文化庁文化交流使の指名  ご報告・ごあいさつ

思えば、昨年の秋頃からダイナミックに事が動いていました。

「シアターブレンドラムス」というステージのイメージが湧き、師走の「ブレンドラムス大作戦」に向けて始動。

そこへ、「こんな機会ないでしょう〜!」という中央アジアツアー。

フル稼働の師走が終わろうとする年末に父の死。

アーティストのひとつの歴史が終わると同時に、自分にとって本当に真っ白な新しいページが開いたんだなあ、と墓前で思ったものでした。

そういう意識で「俺50、俺自由」と謳っていたところに文化庁から文化交流使の指名。

50カ国以上旅してきて、さらに大きな出会いと創作のチャンスをいただけたこと。

まさに「自由」の称号をいただいたようです。でも、誇りに思う以上に「責任」を感じます。

デカイこと言ってましたが、実際、戸惑いますって(汗)

でも、その思いをさらに豊かに、そして、勇気づけてくれているのが海外のネットワーク。

お話をいただいてから世界中のアーティストやエージェントに連絡を取り、活動の可能性を探って来ましたが、みんなが大喜びして、たくさんの情報を提供してくれていることが嬉しいです。

‘80年代初め、それまでの郷土芸能が世界の”TAIKO”へと変貌していく、そのど真ん中で活動してきましたが、もっともっと世界に出ていって、今まで以上に表現を開拓せよ!と。

「大航海時代」の始まり。

そして、できたてホヤホヤの「シアターブレンドラムス」という箱にたくさんの宝物!?(笑)を放り込んでいけたらと思っています。

でも、間違いなく次の「シアターブレンドラムス」は「ヨーロピアン・ブレンドラムス」だね。

パリ公演!?ミラノ公演!?ロンドン公演!?

いやいや、まずはブルーマウンテン・・・青山でしょ!(笑)

いよいよ、今週末の「シアターブレンドラムス」

しかも、「大航海時代出航前記念ライブ・パーティ」付

出航前のひと時をご一緒しましょう!お待ちしております。

ライブ情報はここね

文化交流使指名書交付式
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photo: 文化庁広報

「え〜、本日はお日柄もよく〜」
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「ぶら下がりはこれが最後です・笑」
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photo: Akiko Kodama

俺、自慢。かつぎ桶太鼓編−その2  太鼓

かつぎ桶は、獅子踊(ししおどり)や韓国のチャンゴのように体に太鼓を固定させて叩くわけではないので、いかに太鼓をコントロールして身体との一体感を作るか。

よく訓練された中型犬のようにお散歩できるか(笑)

叩き方も正面に構える太鼓と異なり、左手の使い方が難しく、その稼働範囲も狭いので、アクセントや大きな音を出しにくい。

しかも、上から打面を見ても表面は薄いお皿のようにしか見えないし、裏面に至っては見えない(笑)

見えない面にバチを当てていくなんて普通じゃないよね。

体育会系のノリで裏面を叩き始めたけれど、次第に自分では付けているつもりのアクセントが弱いなどの理由から音楽的なアプローチへと変わっていった。

体を捻りながら左ももで太鼓をけり上げるように正面に持ってくると、裏面が引き寄せられ叩きやすくなる。

そして、左手の稼働範囲も格段に大きくなり、音だけでなく視覚的なアクセントも付けられるようになった。

自分が踊るように叩けば、太鼓も踊って見える。

な〜んて、言葉で説明しても分からないよね。

ガハハハハハハ!!!

そう、実はかつぎ桶がそれまでのパフォーマンスを激変させたのは、こういった奏法だけではないのだ。

叩き手の「表情」が加えられたのだ。

それまでは太鼓に向かって無心に叩くことが美徳とされていた和太鼓。

それを「叩くのが楽しい〜!」という歓びをそのまんま顔に出して、かつぎ桶を叩く奴が登場したのだ。

そう、お前だよ!お前!(俺だよ・笑)

‘80年代初め、これはちょっとした物議をかもした。

「笑うな!まじめに叩け!」とか、「お前の鼓童じゃない!どうなっているんだ、鼓童は!」とか。

昔から応援して下さっていた鼓童ファンや太鼓屋さんまでもが私を非難した。

その一方、昔から舞台を支えてくれていた外部スタッフは、「いやあ、アンコールがやっと祭りらしくなってきた。今までは葬式だよ・笑」とか、海外のお客さんからは「初めて笑うニホンジンを見ました」とか。

ぶっちゃけ、当の本人はあまり気にしていなかったんだけどね。

人を意識してそうしていた訳でなく、自然と笑って叩く自分がいて(笑)

要は、状況に応じてってことなんじゃないのって。

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Photo: Kazunori Hashimoto

俺、自慢。かつぎ桶太鼓編−その1  太鼓

シリーズも最終回(笑)かつぎ桶太鼓!

