2012/12/23

怪優ヴァンサン・カッセルの腕の、いや演技の見せ所  MOVIE

本日のDVDは

なんとなくヴァンサン・カッセルの名前を見て借りてみたもの
一向に「当たり」の感じがしない

「マンク 破戒僧」

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という映画です。


きっと僧衣を纏ったヴァンサン・カッセルが
良からぬことを仕出かすんですよ。
(主に女性に。いや、カッセルなら男性という可能性も捨て切…)

だって聖職者にしては
怪しいフェロモン纏いすぎだって
むしろ性職者にしか見えないって。

…まっ、そこがいいんですけどね。





とは云えこれは

キリスト教をテーマにした映画を見ているつもりが
気が付いたら
これ、ギリシャ悲劇か?!
という映画です。

ストーリーは

1595年聖アンブロシオの日に
マドリッド郊外のカプチン会修道院前に
赤ん坊が捨てられていました。
いまにもカラスに喰われそうなところを
間一髪で拾われた赤ん坊は

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赤ん坊の肩にこれ見よがしに点いている痣。もちろん後々の伏線です。

アンブロシオと名づけられ修道士として育てられることに。

生まれてこの方説教時以外は修道院の外から出たことのない
アンブロシオはその甲斐あってか30年後には
当修道院を代表するような修道士にまで成長しました。

まあ、これがヴァンサン・カッセルというわけです。
あんなに可愛い赤子も30年も経てば
ヴァンサン・カッセル。

…え?




30?

ヴァンサン・カッセルって私より年上じゃなかったっけ?

しかし、この役には
うってつけの人材であることは火を見るより明らか。

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敬虔なクリスチャンにしては危うさを秘めたヴァンサン・カッセル。

そして、そんな彼に目をつけたのは
この映画の監督であるドミニク・モル.監督だけではありません。

彼の説教を聴きに集まった聖職者や民衆に紛れて男が一人。

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説教中のアンブロシオに熱い視線を注ぐ謎の男。


アンブロシオの説教に感銘を受けた
一人の美しい少女アントニエ。

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そして同じく熱い思い(ただし宗教的な)を寄せる美少女。

この日からアンブロシオの転落人生が始まったのでした。

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その頃から同じ若い女性の夢を見るようになるアンブロシオ。

程なくして修道院に酷い火傷を負い顔と家族を失ったという
バレリオ青年がやってきます。

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ああ、もちろんスケキヨマスクの方がバレリオです。

バレリオの健康状態を気遣う周囲の修道士の反対を押し切って
彼の身柄を引き受けるアンブロシオでしたが

実は、バレリオには人に知られてはならぬ秘密が…。

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修道院に来たのは神ではなくアンブロシオに逢いたかったと告白するバレリオ。

思い余って正体を明かしたバレリオに
アンブロシオは修道院から出ていくよう命じます。

すると、バレリオは交換条件として
アンブロシオが大切に育てている薔薇園の
薔薇を一本ねだるのですが…。

そこから一気にアンブロシオ転落。
いや、宗教的な云い回しをすれば
堕落
です。

30歳になるまで誰よりも戒律に厳しかっただけに
その反動が大きかったようです。

なので
晴れて「魔法使い」になられた男性の方は
この映画を見て更なる精進に励んでいただきたいものです。

とにかくアンブロシオの二の足は踏むな!
私が云いたいのはそれだけです。

これまで大事にしてきたものを捨てるということは
それなりの覚悟が必要なのです。

まあ、アンブロシオの場合は
魔法使いではなく
悪魔の使いに魅入られるだけですが。

え?あの悪魔の使いなら魅入られたいって?
私はあの乳はちょっと…。
いや、こればっかりは趣味の問題ですからね。

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それに対してアントニエ役のジョセフィーヌ・ジャピは胸すら出さない…。


さて
公式サイトによると、この映画の原作は
「血塗られた破戒僧のすさまじい背徳、残虐性とエロティシズム溢れる描写によって、発表当時激しい非難を浴びながらも、サド、ホフマンからブルトンに至る異貌の作家たちの賛辞によって一世を風靡した、異才マチュー・G・ルイスが若干19歳にして書きあげた『マンク』。160年間禁書とされていたという、18世紀のゴシック小説(イギリスを中心とした、18世紀末から19世紀初頭にかけて流行した中世趣味による神秘的、幻想的な小説)の極点」
なんだとか。

現代の日本だけでなく
18世紀の頃から
30歳が男の分岐点だったとは…。

映画は宗教の小難しい点には殆ど触れていないので
私のように
キリスト教の知識が大幅に欠けていても大丈夫です。(…たぶん)

原作はどうか判りませんが
映画に関しては判りやすく日本人でもとっつきやすい
というのが最大の特徴ではないでしょうか?

世界的な著作に対してこの物言いはなんですが
原作はともかくこの映画を見る限りは
いかにもハイティーンがしそうな発想じゃないですか、これ。

映画の方は特に
「ああ〜、そうだよね、そうくるよね。」
な展開で構成されています。

中でも上映時間1時間8分を過ぎた辺りで
とっても明確にネタバレしている伏線が引かれています。

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てらいがないとはこのことか。

ああ…はいはい。
おかげ様でそれ以降の展開は手に取るように読めました。

まあ、それはさておき
この映画に云えるのは、何回となく使われるこのワイプ演出が
非常に見苦しいということです。

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ことあるごとにワイプ処理。

これがなかったらもう少し好きになってたかも
この映画のこと。

 
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