1960年前半(微妙)生まれの男の、映画について、音楽について、旅について、本について、そして人生とやらについてのブルース。自作の詩のおまけ付き。書いているのは、「おさむ」というやつです。
since 6.16.2005
To travel is to live. -H.C.Andersen
2009/1/19
一体、ジョー・バイデンって?
そう、明日は大統領の就任演説です。
ワシントンでは、無許可で自分の部屋を貸している
輩もたくさんいて、当局も見て見ぬ振りをしている
らしい。
たくさんの人がワシントンに集合する。
そう、オバマ・バラク大統領の誕生だ。就任演説が
楽しみだ。2ヶ月以内には、きっとCDになって
販売されるのではないだろうか。
何度もヴィクトリー・スピーチをデジタル・オーディオ・
プレイヤーで聴いている。スピーチライターは20代らしい。
聴けば聴くほど、なぜか希望を感じさせる。
さて、Joe Biden。
誰でしょう。そう、vice-president-elect です。
副大統領ですね。
ということで、以下、アメリカ大使館のHPの引用。
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ジョー・バイデン
ジョー・バイデンは、1997年に外交委員会の民主党筆頭委員となり、2001年から2003年まで、そして2007年1月から現在に至るまで同委員長を務めている。また、16年間にわたって、司法委員会の委員長や筆頭委員を務めた。米国で外交政策に関する権威の1人と目されるとともに、テロ、麻薬取り締まり政策、犯罪、そして女性にとって重要な問題に関しても、最も影響力を持つ人物の1人に数えられている。勤労者世帯を支援する活動を精力的に続けており、米国民の直面する重大な課題に取り組むべく、党派を超えて共和党議員とも協力してきた。
バラク・オバマと同様、ブッシュ大統領のイラク戦争への対応を率直に批判してきた。
バイデンのリーダーシップは、バルカン諸国に安定と平和をもたらす上で重要な役割を果たした。1999年に、コソボ空爆を支持する決議案を起草し、これが上院で採択された。
ダルフール虐殺を終わらせるための議会の活動で先頭に立っている。
1990年代末には、上院において、ポーランド、ハンガリー、およびチェコ共和国を北大西洋条約機構(NATO)に加盟させる活動および化学兵器禁止条約の批准を目指す活動を主導した。
過去20年間、犯罪関連のほぼすべての重要法案の起草に貢献してきた。バイデンの1994年暴力犯罪抑制・法執行法により、10万人を超える警官が米国各地の街頭に配置され、犯罪率が1世代で最低水準まで下がったと評価されている。
1996年には、性犯罪者の全国登録制度を導入する法案を起草した。これは、暴力を伴う性犯罪または未成年者に対する性犯罪で有罪となった者の所在を追跡する制度である。
バイデンが起草し可決させた画期的な「女性に対する暴力法」は、家庭内暴力を犯罪とし、加害者の責任を追及する、これまでで最も強力な法律である。
家族・医療休暇法を強く支持し、養育費を払わない父親に断固たる処置を取ったほか、一貫して同一賃金を推進してきた。
地球温暖化に対処する法案を最も早期に提出した議員の1人であり、上院で最も積極的な気候変動法案の共同提案者となった。
税法を活用して大学の学費を引き下げ、大学で勉強しやすくすることを推し進めている。
戦時における軍事施設の予算削減を阻止する規定を可決させた。これはバイデンの優先課題のひとつであり、すべての退役軍人が、十分な予算のある退役軍人省の医療制度によって、一流の治療を受けられるようにすることを目指すものである。
人々をまとめて物事を成し遂げるバイデン上院議員の能力はすでに実証されている。地球温暖化から、女性に対する暴力との戦い、そして私たちが生活する危険な世界の課題との戦いまで、ジョー・バイデンは、その長い公職生活を通じて、中流階級世帯の生活向上のために日々戦っている。
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以上、引用でした。
どうです。最強のコンビですね。
http://www.barackobama.com/index.php
バイデンさん、オバマ次期大統領の後ろで微笑んでいます。
これで、もうアメリカは、京都議定書を蹴ったりする
ようなことはしないはずです。次は、ドイツでの開催でした
でしょうか。CO2削減の世界の枠組みについての会議ですね。
バイデンさん、日本の首相になるってのは、どうですか?

