2004/10/14

どきどき  STAGE


以前、応募したナイロン100℃「消失」の
プレリザーブ当確結果がメールで届きました。

今回、久しぶりに、第1希望で当選です。
チケットぴあのプレリザーブでは
こんなこと、めったにありません。

しかし、今の私は嫌な汗をかいています。
もちろん、観たくて応募して
その結果当選しているので本来喜ぶべきなんですが、
嫌な汗をだくだくとかいています。

というのは、
今回当選した日時は12月11日午後2時の部。

先日、思い立って先行予約の電話をしたら
意外にすんなり予約できてしまった
「竹中直人の匙加減」の日時も
同じ12月11日午後2時の部
だったような気がしてならないのです。

だったような、と非常に曖昧なのは
このチケット、富山での受け取り方法がサークルKのレジのみということで
近所にサークルKのない私は、受け取り期間中どうすることも出来ず
名古屋に住んでいる友達に受け取ってもらい
チケットはまだ彼女の手元にしてあるので、
確かめれないのです。
予約の電話の際、まさかかかると思っていなかったので
軽いパニック状態となっていた私は
自分で電話しておきながらちゃんとした日時を記憶しそびれたのでした。

普段から、舞台のチケットを取るときには
土曜のマチネーを択ぶことが多いため
もしかしてダブルブッキングしているかと思うと
今はもう嫌な汗を流すしかないのです。
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2004/10/13

映画「茶の味」  MOVIE


一見フツーに見えて、みなどこかおかしい春野家が
一周してまたフツーに見えてくる不思議な映画。

よその家族なんて、こんなものなのかもしれません。
春野家以外にも、おかしな人はいっぱい出てきますが、
たぶんこの世の中こういう人もいるんだと思います。

こんなふうに日常と非日常がごく当たり前に1つのところに同居していて
世界が成り立っているんですね、きっと。

特に大きな事件が起こるわけでもなく、
家族喧嘩といったそういうささやかな事件すら起こることもなく、
家族がそれぞれ抱えているもやもやとした悩みをたんたんと描いているだけなのに
さくさくと観れてしまい、映画が終わってしまうのが惜しいほどです。

上映時間を知らずに観にいったのですが、
観終わって時計を見ると午後6時10分に始まったのに
午後8時40分を過ぎていてびっくりしました。
2時間以上あるなんて観ているときには全く感じられず
むしろ短いと思ったくらいでした。
普段、2時間以上ある映画は敬遠していただけに
そんなに長い時間観ていたなんて驚きです。

「茶の味」というタイトルも秀逸です。
映画を観るというより
作法なんか関係なくちゃっと急須で入れた安い緑茶を飲みながら
春野家の生活をぼんやりと垣間見ていたような感じです。

物語が凄く面白いとか
映像が凄くきれいとか
とびっきりのハッピーエンドが用意されているとか
そういうわけでないのに
いつまでも余韻に浸っていたいほどゆっくりしあわせになれる映画でした。

こういう映画好きです。
映画に求められている「私を別世界に連れて行って」という大それたものではなく
日常からちょっとだけ脇に逸れて、気がついたらまたそれも日常となってしまうような
そんなさりげないのが好きです。

石井克人監督の作品は、
「鮫肌男と桃尻女」、「PARTY7」、
そしてこの「茶の味」と順を追って好きになっていきますね。

エンディングの主題歌「茶の味」が心に染みます。
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2004/10/12

舞台「キレイ 神様と待ち合わせした女」  


ずっと本棚の隅で誇りを被っていた
DVD「『キレイ』 神様と待ち合わせした女 」を観ました。
あまりに長いので昨日から今日にかけて観ました。

松尾スズキさんの、というか大人計画の舞台って
観ていない人に説明するのが難しいです。
どういう話か順を追って話すことはできなくもないのです、
細かいところになると、どの話の前にどの話が来ているのか、混乱してしまいます。
そもそも物語をきちんと理解できているのか怪しくなってしまいます。

ただでさえ、舞台って自分の目で人が演じているのを観ないと面白くないのですが、
大人計画ってそれがより顕著に現れていると思います。
戯曲とかで内容は知っても、戯曲で読んでいる分には、
舞台上でどういうことになっているか全然頭で想像できません。
人が演じて始めて面白くなるような気がします。

