リヨンの町はずれのレストラン 文化交流誌 #16  文化交流使

リヨンと言えば「食」なので、旧市街の方へ夜な夜な出掛けました。

そのまま絵画になりそうなお店の入り口
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どうにも気になるチョコレート専門店
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2010年にミシュランの星を取ったお店もそれほど高いわけでもなく、でも予約一杯。

ま、ひとりじゃ入りにくいし(笑)

結局、中心地から外れているホテル近くの観光客は誰も来ないであろうお店に入りました。

いかにもファミリービジネス的なお店。厨房には渋いオヤジ。フロアには髪が薄く、度の強い眼鏡をかけた息子(!?)

しかも、メニューはパスタばかり。そう、イタリアンのお店だったのです。

それにしても、あか抜けない店内(笑)
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お味はBでした(笑)1.9mmはあるパスタがアルデンテを通り過ぎて、昭和の喫茶店を思い出しそうになりました。

店お薦めワインをボトルで頼んだら、上げ底のビンに移し替えて持ってくるし(やられたぁ)

ところが、私が食べ終わる頃、女子大生の3人組がご来店。かなりの美人さん揃い。ひとりの子が「あら、ひとり!?」って感じでウインク。

そうしたら、その後に5人。3人と続き、10人超えて、最後の組が入ってきた時に一斉に!

♪ハッピバ〜スデ〜トゥ〜ユ〜(フランス語)♪

誕生パーティー兼女子会が始まったのです。

「この後、カラオケになるよ」と息子が小声で教えてくれました。

そんな情報いらないし。え!?この店で・・・!?

<2日後>

ご飯を食べようと街を彷徨っていたら、ど〜も観光地にありがちな空気が馴染めなくて、また足を運んでしまいました。

あの店に(笑)

おっ!この日は満席。週末だけフロアの手伝いに来てるっぽい娘(ホントは知らないが)もてんてこ舞い。

でも、オーダーを取り忘れていた白髪のおじさまのテーブルに行き、ひとこと交わして笑いを誘うあたり、こっちの子はやりますね。

さて、前回は上げ底ビンでやられたので、今日はデカンタ。

味は引き継がれる伝統のBです(笑)

確かにおなかは満たされ、今まで気づかなかった壁のポスターを見て「カッコいいなあ」。
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と、その前をオールバックの渋いオジサンが横切り、「おまえ、ひとりで(めし食ってて)寂しいんじゃねえの」と声をかけられてしまいました。

会計を済ませたお連れの女性が「あんた失礼よ!」と男性を小突きながら、私にウインクしてくれました。

有名店でもなんでもない、街はずれのレストランの他愛もない出来事の数々。

リヨンにいながら、段々とイタリアに近づいてきた感じが妙に居心地良い夜でした。

リヨンに入りました。文化交流誌 #15  文化交流使

ギリギリまでパリでのイベントに出演するとかしないとか、10月の公演のリハ調整をしたのですが、結局、パリを一旦離れることに。

毎度の光景(パリ・リヨン駅)
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次の目的地のミラノまでこの60キロ超の荷物は飛行機ではかなり手続きが面倒になるので、電車で途中下車しつつミラノへ向かうことに。

トゥリュッ・トゥットゥッ・トゥ〜ル〜♪世界の車窓・・・分かりにくい(汗)
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そして、リヨンに到着。それまでのパリと違って、スッコ〜ン!と空も抜けていて暑い!
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実は、なんの予備知識も得られないままリヨン入り。早速、街を散策。

トラムや地下鉄などの交通網が充実しているのだけれど、なんせ初めての土地。

パリより小さな町だしなんて思って、トラムで中心地に向かったけれど、そこからどうにもならなくなる(汗)

分からない!

