2014/2/23

映画はまだ終わらない。「つづく」です。  MOVIE

本日のDVDは
2007年ボリウッド映画
インドで興行成績トップとなった

「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」

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上映時間169分もあるのにインド映画と思って見ると短い気がしてしまうのは何故?

です。

主演は“キング・オブ・ボリウッド”こと
シャー・ルク・カーン。

ですので、
彼の煌びやかなダンス
哀愁を帯びた瞳
(この映画のために)鍛え抜かれた腹筋
を拝見できるだけでも

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見てこの腹筋!インド映画なので登場シーンに向かい風は欠かせません。

この映画、見て損はありません。
決して損はさせません。

さらにはこの映画はただの映画ではなく
ボリウッド映画に対する愛に満ち溢れ
その映画愛が
頭の先から尻尾までギュッと餡子の詰まった
鯛のお頭付き大のたい焼きのような映画となっております

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【参考画像】世界一大きい静岡丸子峠の鯛焼き屋のたい焼き(全長60cm)

しかも、これだけ大きくでも
餡に上質な十勝産の小豆と和三盆を使用しているので
不思議と全部食べても胸やけをしないのです。

って私、何云ってんでしょうね?
映画をたい焼きに例えるなんてありえねえ〜
意味判んねえ〜

と、ノリツッコミを入れてしまう
そのくらい楽しめる映画です。

ビバ!ボリウッド。
  
 


 


映画は
30年前の1977年、ボンベイの映画撮影所から始まります。

そこで友人のパップー(シュレーヤス・タラプデー)
とともに働いている
オーム・プラカージュ・マッキ−ジャ(シャー・ルク・カーン)
は親の代からの由緒正しい脇役俳優です。

本人としてはパップーの熱烈な応援もあり
「いつかはスター俳優に!」と夢を見ているのですが、
なかなかそのきっかけがつかめません。

売れない理由として考えられるのは
パップー曰く、
「オーム(祈りの言葉)」はともかく
「プラカージュ(光と云う意味)」と云う苗字に
スター性を見いだせないのだとか。

特に「マッキ−ジャ」なんて
「蠅(=マッキー)」を連想させるのでもってのほかです。

ここはひとつ
トップスターであるラージェシュ・カプール

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彼がラージェシュ・カプール。奥さんがご懐妊中。まさか後々の伏線になろうとは…。

の名前に肖って

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まさかこれも後々の伏線になろうとは…。

「『オーム・カプール』にでも改名するか!」
なんて冗談を云いあう仲の良い2人。

親友だけでなく
早くに夫を亡くし一人手で育ててくれた母親からも
常日頃から「私の王子様」と深く愛され
何不自由ない生活を送っているオーム。

いつかスターになった日のことを想定して
その時の生活スタイルや

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このいつかスターになった時の生活スタイルも

フィルムフェア誌(日本のキネマ旬報みたいなもの?)賞
での授賞式での受賞スピーチの予行練習も

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このスピーチもすべて後々のための伏線だったとは!

欠かせません。

夢があるって素晴らしい!!
後は美しい恋人がいればもっと幸せなんだけど…。

そんなある日、彼に転機が訪れます。

ある撮影現場で
今を時めく人気女優
シャンティ(ディーピカー・パードゥコーン)

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ヒロインのシャンティ。
70年代設定からかダンスシーンのダンサーのおなか周りは若干ふくよか。


を火災事故から救いだし
それをきっかけに急速にお近づきになれたのです。

以前から憧れの存在だったシャンティとの間にできた
繋がりを素直に喜ぶオームとパップー。

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これも何かの伏線かと思っていたのですが…。

ところが、
たまたま同じ撮影所でシャンティを見かけたオームは
声を掛けそびれ
彼女が売れっ子プロデューサーの
ムケーシュ・メヘラ(アルジュン・ラームパール)と結婚しており、
妊娠していることを立ち聞きしてしまいます。

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彼がムケーシュ。
インドではイケメンは嫌われるらしくラームパールは悪役に転向して人気が出たんだとか。


ところが、ムケーシュは自身の成功のために
妊婦となったシャンティの存在は邪魔になると判断し
ある晩、撮影中の映画
「オーム・シャンティ・オーム」のセットに
シャンティを呼び出すと、
彼女を撮影所の建物に閉じ込めた上、火を放つのでした。

偶然セットの近くにいたオームは彼女を救出しようと
孤軍奮闘したもの、火事から派生した爆発に吹き飛ばされ
通りすがりのカプール夫妻の車に激突。
運び込まれた病院で息を引き取ってしまいます。

それから時は流れて30年後の2007年。

オームはラージェシュ・カプールの息子として
生まれ変わり二世俳優として
かつてパップーに語った夢どおりの何不自由ない生活を
満喫しておりました。

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第2部にあたる30年後の初っ端からまさか泣かされることになるとは。

親の七光りもあって
オーム・カプールは押しも押されぬ大スターとなっており
映画出演も引く手数多。
オーム・プラカージュ時代の記憶は失っているため
いかにも二世タレント的なぼんくらぶりを発揮していますが、