決してメジャーな太鼓シーンではありませんが、郷土芸能とは異なる’70年代から始まった太鼓の世界で颯爽と登場したのが、かつぎ桶太鼓といっても過言ではないでしょう。

元々は東北の太鼓。軽い杉の木を竹で編んだ「たが」で組み合わせた胴。それに馬皮をあて、麻縄で締めたのが一般的なかつぎ桶太鼓。

そのかつぎ桶と私の出会い。

‘80年代初め、鼓童の音楽監督だった山口幹文氏が、「三宅」太鼓以外にこれといってまだ演目のない新人の私にかつぎ桶をやってみないかと勧める。

「え〜やん、一緒にやろや〜。ガハハハ!」と「三宅」の看板プレーヤーだった富田和明氏が横で笑う。

クールな関東人とバリ関西人のやりとり。個人的には海外ツアーよりもインパクト大だった(笑)

そして、ちょうどその頃、韓国のキムドクス氏率いる「サムルノリ」が各界のミュージシャンたちを魅了し、国内外でパフォーマンスを展開していた。

今でも忘れない芝・増上寺での衝撃!

叩いて、唄って、踊って。

変拍子を自在に操り、予測できないスリリングな展開。そして、強烈なグルーヴ。

ただただ圧倒された。そして、影響を受けた。当然だよね。

でも、彼らが叩くチャンゴとかつぎ桶はコンセプトが違う。チャンゴの皮は犬と牛。バチも違う。

真似たところで意味がないし、そもそも真似ることを許せなかった私。

チャンゴと比べて滑舌の悪いかつぎ桶。良く言えば甘い音色。

もがく。

そんな時に事件は起きた。そのサムルノリとの共演だ。

フィナーレでサムルノリのグルーヴは全快!このままではいかん!ということで、若手のリーダー・斎藤栄一氏がまさかのまさか。

かつぎ桶を叩きながら、サムルノリのキムドクスの前で例の両面打ちを勢いでやっちまった。

飛んで火に入る夏の虫。結果、失笑され撃沈。とほほ。

「これじゃあ、運動だよね。(かつぎ桶に限らず)音楽にしたい。」

私の心に真っ赤な火が灯った。

そして、着眼点を変えて、俺のかつぎ桶と向き合うことになる。

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photo: Kazunori Hashimoto

つづく

俺、自慢。長バチ番外編  太鼓

しばらく空いてしまった自慢シリーズ(笑)

かつぎ太鼓の前に大太鼓で使用する長バチについて。

そもそも、この長バチや竹のバチなどは郷土芸能にもあるし、歌舞伎でも使われている。

で、私とこのバチの出会いは仙波清彦師匠。

師匠と共演する機会があり、「レオちゃん、これ覚えて。叩き方はこう。」

と言って、しなやかなバチさばきで「着倒(ちゃくとう」という古典の指導を受ける。

私、まるで叩けやしない(汗)まず、バチの構えが違う。

太鼓に向かって斜めに構えて、右バチは普通に打面に当てていくけれど、左バチは手の甲を打面に向けてそのまんまの角度で当てていく。

軽いタッチで逆スナップ!?できないって!

・・・もがく。

浅草の宮本スタジオで一人大太鼓に向かって、「育ち違うし」とか「小さい頃からやってないし」とか、自分に言い訳しながら練習していた時にひらめく。

大太鼓らしく太いバチで低い音を出しながら、左手のこの細いバチでアクセント入れたらどうよと。

韓国の打楽器・チャンゴ的なアプローチをして、「行けるじゃん!」と思ったのも束の間。

長いバチを打面全体に当てたら、「ジ〜〜〜〜〜〜ッ!」

あら大変!それまでにない凄まじいノイジーな音が生まれた。

リムショット(という言い方は正確ではないが、バチ全面を皮に当てるドラムの奏法)も強烈。

そこからはコンビネーション。ひと叩きで二度おいしい奏法が出来上がっていく。

この音とチャッパのミュートした音などは発音が言語に近くなるからか、海外のお客さんにとっては楽しくなるようだ。

コラボする時は共通の絵(イメージ)が作りやすくなるしね。

勇ましいだけが太鼓じゃなくってよ!