でも、新宿や渋谷で乗り換えるかのように「ん?分かってるよ。」という面で地下鉄に乗り換え、そして、なんとケーブルカーに!
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丘の上では大寺院がお出迎え。
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世界遺産に登録されている旧市街に入っていたらしく、街を一望してからは歩いて丘を下る。

その途中に是非とも訪れたかった古代ローマ劇場が。
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間口の広いこと、広いこと。転換が大変だあ(笑)

今まで見たイタリアやトルコの劇場よりも格段にデカく、今も使用しているらしく、あちこちに電源があった。

このスケール感で作品作りしていたら、作風は変わるよねえ。
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どこの古代ローマ劇場もそうなんだけれど、この大きさでもステージの声がちゃんと後ろまで聞こえるんだな。

人間の造形物なんだけれど、海や山を見ているかのように、いつまでも思いにふけることができる空間。

今度はここにノートと柿の種を持って来て、ストーリーを考えてみよう。

パリの日曜日 文化交流誌 #14  文化交流使

私が借りているアパートメントホテルは、セーヌ側に近いカルチェラタン(5区)にあります。

ヨーロッパの建物のほとんどがそうですが、建物の真ん中が開いています。

日曜の午後。パリらしい曇り空。

向かいの窓からはバイオリンとチェロの音が・・・。

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なかなかの超絶技巧で、ブランチを取ってPCに向かい始める頃には弦楽四重奏に!

段々と指導者の声もデカくなってね。なんつ〜か、こっちも仕事が手につかないのね(笑)

で、お隣は小学校の低学年かな。こちらの学年分けが分からないのだけれど・・・。

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月曜から金曜まで授業が終わるたびに子どもたちが外に出てきて、そ〜〜りゃ〜〜、けたたましい声をあげながら遊ぶわけさ。

それも45分ごとに(笑)ええ、仕事が手につかないのね(笑)

「閑静な住宅街」って書いてあったよね!ネットには!

閑静かどうかは45分ごとにチェックしないと(爆)

だからってことじゃないのですが、火曜からちょっとパリを離れることにしました。

いろいろと調整がうまくいかなかったので仕切り直し。

荷物はめちゃ重いけれど、急ぐ旅ではないので、電車を乗り継いでミラノまで行こうと思います。

途中下車してね。ネットできるかな。



パリの喧騒から見えたこと 文化交流誌 #13  文化交流使

今日のパリはTシャツでも汗ばむほど、久しぶりにお日さまサンサン!

も〜ね、週末のパリはどこ行っても原宿の竹下通りのような人・人・人でした。

写真の向こうがすごい人!!!
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そんな観光客で賑わう街を逆行するかのように、ミラノまでの電車のチケットを買いに行きました。

10日もいると、とりあえず、地下鉄でどこへも行けるようになるのね(ホームステイのガキか!笑)

さて、先日ブログに「日本に軸足があっての対アメリカ」なんてサラッと書いていましたが、実は自分の中で「え!?」と思っていたのでした。

この文化交流使のお話を頂戴した時からフォーカスはヨーロッパでした。

「つくる」という視点で考えればそうだよね。

だけど、個人的な諸事情とは言え(冷笑)、「対アメリカ」と言っている時点で創作の芽はないことを自分で証明しちゃった(汗)

もう、潜在的に「そ〜なんだあ」と思った次第・・・。

創るって作業は、間違いなく二次元的思考じゃできないのです。

言ってることわか〜〜んない・・・よね。

別に壊れてませんよ。

朝はちゃんとご飯作ってるし。
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時にはこんなゴージャスなご飯もあるけれど。
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ひとりになれば、男は黙って柿の種(いよっ!)
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パリの街を歩いていて、混沌とした状況を俯瞰するのか、グチャグチャにもまれるのか。

な〜んてアタマが混乱しちゃったけれど、今はっきりと良いスタートが切れたと思えることは、「日本に育った私の自然に対する畏怖と愛」をスイスの山で表現できたこと。

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この軸がぶれなければ、素晴らしい時間を継続できると思う。

街にやられる!文化交流誌 #12  文化交流使

今日は、日本に大事な資料を送るために凱旋門近くのDHLまで行きました。

帰りは折角だしと思い、シャンゼリゼを歩いて・・・。
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やられます。
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ニューヨークもそうですが、’80年代の荒んだ感じはどこにもありません。

やられます。ネスレのウィンドー。バケツかと思いました(笑)
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ところで、文化交流使の活動を始めて、短期間で実にたくさんの国のアーティストと会っていますが、日本に住んでいる私には直面しない国の概念があることを体感します。

まだ、自分の中で消化できていないのでうまく言葉にできないのですが、祖国を愛する気持ちと今の自分を生きるために存在する国。

自分もアメリカン・パスポートしか持っていない日本の魂を宿った生命体なので(まどろっこし・笑)、それが自分の考え方や表現に大きな影響を与えていることは年を重ねるごとに感じています。

でも、私が今ヨーロッパに来ていて感じているそれは、もっと肉感的で血が濃くて、それでいて身のこなしが軽い・・・つまり、生活のため!?

