1960年前半(微妙)生まれの男の、映画について、音楽について、旅について、本について、そして人生とやらについてのブルース。自作の詩のおまけ付き。書いているのは、「おさむ」というやつです。
since 6.16.2005
To travel is to live. -H.C.Andersen
2014/1/11
今年に入って読んだ本。
『現実を視よ』柳井 正
『進撃の巨人』1巻(英語版) attack on titan(英語タイトル)
『ボクのインプット&アウトプット』千田琢哉
『天命つきりその日まで』やなせたかし
柳井さんの本に関しては、正確に言うなら、年末から年明けにかけて読んだ
本だけれど。山口県宇部市の小さな紳士服のお店を、世界のユニクロにした
柳井さんが、世界で戦っているうちに気付いた「グローバルな視点からみた
日本の現在」について語る本だ。ビジネスの枠を超えて、国のあり方について
語っている。一経営者として書く本ではないかもしれないが、現在の日本の状況を
見て、未来を考えると、このままではいけないという焦燥感から、この本を
書いたということだ。なかなか、興味深かった。
進撃の巨人は話題になっているので、本屋さんで偶然見つけた英語の訳で
読んでみようと思い、買った。漫画が右開きで読んでいくが、漫画のセリフが
縦書きに書いてある理由がよくわかった。
左から右の方向でセリフを読みながら、右から左へと漫画のコマ割りを読んで
いくのは骨が折れる(ぽきっ)。読みにくったらありゃしない。
やはり、日本の漫画は、オリジナルに読むのに限る。
まあ、内容はというと、読み続けたいとは思わなかった。まあ、少しずつ
面白くなるのだろうけれど。
千田琢哉さんは1日に3冊の本を読み、3日で1冊の本を書くという人だ。
ビジネス書でありながら、時々、「詩的」な表現をする。
この人の本は3冊ぐらい読んでいる。勢いで読める感じだ。
やなせさんの本は、昨日読んだところだ。
やなせさんの番組をNHKのドキュメンタリーでみた。
大器晩成型のやなせさんは、引退しようかとしていたが、東日本大震災が起き、
アンパンマンのテーマが脚光を浴びると、何かできないかということで、
応援のためのポスターを書き下ろしたり、地元の醤油会社のイラスト(天使の醤油)
を書いたり。
弟さんは、人間魚雷の「回天」に乗って戦死した。
正義とは何か、正しいことは何か、誰かのために、ということを常に追い続けた
人だ。
やなせさんは、昨年10月に亡くなった。黙祷。
今年もいい本と出合いたいものです。

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2013/4/17
『色彩をもたない多崎つくると、彼の巡礼の年』
村上春樹氏の3年ぶりの新作だ。『1Q84』以来の作品だ。
4月12日の発売日には、鹿児島中央駅のアミュプラザの4Fにある
紀伊国屋書店で新作を購入した。4月16日の火曜日には、平積みだった
本は消えてなくなっていた。発売前からの予約は50万部だったらしい。
たくさんの村上春樹氏の新作を待っている人たちが、日本には溢れている。
勿論、世界中にもだ。残念ながら、世界で待っている人たちは、日本語が
読めない限り、翻訳を待つしかないのだ。それは、ある意味、One Pieceが
月曜日毎に、少年ジャンプで読めない、世界のOne Pieace ファンの人と
状況は似ているかもしれない。
後。5ページくらい。
最後まで読んでしまうのか、惜しい感じです。
次は何年後になるか、わからないからです。
1Q84に比べて、内省的です。
ノーベル文学賞、これで、取るのだろうか。
そうあって欲しい。

