2007/7/30

赤い夢の迷宮  BOOK


友だちのお薦め本ということと、
作者が、 名探偵夢水清志郎事件ノートシリーズ のはやみねかおるさんと
云うことで読んでみました。

amazonでのストーリー説明は以下のとおり

小学生だったあの頃、仲良し7人組のぼくらは「世の中には、やっていいことと、やっておもしろいことがある」と語る不思議な男・OGに心惹かれていた。だが「お化け屋敷」と呼ばれる彼の館で起きたある事件をきっかけに彼とは疎遠に。それから25年、大人になったぼくらは突如 OGに招かれ、再びあの館へ。しかし、そこで待ち受けていたのは悪夢のような殺人事件だった。

この作品の凄いところは、
殺人事件が起こっているのに
「犯人は誰か?」に全然興味が沸かないことです。

むしろ、全編通して謎になっているのは
何故、○○○の○○が書かれてないのか?

作者は何故か
本来、どんな小説の中でも
「あるべきはずのあること」
を巧妙に避けて書いています。

おかげでそればかりが気になって、
途中からもう「犯人、どうでもいいよ!」になってしまいました。

何を作者は故意に避けているかは、判る方にはあっさり判ると思いますが
その避け方の徹底振りは、素晴らしいです。

ただ、ここまでこのことを隠し通した割りにはエンディングが今ひとつ、
というか、とって付け足したような感じがしないでもないのですが。

大学の頃とは違って最近はあまり本格ミステリーを読んでいなかったのですが
このところ、
「扉は閉ざされたまま」石持 浅海
「神のロジック・人間のマジック」西澤 保彦
を読んで思ったのが、
私はミステリーを読むとき、ストーリーを追うより、むしろ、
作家が作品中何を書いて何を書かないか
作家が何故この一節を挿入したのか
の方につい目が行ってしまうようです。

こういう読み方って、あまり良くなのかも…。
なんか、純粋に作品を楽しんでいないようなかんじで申し訳ないです。






それと、折角面白いキャラクターがいろいろ出てくるのに
なんか使い捨てられている感じがして勿体無いかな?

もっと、約300ページの新書ですが、
500ページくらいあれば、
それぞれのキャラクターにもっと深みを与えることができたかも。

舞城王太郎さんあたりに書いてもらいたかったと、つい思ってしまって
ごめんなさい。

0



トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