ん〜、やっぱり説明できない。

考え事しながら、地下鉄で帰ろうとするとこの編成でストリート(イマイチでしたが。失礼)
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私の場合は、日本に軸足があっての対アメリカ。

でも、こちらで会うアーティストの中にはそもそも混血で、それゆえに!?パスポートを2種類持っていて、アメリカのグリーンカードも持っててとか。

そんな正解があるような、ないような迷宮のヨーロッパにいて、オリンピックの招致をネットで知りました。

不思議な感覚でした。

スポーツとしての祭典が巨大なマネーゲームとなって久しいですが、経済が大前提にありますし、平和を願って、時に社会に反発し、迎合すらしちゃう音楽も、そもそも平和が大前提にあってのエゴ(とても良い意味でね)。

アタマが混乱しています。

日本という国。日本の自然。日本の心。

当たり前に寄りかかって甘えていたものが、経済という仕組みで作られた平和という概念に淘汰されていくのではないかという焦燥感が心の中でマックスなのかもしれません。

向き合ってみる。俯瞰してみる。いや、この際グチャグチャにもまれてみる・・・か!?

それもこれもパリという街の仕業です。

落ち着かないと。50か国も旅してきた自分。どうした!?

そう、やっぱり柿の種(笑)
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パリに入りました。 文化交流誌 #11  文化交流使

超重い荷物を引きずって、チューリッヒから汽車でパリに入りました。

チューリッヒ駅にて
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途端にヨーロッパの秋という感じでどんよりとした日が続いています(日本は台風直撃で大変だったようで。二次災害が起きないことを願っています)。

スイスの大自然とのコラボに始まった活動もここパリに来て、人の息づく生活感やそこから生まれてくるパワーに一気に突かれて、パフォーマンスがなくても刺激的な毎日を送っています。

ったく、パリってヤツは(笑)

打ち合わせや友達に会うことも多々ありますが、遠出をせずに近場を歩くだけの日もあります。

久しぶりにチェロ奏者のGaspar(ギャスパー)と再会。にく食らう。
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ワインもお手頃ゆえ買う。
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単に街を歩いているだけで、今までの毎日ベッドが変わる旅では感じたこともない感覚があって、面白くて仕方がありません。

裏から見たノートルダム寺院
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日曜日ともなれば、セーヌ河沿いにもマルシェ。
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なので、机に向かってスケジュールや機材輸送の調整といった渋い、でも、めちゃ大事な仕事も新しい発想や考え方が生まれてきています(提出が遅れていますが・・・)。

知らない間に(いや、実は気づいていますが)将来の新たな設計プランを考えているのかもしれません。

それが曲なのか、ステージなのか、人生なのか(笑)

決して急ぐ旅ではないし、しかるべきタイミングに動き、しかるべき人と会う。そういう基本姿勢になってきました。

時は金物(笑)
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文化庁に感謝! 文化交流誌 #10  文化交流使

ここに来てネットが思わしくなく、気まぐれ回線に今日1日ダメにしそうでしたが、PCがイカレタわけではないので、領収書の整理なんかしちゃいました。

それも、日本から持ってきた連休前からの・・・。

で、昨日は実にミュージシャンらしい一日を過ごしました。

こちらのエージェントの計らいでフルート奏者のMatthias Ziegler(マティアス)さんをご紹介いただき、教会を改装したご自宅兼スタジオにお邪魔してセッション。

スイスの湖沿いのそりゃ〜素敵な住宅街にこの空間!あり得ないでしょ。
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大学でも教えていらっしゃるということで、難しい方かなと思いきや・・・。

これはかなりのアバンギャルド・・・。足元見て!(笑)
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さらに、グラミー賞の受賞者で世界的なハープ奏者・Andreas Vollenweider(アンドレアス・ヴォーレンワイダー)さんが遊びに来てくれました。

15年ぶりくらいかな。私、彼のアルバムに参加しているのです。

めちゃ久しぶりだったけれど、彼はレコーディングを昨日のことのように覚えていてくれていました。

そして、当時と今の音楽事情について面白おかしく、そして厳しい現実を素晴らしい環境と穏やかな時間が流れる中で話をしました。

「あの当時('90年代)に君と出会っていてよかったよ。」

つまり、今の太鼓グループの残念なパフォーマンスぶり(ちゃんとチェックしてる!)と比べ、文化交流使としてリアルに音楽してる私の存在に目を細めて話してくれました。

おそらく、近いうちにステージでご一緒できるのではないかと思っています。

こ〜〜んな素敵な再会と新たな出会い。

改めて文化庁に感謝です!!!