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2009/1/14
医療問題。
都市部に集まってしまう医者。産婦人科の医師の不足。
健康保険の問題。
ドクター。医者。
えっ、たくさんお金もらっているんでしょ。
誰かのためになりたい。
必ずしも、医師の全員がそう考えているのではないかも
しれないけれど、誰かのためになるために、ものすごく
勉強をして、借金をして、医師になった人もたくさんいるはずだ。
『情熱大陸』に出てきたのは、川原尚行さん。1965年北九州生まれ。
県立小倉校ラグビー部出身。福岡大学医学部出身。外務省に勤め、
タンザニアに派遣され、そしてスーダンに医務官として赴任。
2005年、外務省を辞め、自分でNPOを立ち上げ、診察所をつくり、
現地スタッフと日本人スタッフで運営を始める。医療が届かないような
村での活動だ。川原さんは、外務省の年収1200万円の職を捨て、
現在、時々日本に戻ってきて、母校の小倉高校で資金を集めたりする。
年収は100万円になったそうだ。
北九州には、奥さんと6歳の子どもがいる。
昨日のNHK のプロフェッショナル 仕事の流儀は、診療所医師の
中村 伸一さんだ。福井県の名田庄村で、唯一の診療所だ。
内科、外科の区別はない。全てをこなす医師だ。その村のために、
10数年。そこに住んでいるおじいちゃん、おばあちゃんは、
中村先生を信頼しきっている。
都市の総合病院の外科医ではなく、村の診療所で、その土地の人たち
と一緒に暮らしながら生きていくことを選んだ。
誰かのために。
誰かが、今の努力している。自分の能力を伸ばしながら、
自分のエネルギーを充電しながら、誰かのために使うために。
そして、エチオピアで武装集団に誘拐され約3ヶ月ぶりに解放された
医師の赤羽桂子さん。6ヶ月の医療活動、ご苦労様でした。
お母さんのつくる肉じゃが、ゆっくりと食べてください。
フランスベースの『国境なき医師団』には、毎月1500円を
口座から引き落としてもらっている。
その他は、ユニセフの月1000円とセーブザチルドレンの
1500円だ。
出来ることからね。
ということで、クリック募金。
http://www.dff.jp/

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2009/1/13
アンパンマンの作者のやなせたかしさんが、1919年生まれで
太平洋戦争の経験もあるということを知っている人は少ないと思う。
僕がそのことを知ったのは、最近のことだ。
北九州市立美術館で開催されている「みんな大好きアンパンマン
やなせたかしの世界」でのことだ。やなせたかしさんは、1919年に
生まれ、漫画家であり、詩人であり、絵本作家であり、デザイナーで
ある。第2次世界大戦時には、中国の上海近くで戦っていた。
弟さんを、片道分しか燃料を入れていない特攻隊として、亡くしている。
「正義とは決してカッコいいものではなく、お腹を減らしている人に
自分の身体を傷つけてでも食べ物を与えること、それが、たとえ
自分の命を危うくすることがわかっていても困っている人を助ける
ことが一番大切なんだ」
やなせたかしさんの台詞だ。そこから、アンパンマンが生まれた。
援助をする人は、基本的にはエネルギーが必要だ。そのためには、
援助する人が一番元気であることが必要だ。そうしないと、
継続的な援助は出来ない。
それが、僕の考え方だけれど、やなせさんの言葉は、実際に戦争を
体験した人の心からの気持ちだと思う。
アンパンマンには、3000のキャラクターが出てくるらしい。
メロンハンナ
クリームパンダ
みるくぼうや
ジャムおじさん
しょくぱんまん
バイキンマン
クッキーキット
ホラーマン
だいこんやくしゃ
鉄火のマキちゃん
ゆでたまごちゃん
やきそばかすちゃん
さつまあげどん
カツドンまん
ネギーおじさん
ドキンちゃん
ナンカ・ヘンダー
マルデ・ヘンダー
かまめしどん
ちくわん
どうですか、これ。
多様性、大事です。

