2016/2/28

ビスケット一枚あったらあったらジョリィとボクとで半分こ  MOVIE

本日の映画は
「リベンジ・フォー・ジョリー〜愛犬のために撃て!」

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です。

DVDのジャケットからは
戦争アクション映画のように見えますが、
違います。

邦題の副題とDVDパッケージ裏の解説文
「無敵の愛犬家が放つ、痛快リベンジ・アクション」
からは、昨年劇場公開された
「ジョン・ウィック」の廉価版のようにも見えますが、
違います。

違います。全然違います。

痛快どころか、
見終わった後の不快感半端ありません。

と、胸の内を吐きだしたところで
まずはストーリーを。



人づきあいが苦手で孤独な青年
ハリー・デニス(ブライアン・ペトソス)。

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随分おかしな髪形をしていますが、本人曰く「これがいいんだ」そうです。

彼にとっては
ミニチュアピンシャーの仔犬(1歳ぐらい?)
ジョリーだけが心の拠り所でした。

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ジョリーとの結婚も割と真剣に考えていました。

ところが、ある日のこと
エディと云う男から頼まれた「仕事」で
大きなミスを犯してしまったハリー。
その制裁を恐れジョリーと共に町を去ることを決意します。

と、その前に従兄で親友でもある
セシル(オスカー・アイザック)にお別れを告げに行きます。

セシルの彼女メアリー・アンが作ったディナーに舌鼓を打ち
2人で一晩中飲み明かした翌朝、

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こんな寛いで夕食をとっている場合ではありません。

べろべろになって自宅に戻ったハリーを待っていたのは
無残に殺されたジョリーの死体でした。

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想像以上にえぐい殺され方をしているジョリー。

…いや、昨晩の時点で結構危険な状態でしたよね?
いつ刺客が現れて殺されてもいいくらいの。

そんな危機的状況でなんでジョリーを自宅に残して
目の届かないセシルの家に一人で行ったの?

等とはまったく昨夜の行動をまったく省みることなく
セシルを巻き込んで即行復讐を開始するハリー。

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一晩中つき合わされてようやく眠りにつけたかと思ったら
復讐に燃えるハリーに電話で叩き起こされるもっさり白ブリーフなセシル。


なにしろ徹夜明けで一睡もしていない2人ですので
ただでさえ頭の中はナチュラルハイ。
そこに強制ペットロスによる激しい憎悪が加わって
大変なことになっていきます。

というか阿鼻叫喚、血の池地獄めぐりの始まりです。

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イッツ ショータイム!

「めぐる」のは温泉ではありません。

まずはジョリーを殺した犯人の名前を突き止めるため
ハリーの自宅住所を知る行きつけのバーの
バーテンダー、トーマス(イライジャ・ウッド)に
会いに行き、ついでにトーマスを殺します。

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うっかりこんなこと云っちゃっうから…。

次に名前が判った犯人
エバレット・バックマイヤ(ライアン・フィリップ)
の居所を聞き出すのに
バックマイヤと知り合いでセシルご用達でもある
娼婦ティナと彼女の仕事仲間ビッキーに会いに行き
ついでに彼女たちも殺します。

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すんなり教えなかったのも悪いのですが…。

なんとかバックマイヤの勤め先の電話番号だけを
手に入れた2人は番号の住所である法律事務所に乗り込み
ついでに弁護士以下3人をほど殺します。

唯一生き残った女性事務員から
バックマイヤが現在結婚披露宴に出席していることを
聞き出したハリー。

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彼女はセシルが庇ったおかげでなんとか生き残ることができました。

ところが、ここに来てセシルの様子が
おかしくなってきます。

もともとジョリーはハリーの犬であって
セシルにとってはハリーほど思い入れはありませんし
いくらなんでも人を殺しすぎです。

怒りのため、目に入るもの全てを殺さずには
いられないようなハリーでしたが、
仇を討つにはまだまだセシルの助けが必要。

そこで一旦ここらで食休憩を取りセシルの機嫌を取ることに…。

メキシカンレストランにしけこむや

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余りの騒ぎっぷりに隣の席の家族連れがとうとう食事を諦め逃げ出す始末。

食事するだけで十分周りに迷惑をかけ続ける2人。

これでセシルの機嫌もばっちりです。

しこたまビールとマリファナを詰め込んだ頭で

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良い子は絶対に真似しないでね!

