2015/11/24

シャークと海洋の巨人  MOVIE

DVDレンタルすると、
再生直後、他のDVDの新作案内がはじまり
慌ててスキップしようにも
スクロールバーも早送りボタンも云う事を聞かず
結果成すすべなく強制的に視聴を強いられ
ついイライラしてしまうと云う体験はないでしょうか?

私はあります。それも結構な確率で。

しかし、その一方でまんまと配給会社の策に嵌り
強制的に見させられた新作案内をきっかけに
そのDVDを手に取ってしまうという体験もあります。

そういう新作案内宣伝に長けていると云えば
「アルバトロス・フィルム」です。

先日、DVDを借りてきた
殺し屋チャーリーと6人の悪党たち」も
アルバトロス・フィルム配給映画の1つ。

2001年に公開された仏映画「アメリ」で
一気に名前が知られるようになった
アルバトロス・フィルムですが、
得意とするのは「アルマゲドン2007」から
現在「アルマゲドン2015」へと続く
「アルマゲドン」シリーズに代表される
C級パロディ映画の配給です。

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パロディ群。2013にマシュー・モディーンが出演していることに吃驚。

これだけ続けば実際DVDを見たという人が殆どいなくても
まとめサイトのネタにはなるのです。

当に継続は力なり。

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こちらが皆さんご存知の元ネタです。

このように他の会社が歯牙にも掛けないような映画を
買い付けてきては人目を引くラッピング
(=大仰な宣伝文句、奇抜な邦題、シリーズ化としてパッケージ)
を施し、儲けはともかく話題にだけはしてしまう商法こそが
アルバトロス・フィルムの真髄です。

そんなキャッチーなパロディタイトルで
レンタルDVD界に席巻するアルバトロス・フィルムが
今、力を入れているシリーズが
テレビ東京「マツコ&有吉の怒り新党」の
人気コーナー「新・3大○○調査会」でも紹介された
「サメ映画」。

なかでも超巨大サメとの戦いを描いた
「メガ・シャークVS」シリーズの人気は高く
これまで4作リリースされています。

人気バラエティー番組での後押しもあってか
その勢いたるやとどまるを知らず
その最新作が
DVD「殺し屋チャーリーと6人の悪党たち」でも
本編前の新作案内に流れました。
それも先頭を切って。

それだけ力の入った「主力商品」ということなのでしょう。

ということで
前置きが大変長くなりましたが、その映画

「メガ・シャークVSグレート・タイタン」

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が本日の映画となります。

製作は、 これまた
モックバスターと呼ばれるメジャー映画の模倣作、
奇想天外な巨大モンスターのディザスター映画で知られる
米映画会社「アサイラム」ですから、品質に間違いはありません。

まずはその予告編をご覧いただきましょう。



もうこれでも良かったんじゃない?某マンガの実写映画化。






…仰りたいことはお察しいたします。

お察しいたしますが、みなまで云うな。


今回のメガ・シャークは

旧ソ連が仮想敵国アメリカとの核戦争に備え発明した
「コロッサス」と呼ばれる
巨人型兵器と戦います。

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造形はまんま「進撃の巨人」です。ただしあくまで呼び名は「コロッサス」です。

…などとエラそうに語っておりますが
たまたま借りてきたDVDに特典された予告編に釣られて
見ただけで、私、このシリーズ
前々々作「メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス」
前々作「メガ・シャークVSクロコザウルス」
前作「メガ・シャークVSメカ・シャーク」
どれもまだ見ておりませんし、今後見る予定もありません。

シリーズとは云え、
あのスティーブン・セガールの「沈黙」シリーズと同じく
共通点は強大なサメが出ているだけの
別個の映画の寄せ集めて「シリーズ」と云っているだけか
と思い、それならいきなり第4弾からでも
なんとかなるだろうと見始めたら
「メガシャーク」シリーズは
ちゃんとストーリーが繋がっており
本作は第3作目「メガ・シャークVSメカ・シャーク」で
爆死したはずのメガ・シャークが
復活するところから始まるんですね。

すみません、アサイラムのこと舐めすぎてました。

しかも、予告編にもあったように
冒頭では(おそらくは勝手に借りてきた)ニュース映像を
ふんだんに使いB級感を払拭してかかってきます。

オープニングタイトルが明けると、舞台は今年のオリンピック開催地
ブラジル・リオデジャネイロ。

資源枯渇が危ぶまれるロシアの不審船が
新エネルギー、レッド・マーキュリーを
不法採掘していると云う情報を受け、
メガー・シャークの再来を恐れ近海を警備中だった
ユニコーン部隊が現場に駆けつけます。

