2016/11/28

「世界」繋がりで映画を2本続けて見てみたところ意外と世界は狭いことが判ったという話  MOVIE

本日はレディースデーが祝日に被っていたため
ちょっと贅沢に
午前中は「この世界の片隅に」(日本語字幕版)を

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ひき続き夕方から「世界の果てまでヒャッハー!」

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を見てきました。

「この世界の片隅に」を日本語字幕版で、
はともかく
「世界の果てまでヒャッハー!」なんてマイナーなフランス映画を
地方シネコン定番、
「順次公開」と云う名の週遅れ、月遅れ上映にされることなく
都市での公開と同じ日に公開するとは驚きです。


こんなんですけど、おフランスの映画です。

公式サイトの「THEATER(劇場情報)」のページ見て
正直驚きましたもの。
あ、富山でも公開するんだ…
って。

そんな「世界の果てまでヒャッハー!」、



日本の宣伝では
「オシャレの国フランスでは昨年公開され、
興行収入2週連続No.1、8週連続Best10入りを果たすという
まさかの驚異的大ヒットを 記録したコメディ」
としか語られていませんが、
実はこの映画、「続編」です。

いかにも単独作品のような邦題がつけられていますが、
原題の方は2つタイトルがあり
ひとつが「All Gone South」、
もうひとつが
「BABYSITTING 2」と云います。

「BABYSITTING 2と云うからには「1」があるわけで
鑑賞前事前に検索しましたところ
前作「BABYSITTING」(2014)は
日本では劇場公開はおろかソフト化もされておりませんでした。(*)

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ロッテントマトの顧客満足度は62%と微妙。

幸いにもyoutubeで見られるようなので
こちらの方をとりあえず先に見てから
続編を見ることにいたしました。

もちろん、「BABYSITTING」の方は
日本語字幕はなく音声フランス語の映像となりますが、
そこはそれ
コメディなので大体のところは
セリフに頼らなくても判るようになっています。

ざっくりとしたあらすじを申しますと

主人公のフランクは漫画家志望のさえない草食男子。

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気の弱く心優しい主人公が周りに振り回されてえらい目に遭う系のコメディです。

デビューのチャンスを伺いつつ、
今は大手出版社の受付をやっています。
そんなフランクですから、恋の国フランスに生まれながら
もうすぐ30になると云うのに恋人もいません。
片思いの相手であるソニアのフェイスブックにメッセージするのにも
うじうじ悩んでしまう程の晩熟です。

ある日のこと勤め先の社長から偶々目を付けられ
一晩夫婦で留守にする間、
社長の一人息子レミーの面倒を見るよう頼まれます。
ところが、その日はフランクの30回目の誕生日。
夜には幼馴染のサム(異常な女好き)と
アレックス(ものすごいバカ)がフランクのために
友人たちを大勢呼んで
盛大にパーティを開いてくれる予定でしたが、
社長命令とあらば仕方ありません。
パーティより子守を優先するフランク。
しかし、事情を知ったサムとアレックスが仲間を引き連れて
社長宅に押し寄せてパーティを決行してしまいます。

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左からサム、フランク、ソニアとレミー、ソニアの従兄エルネスト、アレックス。

翌朝、警察からの電話に起こされ
慌てて自宅に戻った社長夫婦が目にしたのは
見るも無残に荒れ果てた屋敷内。
レミーの姿もフランクの姿もなく残されたのはビデオカメラだけ。
手掛かりを求めビデオカメラに収められた映像を再生した
社長夫婦と刑事たちが見たものは…。

というのが前作のお話。


こちらが予告編。英語字幕付きのもあります。

フランクとその仲間が突如行方不明となり
残されたビデオカメラの映像から何が起こったのかが
徐々に判ってくると云う作りは前作も本作も同じです。

2年後にあたる本作では、
前作のラストで自身の体験を基に描いたコミック
「子守 Babysitting」が
サイン会を開くほどヒットし

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フランクの処女作「子守」。
タイトルと云い、効果音の「ドキ」と云い日本の漫画の影響を受けています。


人気漫画家の仲間入りを果たしたフランクが
これまた前作で恋人となったソニアと
彼女の父親が経営するブラジルのリゾートホテルに
挨拶がてらバカンスに出かけるところから始まります。

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フランクがソニアの父親に土産として持参したのがデビュー作の「子守」です。

トラブルメイカーの幼馴染サムとアレックスも一緒です。
この旅行でソニアにプロポーズする予定だったフランクですが、
サムとアレックスが引き起こすトラブルに巻き込まれ
プロポーズはあえなく失敗。
翌日、機嫌の直らないソニアを残し
ジャングルクルーズに向かったフランクと仲間たち。
ところが、全員が消息不明となってしまいます。
その後、どういうわけかサムが撮影していたビデオカメラだけが
ホテルの敷地内から見つかります。
手掛かりを求めビデオカメラに収められた映像を再生した
ソニアと父親たちが見たものは…。
(以下本作のネタバレはありません)