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2009/1/11
小倉の平和通りの屋台風の「梅崎大将フレンチ」(勝手にそう
呼んでいる)は、明日12日で終了してしまう。
場所は、小倉の平和通りのバス停に面していて、6人掛けくらい
のテーブル(白のプラスティックの簡易テーブル)とカウンター
(4人掛け)のお店で、店内が厨房になっているので、お客さん
は、ビニールで囲まれた(韓国の屋台のイメージ)場所に腰掛ける。
シェフの梅崎さんは、昨年、その店を出して、そして、本年の
1月12日の明日で店を閉じる。その後は、ホテルのレストランの
シェフとして勤務を始めるらしい。
腕は確かで、近隣の関係者や一度店を訪れた人が、リピーターで
やってくるので、いつも混みあっている。
フレンチの味に詳しいわけではないが、とにかく、おいしい。
一昨日も知り合いの女性とゆっくりと食事をしたところだった。
その前日も、そして、昨日も連続で行った。
ずっと気になっていたが、初めて店を訪れたのは、僕がまだ
片方の松葉杖を使用していたときだった。
フレンチと言っても、ソースぎとぎとということではなく、
イタリアンなんかも混じりながら、レシピは変わってきている
らしい。クリーミーなソースというより、オリーブオイルを
使いながら、さまざまな素材で料理をつくっていくらしい。
◆野菜のキッシュ
◆豚と鴨の温かいパテ
◆カマスのロティ クッパーとアンチョビソース
そんな感じだ。
※キッシュ(キッチュじゃないよ)は、卵とクリームを使った
アルザス・ロレーヌ地方(聞いたことはあるが、地図上では
示せない)の郷土料理だそうです。
ロティは、ローストした料理のことらしいです。
昨日、ビールを飲んで、獲れたてのカマスの料理と
パスタを食べて、そして、SPAIN BAR O でサングリアを
2杯飲んだ。
月が満月で、冷たい風が吹く夜の空に星が浮かんでいた。
家まではマウンテンバイクで5分くらいの距離だった。
白い雲が時々、その月を隠していた。
ツールド・フランスは、毎年7月にフランスあるいはその
周辺国で開催される自転車レースだ。1903年から開催
されているもので、3週間をかけて、3700km〜
4000kmの距離を走るロードレースだ。
ヨーロッパでは圧倒的に人気のあるレースだ。
そのレースで、個人総合時間賞「マイヨ・ジョーヌ」を
7回取ったのが、アメリカのランス・アームストロングだ。
マイヨ・ジョーヌを取る選手は、ヨーロッパ選手が多いが、
ランス・アームストロングは、1999年〜2005年まで
マイヨ・ジョーヌ(黄色いジャージが優勝者に与えられる)
を取った。アメリカでの自転車界のヒーローだ。
その自転車の部品のいくつかを作っているのが、日本が世界
に誇るShimano だ。
ランス・アームストロングの凄さは、1996年に精巣腫瘍が
見つかり、癌摘出の手術をしたということだ。
そして、ランスは癌克服のための財団もつくっている。
http://www.jsports.co.jp/style/lance.html
そのランス・アームストロングが、本年度のツール・ド・フランス
に再チャレンジをするのだ。
1971年生まれなので、37歳だ。
ランス・アームストロングは、たくさんの人に勇気を与えている。
がんばれ、ランス。

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2008/12/5
圧倒的なスピーチ力だ。
http://www.asahipress.com/bookdetail_lang/9784255004518/
2004年の基調講演から、ついこの間のvictory speech まで、
1050円で購入できるなんて、凄い。
こんなスピードで、こんな企画のCDをつくってしまう出版社も
凄い。これが、VICTORY SPEECH の1ヶ月後に出てしまうのが凄い。
まあ、コンサートがその日に、YOU TUBE に出たりする現代なの
だけれど。
PRESIDENT-ELECT のオバマ・バラク氏のスピーチを集めたもの。
父親は、ケニア人、その父親(つまり祖父)は、イギリス人に
仕える使用人だったと言っている。家族は、ハワイへと向かう。
カンザス生まれの母親の家族も、西へと向かい、ハワイへと
進む。オバマ氏の父親と母親は、ハワイで出会う。
父親は単身でアメリカの大学へと。
政策的に、話している内容は、他の国の指導者が言っていることと、基本的には
同じだ。経済的な停滞に対して、中流階級の人の税金を減らす。
エネルギーの海外への依存度を減らし、地球に優しい代替エネルギー
(太陽光発電、風力発電など)に研究開発費をつぎ込む。そして、その
産業が、労働市場を生む。そんな内容をオバマ氏がたたみかけるように
デリバリーしていくと、なんか本当に実現しそうな気になってくる。
そして、かつてのJ.F.KENNEY と同様に、国民にも協力を求めている
ことだ。だから、WE なのだ。そしてその WE は、大統領との一体感
を生む。
さらには、健康保険の問題。これは、アメリカならではだ。
アメリカでは、国が保障する健康保険は、低所得者の層だけに
限られている。国民皆健康保険制度ではない。
民間の保険に入っていないで、病院にかかってしまうと、病気
をすることで破産することもありうる。
だから、病院側は、その人がちゃんと保険に入っているか、支払い
能力があるかどうかを確認する。
国務長官に任命された(この選択もすばらしい。世界へのメッセージ
としても)ヒラリー・ロデム・クリントンは、アメリカの国民皆健康保険
を訴えていた。世界中で、あれほど世界で消費をし、GNPも高い国が、
健康保険が国民全員にないということも、一種の皮肉だ。
自分のことは自分でということなのだろう。
そういった意味では、破綻はしかけているとはいえ、全員に健康保険制度
で、医療補助を受けることができる日本は、その点ではすばらしいと思う。
何度も何度も聞いている。デジタル・オーディオ・プレイヤーに入れた
からだ。
なんか、世界が変わっていくような気がする。そんな希望を与える存在だ。
ハワイだけではなく、ジャカルタにも住んだことがあり、自らも肌の色で
差別を受けたこともあり、マジョリティの立場からだけではなく、マイノリティ
の立場からの視点も持つことができる。対話重視の姿勢は、そんな経験から
もきているのだろう。
そんな大統領を生むアメリカは、まだまだ捨てたものではないと思う。
その一方で、邪悪なアメリカは、文字通り、この大統領を「殺して」しまわ
ないかが心配だ。
そう、JFケネディに対して行ったように。マーティン・ルーサ・キング
ジュニアを葬り去ったように。

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