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マーベル・シネマティック・ユニバースではありません。

ユニコーン部隊というのは
前作「メガ・シャークvsメカシャーク」で
メガー・シャークを壊滅された米軍部隊らしいのですが、
名前からあまり強そうとは思えません。

それもそのはず、コクピットに居座っているのは
どれもこれも肌にぴったりフィットした
黒のレザージャケットに身を包んだ
妖艶な美女たちだったのです。

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潜水艇ユニコーン1号機の美しすぎる乗組員たち。

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潜水艇ユニコーン2号機の美しすぎる乗組員たち。

彼女たちを母艦から指揮するのは
タイタス・メリー提督(アーネスト・リー・トーマス)。
直近の部下も若い女性ですのでほぼハーレム状態です。

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ニック・フューリーではありません。

不審船の乗組員が軍人ではなく民間人と判った
ユニコーン部隊は不審船を拿捕します。

が、その時、不審船に向かって迫りくる黒い影が…。

前作で全滅させたはずの
メガ・シャーク(体長9mまだ稚魚)です。

メガ・シャークは瞬く間にロシア船を木端微塵に破壊します。

オキシジェンデストロイヤー弾(……。)
で迎撃するユニコーン部隊でしたが、
メガ・シャークには通じず
逆に一撃で海上に吹っ飛ばされたユニコーン1号は
コルコバードのキリスト像を道連れに爆散し、

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一瞬にして霧散するブラジルのシンボル。

残されたユニコーン2号はメガ・シャークと共に
自爆を計りますが、失敗します。

ここまでだけでも特撮もCGも結構頑張っています。
たしかにセットから予算の少なさは窺い知れますが、
シリーズ化されるだけあって
それなりのものを見せようとしています。
贅沢は云いません。

ユニコーン部隊が大敗を喫した頃、
ウクライナ・チェルノブイリ立ち入り禁止区域では
ロシア特殊部隊の成れの果てとテロリスト(?)が
新エネルギーレッド・マーキュリーの取引の真っ最中。

銃と銃を交えた交渉がまとまりかけ
ほっとしたのもつかの間
突如旧ソ連が二次大戦時に作り上げた巨大兵器
「コロッサス」が軌道します。

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人間は食べません。

辺りは一気に地獄絵図と化し
潜入捜査中だったCIA女性捜査官
モイラ・キング(エイミー・ライダー)だけが
その場から命からがら逃げ果すことができました。

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テロリスト側に潜入して捜査していたセクハラ上等にキング捜査官(中央)。

ところかわって
フロリダ州ジャクソンビル、ジャック海軍ビルに呼び出された
海洋生物学者アリソン・グレイ博士(イリアナ・ダグラス)。

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彼女が本作のメインヒロインです。演じるイリアナ・ダグラスは超売れっ子女優。

メガ・シャークの生態を研究中のグレイ博士は
対策会議においてメガ・シャークを沖合まで電磁波で誘導して
人類に犠牲を出さずに退治する案を出しますが、
多少人類と都市に犠牲が出ようが
アイソトープ弾(核爆弾)を使って退治したいメリー提督と
同じく海洋生物学者ジョン博士(上図向かって右の男性)に
けんもほろろに却下されてしまいます。

提案を全否定されたグレイ博士は収まりがつきません。

そんな彼女に声を掛けてきたのが
大企業デインテック社の
ジョシュア・デイン社長(ブロディ・ハツラー)でした。

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イケメン金持ち社長兼エンジニア枠ですが、トニー・スタークではありません。

彼はグレイ博士の提案を全面的に支持し
彼女を自分の組織にスカウトします。

一方、「コロッサス」の出現を上司に報告した
キング捜査官は責任を取らされ停職を言い渡されます。

使い捨てられたキング捜査官は収まりがつきません。

そんな彼女が目を付けたのが、レッド・マーキュリー調査担当の
若い男性捜査官・スペンサー(エドワード・デルイター)でした。

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この映画何気に美男美女率高いです。


不本意ながらキング捜査官と行動を共にすることとなった
スペンサー。
基本草食系男子なので
体育会系のキング捜査官に扱き使われることになります。

メガ・シャークを捕獲したいジョン博士・デイン社長ペア
コロッサスの行方を追うキング捜査官とスペンサー捜査官ペア、
これで人間側の役者も揃いました。

揃ったところで
メインヒロインがこれ見よがしに胸の谷間を強調し出したり、

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しかし、カメラさんは避けてます。胸元を避けて撮影しています。

キング捜査官がアクション映画にありがちな力技で
肩の脱臼を治したり、
スペンサー捜査官があざとくドジっこぶりを発揮したり、
メリー提督が切れて自分に向けて拳銃をぶっ放したり、
これまでチームで力を合わせ頑張ってきたのに
上映時間残り時間20分切ったところで
いきなりデイン社長が本性を現しコロッサスの造形以上に
ちゃっちい装備を身につけ

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このパワーグローブでコロッサス(とメガ・シャーク)を操縦します。

世界征服を企む者が出てきたりと
いろいろやらかしてくれるので上映時間の89分
いっさい退屈することはありません。

ツッコみどころもいたる所に用意され
セットにお金を掛けてない分CGに予算を継ぎこんだのか
あまりにあんまりなコロッサスはともかく

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これだもん…。

メガ・シャークが出てくるシーンは
下手な日本のCGサメ映画より見せてくれます。

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日本が誇るCGで作った巨大サメ(参考:映画「カムイ外伝」)

他にも米軍の潜水艇が発射した魚雷を
メガ・シャークが尾鰭で跳ね返し、
海上を飛行中の小型機の左翼を爆破させるシーンなど
頑張っています。

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どうしてアメリカのCGはそれなりにそれなりなのに日本のCGはダメなんだろう?

こういう拾いものがあるので
これからはイラつくDVDの新作案内も無碍にはできません。

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