さて、明日あさっては2週間ぶり!?スイス最初の地、エボレーンで結成した凸凹トリオのライブ!

森を見て木を見ず(笑) 文化交流誌 #9  文化交流使

スイスの山から4,000メートル近い山々を見てた時、なんか登れそう!なんて思ってみたりしたもんだけれど、自分がすでに2,600メートルのところにいることを忘れてた(笑)

実際に登るには(登らないけど・汗)真ん中に見える町(0m地点)から登らないとならないわけで、ちょっとばかし人生に例えてみたりしたものだった(どんな例えやねん!?調子に乗るなとか!?笑)
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そう、実は順調に進めてきたつもりが、大失態をしでかしてしまいました。

実害はないのですが、とにかくなんでそんなことになってしまったのか自分なりに原因究明。

1年という活動を最大限に、しかも、無事に務めるには人の移動と宿泊。機材の管理と移動。

誰と出会い、何を作るか以前に、そういった1年の動きを全体的にとらえてから詳細を詰めていこうと思っていました。

大公開!エクセルで作成した年間スケジュール(笑)
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「木を見て森を見ず」ということわざありますが、昨日友達とやり取りしていて、まるで逆だなと。

「森を見て猿も木から落ちる」

全体の大きな動きにばかり神経がいって、当たり前にやっていたことができていなかった(今回は大事な書類の行方を見失う!)

期限のあるツアーの場合、ここがピークだからその前は無理せずに休もうとか、この移動は要注意とか、その時々にフォーカスを絞れば乗り切れることがほとんどです。

でも、この1年は国を移動しまくる。

しかも、企画や制作もその国ごとに変わるという中で、いつものツアーの感覚でいたら1か月で疲弊してしまいます。

なので、創作にしても、出会いにしても、スケジュールにしても俯瞰的な見方は間違っていなかったのですが、自分としては「らしくないミス」にちょっとショックでした。

とにかく、実害はないので、これからは同じようなミスをしないようにということで。

今は再び前に向かっております。切り替えは超速いよ!(笑)

さ、晩ご飯の買い物だ!ね?

9月になりましたね。文化交流誌 #8  文化交流使

ひと月前は出発前の準備に追われながら、Juno Reactorのライブだったんだねえ。
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ここで初披露となったハニースプーン平胴大太鼓台!大活躍でした。
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が、まさか、その1か月後にこんな目に合うとは大太鼓も思っていなかったでしょう(笑)
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前にもコメントしましたが、この1年の活動は180kgの機材輸送がすべてを左右します。

国の移動は業者のやり取りを含めた日本からの後方支援を受けて助かっていますが、ローカル輸送も簡単じゃない。

こちらのミュージシャンとスタジオで音を出そうというお話もいただきますが、手配が日本のように簡単にはいかないので、残念ながらお流れということも。

そもそも、文化交流使としての活動は単なる興行活動だけではなく、むしろ、こういったネットワーク作りにあるので、なんとか輸送の件をクリアにしていきたいと思っています。

それと、やはり自分の体調管理ですね。それには自炊が効果てきめん!

朝(ブランチ)は日本と同じく、パン、サラダ、卵、ヨーグルト、コーヒーで決まり。

夜は、魚介類が手に入らないので、基本はパスタか肉料理。

ごはんがないとダメ!なんて子ではないので、適応力は高いです(笑)

昨日も得意のトマトシチュー。
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大好きなインゲンやズッキーニをたくさん入れて、いただいたワインとともに日曜日のチューリッヒの夕暮れを過ごしました。

さて、9月第2週からはパリに入ります。

あいにく予定が飛んでしまったりしているので、有効に活用せねば。

ちなみに、10月はイタリア&チュニジア。

11月はイタリア&ポルトガル。12月はイタリア&インドが予定されています。

さ〜て、どこまで詰めていけますか。




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