1960年前半(微妙)生まれの男の、映画について、音楽について、旅について、本について、そして人生とやらについてのブルース。自作の詩のおまけ付き。書いているのは、「おさむ」というやつです。
since 6.16.2005
To travel is to live. -H.C.Andersen
2008/9/8
横浜にいたときも、西宮にいたときも、月曜日はAERAを購入する
日だった。月曜日の朝、横浜にいたときには、東横線の妙蓮寺の
駅の売店で、西宮にいたときには、阪急電車の西宮北口の駅の売店
で購入した。そして、横浜に行く時の途中で、大阪の難波へといく
途中で、目を通していた。それは、当たり前のこととして染み付いた
習慣で、その習慣がなくなるとは思わなかった。
北九州では(おそらく九州全土だと思う)、AERA は水曜日に発売され、
しかも、コンビニでは見つけられない。本屋さんへと行かないとないのだ。
購読しようかなと思う。
きっと、AERA を読む人が少ないのかもしれない。まあ、確かに首都圏中心
の記事ばかりで(そうでもないか)、なんか、遠くのことのような感じが
するのかもしれない。
そんなAERA の最新号(九州ではということですね)にあった記事より。
●25歳〜44歳の正社員の約20%が、週60時間以上働いている
●20歳〜50歳のサラリーマンのランチ代の平均は、570円
●全派遣労働者のうち、25歳〜34歳が約50%を占めている
●ネットカフェ難民は、全国で5400人、50歳代も23.1%
●母子家庭1世帯あたりの平均所得は約233万円
●男女の平均年収には約210万円の開きがある
やはり、様々なことを色々な角度から知らないと。
姜 尚中さんのコラムもAERA にはあるのだけれど、この夏は
ふるさとの熊本に、お母さんのお墓参りに行ったということが
書いてあった。
そう、熊本の夏目漱石の旧居で会ったのだ。サインをもらわなかった
ことを今でも、やっぱり後悔している。

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2008/6/20
ドラゴン桜は、21巻まであって、経営不振に陥った龍崎高校を
中卒の弁護士の桜木建二(『スラムダンク』の桜木花道との接点は?)が
立て直す物語だ。主人公はその弁護士の他に、2人の学力の低い男女の
高校生だ。たった1年で、学力の低い3年生の男女に、東大合格を目指させる
というプロットは秀逸だし、各教科のエキスパートとして出てくる先生も
「カラフル」だ。
ところどころに出てくる桜木弁護士の言葉は、教条的な匂いのする
こともあるが、その方向性は、理想主義というより、たぶんに「プラグマティック」
だ。この漫画に関しての関連本が出てくるのが、よくわかる。
桜木建二は、アウトローの140kmのストレートなのだ。
『ドラゴン桜』によって、希望を持った人もいれば、逆に勘違いして
しまって、東大を受けた人もいるかもしれない。
しかし、この本が説いているのは(村上龍がよく言っているように)、
誰もひとりで、最終的には自分を救うのは、自分しかいなくて、その自分
を救うにもちゃんと戦術(やりかた)というものが存在しているという
ことだ。
それでいて、この物語は、人はひとりでは生きていくことはできないし、
人を変えることができるのは、人でしかないのだということも教えている。

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2008/6/17
『ドラゴン桜』の話は前にも書いたが、この三田紀房に
よる漫画は、ただの受験テクニックだけではなく、いかに
生きるか、いかに育つか、いかに育てられるかということが
隅々に散りばめられている。心理学のことや、脳生理学のことや、
子育てのことや、カウンセリングのことなんかが出てくる。
この作品は、そういった「生き方」の指南書というニュアンス
だけではなく、実はこの漫画は、中学しか出ていないで、弁護士に
なった主人公のひとりの桜木建二のハードボイルド物語なのだ。
そこに出てくる先生たちは飽くまで職人で、あくまでストイックだ。
経営不振で廃校になりそうになったレベルの低い私立校龍山高校から
東大合格者を出すことで、経営を立て直そうとしたのが、その弁護士
の桜木(この作者は、『スラムダンク』のファンなのだろうか)建二
だ。その弁護士の野望は、東大合格者をそのレベルの低い学校から
出すことで、自分の出世の材料としようとしている。
まだ、最後まで読んでいない。桜木がその龍山の学校に植えたのが
桜の木だ。一体、それが何を意味するのか、それはきっと読み進めて
いけばわかるのだろう。
漫画だと馬鹿にしてはいけない。以下は、その中の台詞だ。
勿論、桜木本人が、ハードボイルド風に語る。
○人はクローズドクエッションにカチンときやすい。
大抵、質問する側はイエスを期待しているから
詰問調に聞こえる
○「成長」というキーワードは、とても便利で効果絶大のほめ言葉だ
○人が成長するために一番大切なのは、成果の確認だ
○「他人が犯すミスは自分も犯すかもしれない」常にこういう
意識を持っておくことが大切だ
勿論、上記の周辺には、ちゃんと説得的な主人公や脇役たち
の表情や雰囲気(空気)を表す絵と物語の流れが存在する。
漫画ですから。