ところで、長バチで叩いている写真がないんだわ。

なので、手で叩いている写真をば。これも海外の方には愛を感じるそうです(love)

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photo: Hashimoto Kazunori

ああ、パリ〜〜!  2013.04 ヨーロッパ

バルセロナは道幅も広くて大陸的な大きさを感じる街ですが、パリに来るとギュッと濃縮された感じを受けます。

もちろん、ヨーロッパの中心であることは間違いないし、バルサよりも大きな街ですが、パリらしさを感じるのはマルシェで賑わう通りだったり、左岸にあるムフタール通りのような小道。

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鶏の丸焼き。クリスマスじゃなくても・・・かぶりつきたい(笑)

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濃厚(ハムに使う豚肉のフォンドボー煮込み)

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さらに濃厚(カマンベールチーズのフライ。セロリとリンゴのスティック添え)

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そして、濃密。やはり、パリオペはバレエの殿堂だけあって、小屋が生きています。

暗い廊下ときしむ怪談、じゃなくて階段。いますね(汗)

写真は唯一、陽の光が射すロビー。

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今回のパリ滞在では打ち合わせもあったけれど、秋からお世話になる街なので徹底的に歩きました。

左岸のムフタール通り近くにホテルを取っていたのですが、そこからノートルダム寺院〜オペラ座〜凱旋門まで歩いてホテルに戻るという靴底減りまくり(翌日は地下鉄利用・笑)

ガキのスリも相変わらず多く、緊張を強いられます。イヌの糞だらけだし、ホテルも小さい。

こういうストレスは都会には付き物だけれど、これほどゆっくりとパリを感じたのも久しぶり。

夏からのヨーロッパ生活。気持ち大きく、大きくな。

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おお、バルセロ〜ナ!  2013.04 ヨーロッパ

2010年のスペインツアー以来となるバルセロナに到着。

まずは、サグラダファミリア詣に。

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この建造物を見る度にモノを創るという人間の行為とその果てしない創造力に圧倒される。

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その発想はいたってシンプルで自然(界)の洞察と対話にあると思う。

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そういう意味では象脚もすごくね!?(自画自賛・笑)たかが台とは言え、単に木の幹に載せただけじゃないコンセプトがあるから、その後、太鼓店が製品化したものとは歴然とちゃうねん。

すばらしい作品に出合うと、謙虚さを持ちつつ、自分の発想に自信を持て!と思うのです。

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今も建造中のここでは工房も一般公開(お世話になっている太鼓店を思い出す・笑)

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そして、ここに来ればなんと言っても、ハモンセラーノ!老舗のバルにズラッとね。

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スーパーでもスポーツ用品の如く置いてある(笑)

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夜は危ないけれど、やはりヨーロッパは旧市街(特に路地)がたまりません。

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あいにく、雨が続いていたバルセロナでしたが、それでも楽しい!

傘はもちろんバルセロナでご購入(サンジョセップ市場前にて唄う!?)。

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あらま、月に行けたんだ(笑)  2013.04 ヨーロッパ

Facebookやtwitterには書き込んでいましたが、「シアターブレンドラムス」京都公演終了後、夜行バスで東京に戻り、その日の夜にヨーロッパへびゅ〜〜〜ん!

「シアターブレンドラムス」については思いが強すぎるので、もう少し時間をおいてから書きますね。

で、まずはパリへ!明け方にパリに着いたけれど、学生の団体さんのおかげでミラノ行きのフライトが思うように取れず、パリの空港にて6時間待ち。

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あまりに暇だったので、JALのサイトを見ていたら面白いデータが上がっていました。

レナード衛藤さんのこれまでのJAL搭乗回数
62回(国内12回、国際線50回)
地球約9.7周、月まで約0.5往復

とのこと(笑)

もちろん、これ以外に6時間以上のフライトとして、エアフランス、KLM、ブリティッシュ、ルフトハンザ、アリタリア、アエロフロート(ソビエト時代!)、エミレーツ、ノースウエスト(合併)、デルタ、アメリカン、コンチネンタル(合併)、ヴァリグ(ブラジル)、インド、シンガポール、ガルーダ(バリ島)、南アフリカ、ケニア、エチオピアなどなど。
これらを合わせると、月まで往復するほどの距離を飛んだんだね。

世界50カ国ではなく、月往復だったらどんな人生だったんだろう。

なんて、ロマンに駆られました(笑)

でもって、ミラノにて保管してある機材と2年ぶりにご対面(長いフライトを物語るしわくちゃのシャツ&むくむ顔・笑)
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思っていた以上にコンディション良好。むしろ、日本より良い状態で保てるんだよね。

夕方からは6月のミラノ公演、ならびに8月から本格的に乗り込むヨーロッパでの活動の打ち合わせ。

そして、翌日はバルセロナへ!(続く)




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