1960年前半(微妙)生まれの男の、映画について、音楽について、旅について、本について、そして人生とやらについてのブルース。自作の詩のおまけ付き。書いているのは、「おさむ」というやつです。
since 6.16.2005
To travel is to live. -H.C.Andersen
2006/10/25
夜の青空の青は深い
白い雲が流れている
秋の夜の青空の深さに見とれながら
父も母も祖父も祖母も親戚も友達たちも同僚たちも
きっとこんな空を一度はじっと目にしたに違いない
叫ぶがいい
夜の酔っ払いたち
泣くがいい
夜の散歩者たち
笑うがいい
夜の恋人たち
眠るがいい
夜の子どもたち
青はどこまでも深く
そして少し痛い
もう何もなくなったとしたら
もう何もなくなってしまっていたとしたら
それでも
それでも明日はやってくるから
夜の青を消してしまうから
透明なグラスにいれた青い水を
ごくりと飲み干そう
夜の闇が夜の青を呑み込む前に

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