不思議な1週間  カテゴリーなし

先週は不思議な1週間だった。
まず、突然アメリカのある大学教授から、「アメリカと日本のここ150年の音楽を通じた交流について執筆しているのだが、ヘンリー・カウエル作曲の”筝コンチェルト”についてお聞きしたい」というメールが来た。”筝コンチェルト”というのは、父のために書かれた作品で、1964年にレオポルド・ストコフスキー指揮フィラデルフィア・オーケストラと父(筝)によってアメリカで初演された。私は存在は知っていたけれど音を聴いたことがなかった。とにかく、大学教授には知る限りのことをメールで返信した。
その翌日、NYのドラマー、スティーヴ・ジョーダン(最高っす!)のマネジメントをしていて、これから私もお世話になるNYの代理人と打合せをする。
そして、不思議なことが起こる。
打合せの翌日、ひょんなことで1965年の”筝コンチェルト”の音源(オケは日本フィルハーモニー)が見つかる。そして、聴く。思わず涙。しかも、同時期の父のインタビュー記事も見つかり、父からなかなか聞くことが出来なかったアメリカでの生活ぶりや巨匠ストコフスキーとの出会い、NYカーネギー・ホールでのリサイタル、帰国第一弾の武道館でのリサイタルのことを知ることが出来た。再び涙・・・。
”筝コンチェルト”を改めて聴いてみると、確かに曲調やアレンジに時代感が出ているのだが、45年前にオーケストラの響き(西欧音楽)に迎合することなく、ドラマチックな筝の作品が存在していたこと、自分が今向き合っている創作が父の音楽にすでに存在していた(しかも、当時の父は今の私より少し若い)と言う「事実」に何とも言えない複雑な思いがこみ上げてきた。
しっかし、NYを中心とした時代を超えた巡り合せに珍しくドキドキしてしまった。




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