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2008/6/4
新宿で働いている時は、住んでいた東横線の妙蓮寺〜渋谷、
そして山手線の渋谷〜新宿が、AERAを読む区間だった。
月曜日の朝にアエラを買って、新宿に着く頃には主だった
記事を読んでしまっていた。記事の内容の情報は、すぐ
身の回りの地域で起こっていることだったりするので、
情報としての新鮮さもあった。
ここ北九州市小倉では、アエラが手に入るのは水曜日
だ。月火とかけて降りてくる情報は、かえって遠くの
ことで起こっていることの「お便り」のようで、それは
それで心地良い。
新鮮な情報が回りにありすぎると、とかく人はその情報
に埋もれてしまい、身動きがとれなくなる。
周辺からの目を持つこと、周辺の目が身につくこと。
それはきっと大事なことだと思う。
「水曜日のアエラ」
それは、僕にとっての遠くからの情報の残滓のお便り
なのだ。
おからがおいしいように、それは実は栄養満点だったり
する。
しかし、月曜日にあせってアエラをかわなければと
思っていた日々がちょっと懐かしい。
小倉へと引越しして14日。
もう、1ヶ月はいる気分だ。ジムは決まったし、いけば、
挨拶をしてくれるバーが、2件は出きた。
小倉は北東に海があり、北東から海風が吹いてくる。
冬は案外寒いかもしれない。

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2008/4/12
漫画に熱中しているわけでもないし、少年ジャンプやヤングジャンプ
とかを毎週購入していたわけでもない。それより、文字が詰まった本
の方が好きだった。
中学生の頃には、ジャンプが一番発行数が多かったと思う。
『こちら亀有派出所』は、その頃からあった。70年代のことだ。
当然、周囲にも漫画の好きな友だちは、いたので、たまには、
『キャプテン』(野球のやつですね。墨田中とか出てきます。東京
です)や『サーキットの狼』などを読んだこともあった。
小学生の間は、軟式の少年野球(リトルリーグは、硬球の小さなやつ
を使っていた)に熱中していたので、野球の漫画、『あぶさん』や
『野球狂の詩』や『アストロ球団』なんかは、機会があれば読んで
いたが、週刊誌や単行本を自ら購入したりはしなかった。
テレビのアニメの『デビルマン』は見ていたけれど。
高校生の時には、少女マンガの単行本を女の子から借りるのが
流行ったことがあって、題名は覚えていないが(テレビでもアニメ
で放映していた『キャンディ・キャンディ』や『エースをねらえ』
なんかかもしれない)結構、おもしろかったのを覚えている。
数名の男子の間で、借りる順番を決めたりしたものだった。
少女マンガには、結構、人物設定が「カラフル」であったり、
物語性が強かったりして、男子用のものとは、ちょっと色が異なって
いたような気がした。
そのおもしろさが、一部の男子に受けたのだろう。
高校生の頃にも、まだまだ野球関係の漫画はしっかりと続いて
いて、『ドカベン』は、たまに読んでいた(ボストン・レッドソックス
のラミレスは、『ドカベン』の殿間のアメリカの大きな親戚という風だ)。
大学生の頃には、ほとんど漫画には手をつけなかった。テレビアニメでは、
『うる星やつら』や『ドクタースランプ』が流れていた頃だと思う。
30歳を越えて、岡崎京子を熱病のように読んだり(『ヘルタースケルター』
が、賞を受賞して再発された時だ)、『モンスター』(浦沢 直樹)全巻を
単行本で購入したり、『魁 クロマティ高校』を笑いながら読んだり、
『課長バカ一代』を笑いすぎて、涙を流しながら読んだりした。
そして、最近は、『スラムダンク』にはまり、全巻を読んでしまい、『リアル』
も単行本で発売されている7巻までは読んだ。
数年前にドイツのミュンヘンへ行った時、MANGA という文字を見つけ、ちょっと
感動した。日本漫画の専門店で、全て、ドイツ語の台詞に訳されているもの
だった。『ONE PIECE』や『ドラゴンボール』などのポスターがはってあった。
日本の漫画は、アメリカのコミックと違い、物語性や人物描写が、現実的で、
それでいて、多様なのだろう。
世界中で漫画が受け入れられているのは、やはり、その丁寧な「人物設定」
と、絵の構図と、その種類の多様性なのだと思う。
最近の大型書店に行ってみると、コミックの棚が圧倒的に増えていること
がわかる。
その棚に足を運んでみると、その多様性に驚かされる。
手塚治虫をはじめとしての、過去の日本の漫画家たちの築いた土台の上に
咲いたたくさんの花なのだと思う。
良きにつけ、悪しきにつけ、日本の漫画は、世界で受け入れられ消費される
MANGA なのだ。
漫画に全く興味のない人も、一度、大型書店のコミックのコーナーを
じっくりと回ってみてください。
さて、最近は、『キャプテン翼』(1巻で小学生だった翼君は、今、FCバルセロナ
にいるらしい)と『課長 島 耕作』(今度、社長になるらしい)が、気に
なっています。
そういえば、小学生の頃は、チャールズ・シュルツのピーナッツシリーズ
(スヌーピーですね)の4コマ漫画に熱中していた。

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