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2012/10/4
大量に書いたブログが一瞬に消えてしまった。
この「ファンシー」なVAIOとは相性が悪いのかもしれない。
僕はSONY のタイプではないのかもしれない。でも、WALKMAN 使っている
けれど。
鹿児島中央駅の一番街あたりの、19番地と20番地辺りが、3年後に
区画整理のため、立ち退きになるらしい。
僕がよく行く立ち飲み屋さんの「すんません」も入っている。
鹿児島市の商圏は、天文館から鹿児島中央に移ってきているのだろう。
アミュプラザが大きな商業施設だが、それ以外は、土地がないのだ。
再開発で上に建てるしかない。
鹿児島中央には、都市銀行はない。天文館周辺にはたくさんあるが。
これはきっと、年間800万人の観光客にとっては不便に違いない。
僕も郵便局にお金を移している。郵便局であれば、中央駅のそばに
あるからだ。
10月1日に、日本郵政グループの郵便事業会社と郵便局会社が
合併し、日本郵便が誕生したが、少し昔の、民営化の熱はどうなった
のかと思うし、さらに、それってどうゆうことということで、
わからなくなった。
郵便局が持つ貯金が日本中の必要のない公共事業のための財布に
なっていたということから民営化になったと理解しているが、それは
解決されているのだろうか。まあ、ATMの手数料が0円なのがいい。
2021年に上場を目指しているらしい。
雑誌のダ・ヴィンチが、村上春樹氏の特集をしている。
昔なら買ったかもしれないが、今は解説には興味はない。
もう一度、読んでみてもいいかもしれない。解説を読むなら、そのものを
読む時間に使った方が有意義だ。
『羊をめぐる冒険』『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』
『ねじまき鳥のクロニクル』『1Q84』というところだろうか。
『ノルウェーの森』はパスだ。
これは、きっと『ワン・ピース』を初めから頂上決戦くらいまでを読み返す
ことと同じようなことだろう。
1997年から連載が始まった『ワン・ピース』は、月曜日発売の少年ジャンプ
で連載され続けている。15年続いているのだ。10歳の時に読み始めた
少年は、25歳になり、高校生の時に読み始めた青年は、31歳になっている。
20代から30代半ばくらいまでの MUST READ ITEM なのだと思う。
女性はわからないけれど。これから社会を支える層の基盤だ。絶対に
読んでおいた方がいい。共通語になるからだ。しかも、ワールドワイドで
読まれている。
すんませんで、店員さんと好きな登場人物について話をした。
赤髪のシャンクス、ヒルルク、ボンクレー、ロロノア・ゾロ、
それぞれの人に、それぞれの好きな登場人物がいる。
短編なら、『カンガルー日和』です。
はい、村上さんの話です。

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2012/6/27
『櫻の樹の下に瓦礫が埋まっている』村上 龍
このエッセイは、2011年1月〜12年6月まで雑誌に連載されたもの
らしい。サッカーのこと、北朝鮮のこと、テニスのこと、卓球のこと、
食べ物のこと、新しい電子出版の会社のこと、ビジネス番組のこと、
若者のこと、そして自分の作品のことが書いてある。
そんな村上 龍氏も60歳ということだ。
『限りなく透明に近いブルー』で芥川賞を受賞したのは、20代前半の
ことだ。
村上 春樹氏の最高傑作を『ねじまき鳥のクロニクル』とすると、
村上 龍氏の最高傑作は、『愛の幻想のファシズム』だと思う。
『半島を出よ』も『テニスボーイの憂鬱』も『ラブ&ポップ』も
悪くはないけれど。『コインロッカーベイビーズ』が最高傑作と
いう人もいると思うけれど。
僕も年を取るはずだ。
タイトルは、梶井基次郎の『櫻の樹の下には』という短編から
取っているらしい。日本橋の丸善に行って、画集の上に、そっとレモン
を置くという『檸檬』で有名な作家だ。檸檬は小さな爆弾のメタファーだ。
「櫻の樹の下には屍体が埋まっている」というのが、梶井基次郎のオリジナル版だ。
2011年3月11日から、1年と3ヶ月。
僕達は、少し忘れていないか。
大事なことを。

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2012/6/26
『1Q84』は、発売と同時に読んだ。村上 春樹氏のファンとしては、
楽しいながらも、終わってしまうのが惜しい時間だった。
順番に時間を置いて発売されたということもある。
そのハードカバーは、文庫本で販売されている。6冊くらいの分量になって
だと思う。
それでも、やはり、村上 春樹氏のベストは、『ねじまき鳥のクロニクル』
だと思う。
そんな村上さんの、もう一人の村上さん。
村上 龍氏。
村上 春樹氏が好きな人の中には、龍氏が苦手な人がいるけれど、僕は
村上 龍氏もよく読む。
エッセイは特におもしろい。言い切り型のずばずばっと、ロジカルに言葉を
並べていく。
『櫻の木の下には瓦礫が埋まっている』
これが最新のエッセイだ。
ジムで半分を読んだところだ。
なかなか、香ばしい。

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