もちろん、今回観た「キレイ」も実際の舞台ではなく
編集された映像で観ているので、
どこまで舞台の面白さを把握できているかは計り知れません。
ミュージカルということでちょっと構えて観ましたが、
ミュージカルが苦手な私がすんなりと入っていけました。
科白を歌で伝えるというより、歌の好きな人たちがこの舞台の住人なんだという感じです。
グループ魂やウーマンリブの「キラークイーン666」で慣らされているせいもあるかもしれません。
なかでも篠井英介さんの歌はちょっと聞きほれてしまいました。
上手いです。…たぶん。
私自身は、音痴なので自身がありませんが、安心して聞くことができたので
多分、上手いんだと思います。
反対に、奥菜恵さんは、観ていてとても可愛いのですが、
時々歌っているときに音を外していて
ひやひやしました。

役者さんでは、阿部サダヲさんと宮藤官九郎さんの兄弟役はそつなく可愛らしかったです。
大人になったら阿部サダヲさんは篠井英介さんになるのに
宮藤官九郎さんは宮藤官九郎さんのままなんですね。
でも、違和感ありませんでした。
二人の母親役が片桐はいりさんなんですが、
片桐さんって何で出来ているんでしょう?どういう物体なんでしょう?
と、首を傾げたくなるほど、見た目人間を超えていますね。
役どころでは脇役なのに目がついそっちに行ってしまう不思議な女優さんです。
他の役者さんもそれぞれ個性が強くて
普通だったら私の少ない脳みそでは消化しきれないほど数の登場人物が
あんなに大勢で出てきて、なかには一人何役もしているにもかかわらず
意外にちゃんと整理できてきているのは、やはり松尾作品の凄いところです。
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2004/10/11

映画「犬神家の一族」  MOVIE


毎度おなじみとなってしまいました
金田一耕助映画第7弾は、今年観るのは2回目の
「犬神家の一族」です。

これまで何度とも無く観ていたのに
今日はじめて
犬神佐兵衛役が三国連太郎さんと知りました。
これまで何を観てきたのでしょう、私?

市川&石坂コンビの金田一耕助第1作目とあって
石坂さんは自毛で頑張っています。
これまでの爆発鬘に目が慣れてしまっていたせいか
自毛なのに却って違和感があります。

公開当時は湖面からV字の伸びる死体の両脚だけでも
怖くてまともに見ることができなかったのに
今では、焼け焦げた助清の顔をまじまじ見ることさえ
難なくできてしまう大人になってしまいました。

そんな大人な目で観ると
金田一さんってすんげえ無邪気で思わず押し倒しそうになり
困ってしまいます。
犬神家にとっても、警察本部にとっても
「どこの馬の骨か判らない異端者」である金田一さんが
いともあっさりと事件の関係者の中に溶け込んでしまうのが
うなづけてしまいます。
うどんやで那須ホテルの女中はるさんに
「どんどん食べていいよ」と薦めておきながら
畳み掛けるように質問攻めした挙句
はるさんの皮肉にも気づかずさっさとおあいそしてしまうところなんて
無邪気としか云いよう無いです。
へいちゃん、ずるいわ。

肝心なところで抜けているのも困っちゃいますね。
あそこまでいろいろ念入りに調べ上げ、裏づけも細かく取って
最後に犯人もみすみす自殺に追い込んでしまうなんて
他の人に真似できません。

ここから始まって5作しか観ることができないというのが
もったいなくてたまりません。
へいちゃん以外のほかの誰が演じても
こんな金田一さん観ることできませんものね。
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2004/10/11

映画「ALIVE」  MOVIE


海外で、それもハリウッドで絶賛と噂されるも
おそらく日本でもっとも評価が低い監督のひとりである
北村龍平監督の「ALIVE」を観ました。

だいぶ前にBOOK・OFFで「ALIVE 特別プレミアム版」を手に入れたのですが、
ずっと観ないままになっていたDVDです。。
今日は、せっかく観るならということで
DISC2に収録された
「HD24Pマスターからダイレクトにダウンコンバートした高画質スクイーズ・マスター」
の「オリジナル・ロングバージョン本篇:119分」のほうを見ることにしました。

北村龍平監督作品は、比較的評判の高い「VERSUS/ヴァーサス」を含めても
アクション以外でよい評価をほとんど聞いたことがありません。
特にこの「ALIVE」以降は踏んだり蹴ったりで
気がついたら、「ゴジラ FINAL WARS」の監督をやっていたりして
いよいよ日本映画界から見捨てられそうな感じがします。

