2014/4/23

そして、俺は父になった。俺。父。俺。  MOVIE

本日の映画は
会社関連での知人程度の映画好きの知人に
「最近、どう?なんか面白い映画ある?」
と尋ねられた時
この映画の名前を挙げたら
なんとなくオシャレ女子力が高そうに
見てもらえれるんじゃないかなあ
と思われる

「ブルーノのしあわせガイド」

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女性が好きそうなオシャレ旅行ガイド(例:ことりっぷ)風フライヤー

です。
 
 




ローマの街にシングルマザーである母親と暮らしている
15歳のルカ。

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朝はママが起こしに来ます。理由は「坊やだからさ」。

学校への遅刻はおろか、授業がつまらないと
教師の前でも堂々とエスケープしてしまうような
札付きの問題児です。

教師がどう評価しようと
自分では頭が悪いとは思っていません。

学校でも
他の者がやらないようなことをやってのけ
拍手喝采を浴びるような人気者の部類に入っており
多少は腕っぷしにも自信があります。

でも、通っているボクシングジムでは
研修生相手を挑発してスパークリングまで持っていけたのに
一発でダウンしてしまい、所詮は猿まね程度。

まだ若いから自分を過信していて
何だってできるような気がするし
将来は何にだってなれるような気持ちでいます。

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若さゆえ自身に関しては相当に自信を持っています。

ただ、問題なのは
何をすればいいのかも何になりたいのかも判りません。

判っているのは、カフェのウェイターみたいな
誰にでもできるような職業に就くのは
真っ平御免と云うことだけ。

カフェーのウェイターもサービス業として
お客様に気を遣わなければならない職業ですが、
若いのでそういうところは目に映っていません。

学校で出された課題「将来の夢」では
受け狙いで「ヤクの売人になる」と提出し
担任の女教師をかんかん怒らせてしまいました。

とは云うものの現実では友人に
学校内のドラッグ販売に誘われても
危ない橋を渡る気は毛頭ありません。

根拠のない万能感だけが宙に浮いている15の夜。

だからと云って
「自分の存在が何なのかさえ判らず震えている」
陰々滅々とした日本の15の夜とは違い
こちらはラテン系。

不安など抱いていません。
「Scialla!(=take it easy!)」
と叫べば全て解決。

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「シャッラ」と云うのが、本作の原題です。この映画のキーとなる言葉。

往年の植木等のように
「心配すんな みろよ 青い空 白い雲そのうちなんとかなるだろう」
と、先の見えない青春を自分なりに謳歌しています。

そんな折、女で一人で15年育ててくれた母親の元に
大きな仕事が舞い込み、
母親だけが単身チリに半年滞在することになってしまいます。

その間、ルカの保護者として白羽の矢が立てられたのが
この映画の主人公、ブルーノです。

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こちらが主人公のブルーノ。枕を抱えて眠るところがルカそっくりです。

ブルーノは元教師。
辞職後は著名人のゴーストライターをして
生計を立てており

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現在はポルノ女優ティナの自伝を執筆中。

それだけでは食べていけないので
副業として学校の勉強だけでは落ちこぼれてしまう生徒の為
自宅での補習塾も行っています。

しかし、教えを乞う相手は
授業にも身が入らずなんやかんや理屈をつけて
契約時間よりも早く帰宅してしまうような
子供たちばかり。

そのたびに親から苦情の電話がかかってきますが、
ブルーノ自身ものんびりしたもので
来る者は拒まず去る者は追わずの精神を貫いておりました。

ところが、ある夜、受け持ちの生徒の一人ルカの母親から
夕食を誘われ、ホイホイ付いていったところ
彼女は15年前意気投合したった一度愛を交わした相手と判明。
そればかりでなく、彼女には一人息子がいて
その時の子供だと告げられます。