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2007年ともなるとダンサーのおなか周りもしゅっとしてきています。

手堅く仕事をこなし
かつて念願だったフィルムフェア誌賞にも
2作品でノミネートされ最優秀男優賞を受賞します。

その受賞スピーチで日頃のぼんくらぶりを
払拭させるような感動的なスピーチを披露するオーム。

それは、30年前オーム・プラカージュが
親友のパップーから受け取った空き瓶をトロフィーに見立て
大スター、ラージェシュ・カプールの豪邸前の道端で披露した
「いつかその日が来た時のための授賞スピーチ」と
一言一句同じものでした。

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これだけでも泣けるのに

オームの言葉は会場の人々の心だけでなく
テレビで授賞式を見ていたこの人の元にも届きました。

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カメラがオームの周りを一周するうち昔の姿に戻りダメ押しで泣かせるのです。

親友だったパップーです。

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背後に飾れている2人の写真が切ない。

この映画はオームのシャンティへの恋物語がメインですが
メインヒロインはむしろこの人ですね。

オーム・プラカージュ亡き後も
結婚もせずオームの母親の面倒を見ているようです。
できた嫁です。

それはさておき
その後の授賞パーティのシーンは
ダンスシーンも含めてとても豪華な仕上がりになっております。

インド映画はあまり見ない私には知らない方ばかりですが、
公式サイトによりますと
「フィルムフェア」誌賞授賞式シーンと
その後の
「Deewanagi Deewanagi(陶酔感)」
でのダンスシーンには
70年だからゼロ年代にかけて活躍している
インド映画の俳優女優が
惜しみなく投入されているそうです。

授賞式もダンスシーンもただ見ているだけでも
楽しいのですが、それだけに
そのあたりをちゃんと把握していないのが非常に残念です。

楽しい時間はあっという間。

パーティの最後に現れたのが
今やハリウッドでも活躍しているマケーシュでした。

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父親の友人として紹介されるマケーシュ。老けていようが忘れることのない顔です。

その再会を境に30年前の悲劇を思い出したオームは
再会したバップーや元母親の協力の元
大スターである肩書を最大に利用し
シャンティの復讐を開始するのでした。

その最大の切り札として
度重なるオーディションで見つけた
シャンティの生き写しでありながら演技経験のない
サンディ(ディーピカー・パードゥコーン)
と云う新人女優(というかオームのファン)を起用するのですが、

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室内でもヒロインの登場シーンでは向かい風が吹きます。それがインド映画です。

このサンディとは恋仲になるどころか
「ありがとう」も「ごめんなさい」(9枚目画像参照)も
普通に云わせてしまうのが上手いです。
(つまりオームに友達としてすら思われていないのです。)

サンディと云うニューヒロインを登場させておきながら
ラブストーリー的な展開には至らないのです。
あくまで彼女はオームの復讐のための駒に過ぎません。

むしろ転生してしまったオームへの元母親とパップーの愛情の方が
色焦ることなく描かれており心に響きます。
特に、いまだ独身を貫いているらしい
パップーのことを思うと涙が禁じえません。

そして、なによりもこの映画の素晴らしいのでは
「皆さん 映画はまだ終わりませんよ」
のナレーションで始まる豪華エンディングです。

「オーム・シャンティ・オーム」の特別プレミア試写会の
体を成してレッドカーペットを次々と歩くキャスト。

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主演の画像で行きたいところですが、ここは敢えてこのハンサムで。

そればかりかスタッフまで。

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未だかつて「録音」スタッフがこのように華々しく紹介されたことがあったでしょうか?

それも
音響からメイク担当、衣装デザイン、
助監督、美術、撮影、スチール、照明まで
その他もろもろのスタッフが全員
レッドカーペットを踏むのです。

最後に監督がオチまでつけてくれます。

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監督は女性監督です。女優さんでもあります。

なんという映画愛!!

DVDではミュージックシーンだけ
切り取って特典映像として収録されており

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今DVDをお買い求めになればこんなに素敵なシャー・ルク・カーンが貴女だけのものに。

これも嬉しい限りです。


さて、数ある伏線のなかで
30年後にどのような形で使われるのか
楽しみにしていた
「友情に”ごめん”と”ありがと”は禁句さ」ですが、
30年後にこのセリフの出番がありませんでした。

公式サイトの「トリビア」によりますと

このセリフはもともと、
サルマーン・カーン主演の大ヒット作
「私は愛を知った(Maine PyarKiya)」
で使われた
「友情には原則が一つある。
No sorry, no thank you」
と云うセリフからきており
劇中、オーム・カプーラが主演を務める
「私は愛を知った」を撮影している二世監督の
スーラジ・バルジャーツヤーが
30年前、オーム・プラカージュのテントの前で
オームが言うこのセリフを書き取っている青年
だったという設定になっているそうです。

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この若者が30年後に監督で登場するのは猿でも判りますからね。

それだけに後半でも
あのセリフを使ってほしかったです。

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