で、肝心の「ALIVE」ですが、
「もう邦画に未来はない」と思っている日本映画嫌いの人には
格好の槍玉に上がりそうな映画ですね。

あるレビューをそのまま引用すると
『 陳腐な設定、
無意味にランプがチカチカする安っぽいセット、
ダラダラとした展開、
迫力不足の戦闘シーン、
しょぼいCG&ヘボい特撮、
俳優陣のベタな演技等、
褒める所が見当たらない。』
…だそうです。

そのとおりなので口を挟むこともできません。
映画が始まってから1時間過ぎた頃には
まだあと1時間見なくてはならないのかと正直うんざりもしました。

一応、発売直後にBOOK・OFFで売られていたので
覚悟はしていました。

確かに、「あずみ」や「スカイハイ 劇場版」ほどではないにしても
北村作品らしくストーリーが非常に平板で盛り上がりの一つもありませんでした。
テレビの特撮ヒーローものでももう少し
見せ場とか作られていると思います。

でも、まあ、私にとっては、榊英雄さんが主演で
ほぼ出ずっぱりなので、それだけで充分満足でした。えへへへ。
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2004/10/10

映画「獄門島」  MOVIE


どんなにお金を使っても
全て「必要経費」で落とせる金田一さんが羨ましい。
ということで第6弾「獄門島」です。

市川監督の金田一シリーズとしては第三弾にあたります。
前2作に比べ、死体のグロテスクさが抑えられ
ちょっと失速したという感じがしないでもありません。
映像も、これまでほど凝っていないように思えます。

この「獄門島」も原作は読んでいませんが、
JETという方が漫画にされたので大体内容は知っています。
………って犯人増えてませんか?
勝代さんって誰?
市川監督は何が何でも真犯人役の人に
無理のある若作りをやらせたいんですね。
そして、それには佐分利信では流石に無理とお考えなんですね。

その佐分利信演じる和尚が3つの条件が1つ欠ければこの犯罪は行わなかったと云っていますが、
その1つは、つきつめていくと金田一耕助さんが島に来たからじゃ…?
よそ者を受け入れないという島ならではの封鎖的な人間関係がもたらした事件ですが
それにしては、島の人たちはあっさりと金田一さんと仲良くなっているようなんですけど
旅行者は良いのでしょうか?
ささやかな疑問です。

ところで、大原麗子さんは今どうしているんですか?
日本の芸能界には疎いので知らないんです。
だいぶ前から気にかかっているんですけど、未だ詳しいことを知りません。

…あれ、そういえば与三松さんってどうなったんですっけ?
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2004/10/10

映画「悪霊島」  MOVIE


引き続き、金田一耕助シリーズです。
なんか映画というとこれしかないのか?!と自分突っ込みするほど嵌っています。
第5弾は「悪霊島」です。

劇場公開時、私はまだ中学生でした。
主題歌であるビートルズの「レットイットビー」がヒットし
それまでビートルズといえば
「ヘイ・ジュドー」や「イエスタディー」しか知らなかった
田舎の中学生にとっては、この曲はまさに革命的で
その年の合唱コンクールで使われたりしたものです。

というわけで、映画を観ていなかった私にとっては
この映画は金田一映画というよりはむしろビートルズの映画という
イメージが強く残りました。

ところで、そのころまだテレビでは刑事ドラマに確固とした地位があり
数多くの長寿刑事ドラマが放送されていました。
そのなかに私と弟が楽しみに見ていた「Gメン75」というドラマがありました。
丹波哲郎を中心に数多くの刑事が現れては消えていき、
ときどき香港に出張したりしていましたが、
そんな刑事さんの中で
シリーズ終盤に現れた草鹿刑事という
アフロ大失敗なヘアースタイルをした新人刑事の成長を
私たち姉弟はそろって期待しておりました。
ところが、ある日を境に殉職したのでもないのに
その草鹿刑事の存在そのものが消えてしまいました。
不思議に思いつつも、それから数ヵ月後
いきなり彼は、「帰ってきたラーメン刑事」として番組に戻ってきたのです。
その草鹿刑事を演じていた俳優の名前は鹿賀丈史といいました。

そう「悪霊島」でいきなり金田一耕助役に抜擢された
隣の県出身の俳優さんです。

つまり、映画出演のために「Gメン75」を降板していたんですね。
おそらく、あのアフロ大失敗なヘアースタイルが
金田一耕助役を射止める結果をなったのでしょう。
まあ、詳しいことは判りませんが。
当時はそれで妙に納得したものです。