舞台がパリにある一介のお屋敷から
大自然あふれるブラジルへと広がったため
おふざけも下ネタもさらにパワーアップ。
エスプリって何?フランス映画ってこんなんだっけ?
と、首をかしげたくなるほど
(こちらが思うフランス映画にしては)おバカが突き抜けています。

いやあ、つくづく思いしらせれましたが、
フランスの荒ぶるパリピ(と云ってもアラサー)には
もはや笑いを越えて恐怖を感じます。
昨今のアメリカンコメディーでも
あそこまで羽目を外すことはないのでは?
と、感心するほどの破壊力。

特に前作は酷かったです。
なにしろ、ただの他人の家を酔った勢いだけで
完封なきまで叩き壊しますからね。
さすが祖先代々獣肉を食べてきた人種は違いますね。
アメリカの「ハングオーバー」シリーズですら可愛く思えてきます。

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特に今回のアレックスのトラブルメイカーぶりはつき抜けています。

そして、その「ハングオーバー」シリーズ同様
フランクとアレックス、サム、
ソニアの従兄エルネストのキャラクターが
非常に面白いので
TBSラジオウィークエンドシャッフルのパーソナリティ
宇多丸師匠のお言葉を借りると
「またこいつらに会いたい!」と云う気持ちになります。
出来れば、これで終わらず第3作目も撮ってほしいです。

ただ、いくらフランスで
興行収入2週連続No.1、8週連続Best10入りであろうと
キャッチーな邦題をつけようと
宣伝に林家ペーパー子を起用しようと
出演している俳優のほとんどが日本人にはなじみにない俳優です。

そのせいで入口が非常に狭いです。

私が観た回ではお客さんが2人だけ。
上映29館としてもよく日本で劇場公開できましたね。

遠く離れた渋谷・新宿・梅田・心斎橋の劇場では
「ヒャッハー割引」なるサービスも行われ
配給会社、集客に頑張っています。

なんでも
@着ている衣服にブラジル国旗のカラー(黄、緑、青の3色すべて)が入っている方
Aブラジルに行ったことがある方(証明書としてパスポートをご提示ください)
B着ている衣服にフランス国旗のカラー(青、赤、白の3色すべて)が入っている方
C男女合わせて5名以上でご来場のグループ(全員男性、全員女性でも可能)
は通常1800円のところ1100円で観ることができるんだとか。

改めて公式サイトを拝見しますと
フランク役のフィリップ・ラショー、
アレックス役のジュリアン・アルッティ、
サム役のタレック・ブダリの3人には
「La Bande a Fifi 」というコント集団(?)の一員だそうです。
(Fifiはリーダーであるフィリップ・ラショーの愛称。)

というわけで 「La Bande à Fifi 」で映像検索すると
まあ出てくるわ出てくるわショートコントの数々が。

その一つがこれ。


…あれ?これって?

映像をご覧になって気がつかれた方も
おられるのではないでしょうか?

「Chut Chut Chut !」なるこのコント、
日本のテレビ番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」の
オープニング企画「サイレント図書館」が元になっています。

まさかフランスのコメディー映画からダウンタウンに辿りつくとは!
世界中を巻き込んだという
「サイレント・ライブラリー・ムーブメント」、恐るべし。

そんな 「La Bande a Fifi 」の面々が
実際のところフランスでどのくらい人気があるのか判りませんが、
(主に活動していたのは2005〜2009年?)
「8週連続Best10入り」のカラクリは
このへんにあるのかもしれません。

強いて云えば
「日本で大ヒット!」と銘打って
フランスで「エイトレンジャー2」を公開するようなものかしら?

こうして全国公開するくらいですから
「エイトレンジャー2」をほど酷くはありませんし
この作風に慣れれば面白いです。

広げるだけ広げ暴れるだけ暴れて
それらが回収されないまま
あれよあれよとハッピーエンドを迎えるため
「これじゃ笑えない」という方もいらっしゃると思います。
ですのでオススメはできません。

そういう感じでは
オランダのコント集団「New Kids」の映画
暴走!ターボ・バスターズ
とその続編「暴走!ニトロ・バスターズ」に近いものがあるかも。


オランダの5人組のおバカもかなり凶暴です。

まあ、いくらおバカとは云え本作はあそこまで
お下劣ではありませんけどね。
かろうじておフランスの体面を保っていますし。

下ネタ上等なので万人におススメすることはできませんが、
出演者たちが次々と本当に素敵な笑顔で登場してくる
エンドクレジットが素晴らしく
こちらもニコニコして劇場を後にできとても楽しい映画でした。

あの「デッドプール」であのデッドプールさえ
ネタバレを憚っていた
「127時間」のネタバレをあっさりしていますので
ご覧になる際はご注意ください。


とりあえず第3作目期待しています!


(*)
「真夜中のパリでヒャッハー!」と云うタイトルで
2017年1月21日〜2月10日
ヒューマントラスト渋谷
「未体験ゾーンの映画たち2017」内で公開されます。
お近くの方は是非。



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