車を暴走したにも関わらず無事に披露宴式場に到着し

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この後この2人はものすごく違う「楽しみ」方をします。

両手に持てるだけの銃器を持ちこんで会場にかちこみ
血祭りを楽しみます。

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披露宴の主役がこんなバカップル(死語)であったとしても…。

両手にピストル、心に復讐、唇にマリファナ、背中に人生を
の2人ですから
披露宴ぶち壊しどころの騒ぎではありません。

何しろ死者・重軽傷多数のうちの1人は新郎ですから。
(新婦は軽傷のうちの1人。)

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ハリーの背後に血を流して倒れているのが新郎、足だけ見えるのが新婦。

全く見も知らずのカップルの結婚式を台無しにした上に
ドレッシングを投げつけてきたという理由だけで
参列者の一人を簡単に撃ち殺してしまうハリー。

挙句の果て、探しているバックマイヤは
新婦の実兄で披露宴には出席していないことが判明します。

参列者から
バックマイヤの住所を聞き出したハリーは
ここにきてようやくセシルを解放します。

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この時点でハリーは太腿に切り傷を負った程度ですが、
セシルは効き手を撃ちぬかれ鼻の骨を折っています。


付き合うだけ付き合わされて殺人まで犯して
ここにきてポイされるセシル。

残す標的は
のんびりおうちでクッキーを食べながら
テレビのアニメ番組見て寛いでいるバックマイヤのみです。

いや、残すどころか
最初から標的はバックマイヤ一人なんですけど…。

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まさかのカイゼル髭!

それにしてもこれどう収拾をつけるわけ?

だってそうでしょ?
あんな可愛い仔犬を殺すバックマイヤも赦せませんが、
それ以上に主人公たるハリーの行動が非道すぎて
どちらが殺されても
どちらが生き残っても
このもやもやの持っていきようがないではありませんか。

と、心配していたら
やはりそうくるかぁぁぁぁぁ。

おかげさまで、見終わってからももやもや。

たしかに
「理不尽に殺された愛金絵の仇を討つ」
と云う点では「ジョン・ウィック」と変らないのですが、
「ジョン・ウィック」がわかるわかる映画であるのに対して
本作はわからんわからん映画です。

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主役が変な髪型なところも似てます。

ご覧になった方、
また勘の良い方ならお判りのように
ハリーは

「サリーはカゴとボールを持っています。
アンは箱を持っています。
サリーはカゴの中にボールを入れて、部屋を出ます。
アンはそのボールをカゴから出し、こっそり自分の箱へ隠します。
そこへ、サリーが戻ってきました。
ここで、問題。
部屋に戻って来たサリーは、ボールを出そうとして、まずどこを探すでしょうか?」

と云う問題に
自信を持って「箱」と答える青年だったのです。

これは私の勝手な推測ですが、
ハリーは
自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)
ではないでしょうか。
(と云っても私は詳しい病状については知りませんが。)

この映画を観て多くの方は
主人公であるハリーに共感できないことと思います。

こんな短絡的な人間が果たして現実にいるものかと
お考えになるかもしれません。

ハリーは
ミスすれば命を取られかねない仕事に失敗し
一刻一秒を争って逃走しなければならない時に
愛犬を残して家を空けます。

ハリーにとっては自分が留守にしている自宅は
出かける前と後で変わっているわけがないのです。

自宅に帰宅し、
留守中にジョリーが虐殺されたことを知った後は
一晩中ボードゲームにつき合わせ
ようやく寝付いたばかりのセシルを叩き起こします。

セシルの気持ちや体調などお構いなしですが、
セシルもハリーと似たような人物なので
気にせず付き合ってくれます。

ハリーが大切にしているジョリーを殺すように命じたのは
話の流れ上、エディという男です。

しかし、ハリーの頭の中では
「仇=ジョリーを殺した男」一択ですので
エディのことは論外です。

トーマスからバックマイヤと云う男が
ハリーの自宅住所を尋ねに来たと聞き出したときにも
トーマスは
「バックマイヤと一緒に
(この辺の者なら逆らってはいけない)エディがいたから教えた」
と一応云い訳をしてしますが、ハリーの耳には届いていません。

バックマイヤしか見えておらず
後は彼に向かって一直線に突き進むだけです。

そして、その一直線の道に
邪魔する者、
立ち塞がる者、
たまたま足を踏み入れた者がいれば
目障りなので当然の如く排除します。

ですので、
バックマイヤの居所を知っていながら
彼らには教えないティナを
銃で脅した間では良いものの
結局撃つことができないセシルの気持ちなど
理解できません。
撃ち損じたと思い込み
代わりに撃ち殺してしまいます。

この映画でハリーとセシルの被害に遭う人々は
それなりに鼻持ちならない人物をして描かれていますが、
だからと云って殺されるほど
彼らに危害を加えているわけでもありません。
人によってはまったく無害な人もいます。

しかし、ハリーは
目的(愛犬の仇を討つ)のためなら
利用するものは利用し
邪魔立てする相手は殺しまくります。

劇中では
「男が飼っている犬を殺すのは赦されることではない」
ということをセリフで強く印象付けていますが、
それにしてもハリーの殺人は尋常ではありません。

サイコパスな殺人者を描いた映画は
邦画洋画含め数ありますが、
暗にアスペルガー症候群による犯罪をほのめかした
作品は珍しいのでは?

そういう意味では非常に驚くべき映画です。

まあ、これはあくまで私の印象ですが…。

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