その後、劇場公開も遠い昔になった頃
たまたまテレビ放送されている「悪霊島」を途中から観ました。
ビートルズ(テレビ放映だから違うかも)の「レットイットビー」が流れる中
古尾谷雅人さん演じる三津木五郎が車のウィンドウ越しに
声にならない「金田一さん!!」と叫ぶシーンは
いたく感動しました。
長らく日本映画の名シーンといえば
この一瞬の場面を思い起こすほどの感動でした。

で、今回CSでの放映を期に改めて最初から見直しました。
観ているうち、なんだか映像が「心中天網島」とダブるんですよね。
岩下志麻姐さんが出ているせいかと思ったのですが、
エンドロールを観ると、
なあんだ、監督が篠田正浩監督なんですね。
だから、岩下姐さんにあんなことまでさせれるんですね。
そっか、そっか。

1980年のジョン・レノン殺害から遡って話が進むせいか
もともと原作がそうなのか
これまで観てきた金田一ものと比べて、出てくる街並みや風景が
随分見慣れたものと。なっています。
これは、私が子供の頃の街並みだったり風景ですね。
ずっと市川版の金田一映画を観てきたので、ちょっと不思議な気がします。

鹿賀さんは、それなりに良かったです。
あの古尾谷雅人さんと並んでも遜色がないほど
背が高く見えるのには驚かされましたけど。

最後に越智竜平役の伊丹十三さんも古尾谷雅人さんも自殺されたのかと思うと
感慨ぶかいものがあります。
いまさらながらですが、ご冥福をお祈りします。
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2004/10/10

映画「セックスチェック 第2の性」  MOVIE


みなさまは、6年ほど前、TBSで放送された「仮面の女」というドラマをご存知ですか?
雛形あきこさんが主演のこのドラマで
何が裏番組だったか覚えていませんが、
恐ろしく低視聴率で世間では全く話題になっていませんでしたが、
スポーツものという概念を根こそぎ栗換えしたようなドラマで
大変私は笑わせてもらいました。
当時なぜ話題にならなかったか不思議なほどです。

で、ドラマをさかのぼること30年前
同じ原作「すぷりんたぁ」を映画化したのが
今日観た「セックスチェック 第2の性」です。
むしろこちらのほうが有名でしょう。
ドラマで雛形あきこさんが演じたヒロインを旧姓安田道代さんが
石田純一さんが演じたコーチ役を若き日の緒形拳さんがそれぞれ演じています。
ので、お茶の間で放送されたドラマより
よりハード、よりセクシー、よりシビアとなっております。

物語のほうは、カルト映画好きな人はだいたいご存知と思いますが、
短距離ランナーとして屈指の才能を見出されたヒロインが
オリンピックを目指し、男子顔負けの特訓をこなした結果
実は彼女自身、女ではなかった
というものです。

きっつい顔立ちの安田道代さんはともかく
あの巨乳雛形あきこさんにこの役を当てたところが
ドラマのもっとも凄かった所以です。

映画では、緒形コーチの夜の特訓の成果
無事、安田選手は完全に女性化し、そのためタイムが大幅に落ちてしまうという
結末を迎えてしまいます。
夜の特訓というエロい場面より
走り込みやら腹筋やら懸垂やらみっちり用意された昼の特訓のほうが凄まじくて
それらを黙々とこなす安田さんにすっかり圧倒されてしまいました。

あれだけ練習をこなせば、日本新記録出せそうなんですけどね。
私もあの特訓波のトレーニングしたら少しは痩せるかしら?
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2004/10/9

映画「病院坂の首縊りの家」  MOVIE


不思議なことに横溝正史の金田一耕助ものを観る時、
金田一役が石坂浩二さんだと凄くほっとします。
いや、むしろ顔がにやけます。
原作を含めテレビドラマ、映画あらゆる金田一耕助のなかで最初に目にしたのが石坂浩二さんの金田一耕助だったからでしょうか。
古谷一行さんなど比べ物にならないほど石坂浩二さんの金田一耕助が好きです。

今日観た「病院坂の首縊りの家」はたぶん一度観ているはずなのですが、
だいぶ前のことなので始めて観るような心持で拝見しました。
原作では、解決までに20年もかかり、文庫本にして上下巻ある長い話を映画では、数日で起こった出来事に脚色されています。
ので多少物語に重みが欠けるかもしれませんが、原作を読んでいない私には関係ありません。