画して、一夜のうちに15歳の少年の父親となった
ブルーノはその事実を口止めされたまま
息子ルカと半年間寝起きを共にすることとなったのでした。

以前から顔見知りとは云え、昨日までは他人だった2人。
生活のリズムがすでに出来上がっています。
そこで当初はお互い干渉を避けて暮らすことに。

始めて親元を離れることとなり
ブルーノの前では大人びた態度を取って
大口を叩いているようなルカですが

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何を以てして有名になるかまでは考えていません。それが若さ。

与えられた自分の部屋ではPCにたっぷり保存された
大好きなママとの写真を眺めて落ち込んだりしています。

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初日っからホームシックならぬママシックです。

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この子ったら身体ばっかり大人になっちゃってもう。

頭の方も体の方も
子供から大人への過渡期にある15歳。

夜一人になると母親が恋しくなっても
翌朝、ブルーノの持ち物から
女優ティナが出演しているAV(取材資料の一部)を発見すると
ブルーノが外出するや「おかず」として使ってしまいます。

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ルカと同い年の息子を持つティナ。でも、そんなの関係ねえ!

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画面の中から軽くウィンクされただけでティッシュのお世話になる15歳。

さて、ルカの保護者となったブルーノの方には
学校から呼び出しが…。

担任教師から
ルカの授業態度に関してめっちゃ説教されてしまいます。

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親と友達とは違うと云われ、ルカとの親子関係を実感していなかったブルーノは開眼。

いくつかの試験で赤点を取っているルカは
このままいくと間違いなく落第。

元教師としても父親としても
それだけは免れなければなりません。

そこで気持ちを切り替え、手始めにルカを毎朝起こし
しっかりした朝食を与え、学校までバイクで送り
門限時間も決め、一気に生活習慣を変え始めます。

その上でルカに勉強することの
楽しさを教えようとするブルーノ。

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問題は集中力なんですよ、集中力。

斑っ気の強いルカを何とか宥めすかして
机の前に坐らせ、まずは抒情詩を勉強させることに。

ところが、学校でルカがブルーノから習ったばかりの
アキレスとパトロクロスとの関係を意気揚揚と説明したところ
あまりにぶっちゃけすぎて
教師の機嫌を著しく害してしまいました。

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うん…まあ、確かにそうなんだけど、それは教育上云っちゃいけないのよ。

折角、勉強する気になったのに
すっかり水を差されてしまったルカ。

子供にものを教えるって本当に難しいことなんですね。

以後、ルカとそのとばっちりを受けたブルーノが
ドラッグの密売人がらみの犯罪に巻き込まれたりするのですが、
映画は無事にハッピーエンド。

父子問題もすんなり解決します。

すんなり過ぎて拍子抜けするくらい。

仰々しいことは何一つ起こらず
お互いを「親子」と認めた息子と父親は
これまでと同じように一つ屋根の下で暮らしていきます。

父親であるブルーノの寝室に
ポルノ女優のティナが一晩泊まったことを知り
誇らしげな息子が可愛らしいです。

「そのぐらいの大人の世界、僕何とも思っていないよ。」
と云う態度をしながら
生のAV女優に逢えたことへの嬉しさと
その彼女と一夜を共にした父親への誇らしさが
身体からにじみ出ていて

こっちが照れるわ!!

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父親が美人と付き合っているのも息子にとっては自慢の1つ?

ルカ15の夜、いえ15の朝は
「盗んだバイクで走り出す」のではなく
これまで乗せてもらっていた父親のバイクで
今度は父親を後ろに乗せてタンデムで走りだすものでした。

そして、背中越しにブルーノが見ている息子は
最初に逢った頃の
「将来何にでもなれると思い込んでいるルカ」ではなく
本当に彼自身が望みさえすれば
「将来は何にでもなることができる力を持ったルカ」
へと成長していました。

「実はこの人が本当のお父さんなんだよ!」
という驚愕の事実を取り上げたストーリーの割には
父親の方も息子の方もこちらが期待するほど驚かず、
「へ〜、そうなんだ。」
と、あっさり流してしまって
見ているの方が
「えっ?そんなんでいいの?」
となってしまうかもしれません。

でも仰々しくない父子の関係性がしっかり楽しめる
ステキな映画です。
 
 




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