例によって事件の犯人はオープニングで俳優名が出てきた時点で判ります。
出てくる俳優さんもほとんどこれまでと同じ人が同じような役どころで出てきます。
すでに5作目とあって、映画の構成や流れも決まってきています。
良い意味でも悪い意味でもパターン化されています。

が、今回の金田一さんは、身の上話を語ったり、感情を露わにしたりでこれまでとちょっと違うような…。
もともと好きですが、
う〜ん、なんだか今回の金田一さんに恋に落ちそう、です。

これまで最高傑作は「悪魔の手毬唄」と思っていましたが、
映画の出来不出来に関係なく
この映画が一番好きになりました。
わあ、なんか私わくわくしていてときめいていますよ。
「なんでも鑑定団」見たら、あっけなく退くかもしれませんが、
今は胸ときめいていますよ。

で、でも、これが最後の作品なんですよね。
わああ、もっと、もっと石坂さんの金田一ものが観たいです!
あんな油の抜けきった古谷一行さんのではなく。

…なにをいまさら、なんですけどね。
自分でも判っているんですけどね。
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2004/10/9

BEANS「風のオルフェウス」  THEATER−TV


たまたまテレビをつけたら始まったばかりだったので
ラサール石井作・演出の「風のオルフェウス」を
CSで観ました。

この舞台、去年だったか一度放送されていて
録画したはずのビデオテープも何処かにあるはずなんですが
観るのははじめてです。

宝塚の男役真昼野ひかるのファンクラブスタッフを主人公にした物語です。
宇賀神照代、神崎エリ、馬場ため子、そしてニューハーフパブのママひかるの4人は
真昼野ひかるを次の月組トップにするため、自分達の恋も人生も省みず
彼女のファンクラブを運営しています。
住まいまで真昼野ひかると同じマンションに住み、
何かあると何物も差し置いて彼女のため走り回ります。
タイトルの「風のオルフェウス」は
真昼野ひかるがダブル主演とは云え、唯一主役を務めた舞台のタイトルで
宇賀神照代たち4人にとっては心のよりどころのようなものです。



以前、宝塚にある宝塚市立手塚治虫記念館に
物心ついたときから阪神ファンという友人と行ったことがあります。

宝塚駅から手塚治虫記念館までの道のりの途中には
あの宝塚大劇場があり、劇場前の歩道には、スターさんを入り待ちするヅカファンが溢れかえっていました。
その情景を観た友人がひとこと
「気持ち悪いよね」。

………………あのひとたちもよりによって
阪神のなんとか選手の1万円もするパネルを即金で買ったあんたに
それを云われたくはないかろう。

と、心の中だけで呟いた私も
以前、香港明星迷(香港の映画スターのファンのこと)と呼ばれる世界に片足をつっこんでおりました。
黄子華さんという香港の俳優さんが好きで
香港の劇場まで脚を運びましたし、
英語も広東語も喋れないのに入り待ち出待ちも体験しました。
言葉の出来ない私を気遣ってかその明星さんのほうが
「キョウノブタイドウデシタカ?」
とかたことの日本語で聞いてきて、しどろもどろにもなりました。
しかし、広東語を習得し、毎日ネットで香港の新聞雑誌をチェックし
次々ネットワークを広げていく他の明星迷の情熱の嵐についていくことが出来ず
あっけなく脱落してしまいました。
やっぱり「ファン」と呼ばれる人たちの力の入れようは
半端じゃないんですよね。

この「風のオルフェウス」でも、主人公達は
無償でスターさんならびにスターさんのペットの世話までし
他のファンとスターとのお茶会(ファンクラブの集い)を成功させるため奔走します。
たとえ、そのスターさんがどんなにわがままでファンのことを考えていなくても
スターさんと他のファンのため頑張り続けます。

ラサール石井さんがどこまで取材して
ヅカファンの世界を描いているのか判りませんが、
私には充分納得いく世界でした。

その対象が、たちえ自分の理解を超えていたとしても
何かを好きで追い求める人ってやはり凄い、と思います。
私はなり損ねましたが、
やはり心のどこかで今もそんな封に何かに熱中したいと思っているのかもしれません。


ところで、ひかるママ役ってラッパ屋の木村さんなんですね。
以前、CSで放送されていたときには、ラッパ屋を知らなかったので
今、この舞台を観ることになって良かったです。
木村さん、やっぱり好いです。
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