1960年前半(微妙)生まれの男の、映画について、音楽について、旅について、本について、そして人生とやらについてのブルース。自作の詩のおまけ付き。書いているのは、「おさむ」というやつです。
since 6.16.2005
To travel is to live. -H.C.Andersen
2011/9/5
日曜日は大分で仕事だった。台風が四国から関西へと抜けようとしていた。
小倉も雨だったが、警戒が高まる他の地域と異なり、九州地区は台風の強風
地域の範囲には入っていたが、大雨の地域からは外れていた。
午前中のソニックに乗る前に、小倉のクロワッサンのカフェで、コーヒーを
飲み、アボガドとツナのクロワッサンのサンドを食べた。
コーヒーは、freshly brewed という感じで、朝にはうってつけの、まさに
pick me up という感じだった。
紙コップに入ったままのコーヒーカップを持って、ソニックに乗った。
ソニックの中では、毎日新聞を読み、あとは眠った。
別府を出た辺りで、聞きなれたナレーションがかかっていた。『世界の車窓から』
の石丸 謙二郎さんの声だった。別府の自然の猿を見ることが出来る山の広報も
兼ねた内容だった。さすがに、BGMには、同番組の音楽は使えないので、全く異なる
音楽が流れていた。
石丸 謙二郎さんは、大分出身の俳優、ナレーター、声優で、九州ローカルの
旅番組に出演していたりする。
日曜日の夜といえば、『情熱大陸』の窪田 等さんだ。30年以上もナレーターを
しているらしい。ジェット・ストリームの城 達也さんにも声が似ていると
言われている。
台風のせいで、何度も繰り返した洗濯ものを干しながら、窪田 等さんの声を
聞いた。今日取り上げた人物は、セブンティーンのモデルの女の子だ。
台風が過ぎ去り、小倉の夜には涼しい風が流れていた。
ベランダからその空気を感じながら、雲のゆっくりとした流れを見ながら、
きっと世界は、こんな平和な何気ない風景の中に真実があるのだと思った。
逆に、そこにしかないのかもしれないと思った。そんな時間を大事な人と
共有したり、ただ自分の体をそこに置いたりすることが、大事なのだと感じた。
大分での仕事を終え、別府へと行った。
別府は、日本で一番の湯量を誇る温泉地だ。お湯が豊富にあるので、町が温泉を
運営していたりしている。
海門寺温泉は、旧海門寺温泉の老朽化に伴い、2010年2月に新築された温泉だ。
入浴料は100円。42度と44度の2種類の浴槽がある。
温泉に入って、外へと出たのは18時30分前。涼しい風が街を抜けていた。
海門寺温泉の前は公園になっている。たくさんの人が、ただ日曜日の夕暮れの
の空気を楽しんでいた。ただ、そこにあるのは、ゆっくりとした時間だった。
台風で避難したりして、不安な時間を過ごしていた方々、ごめんなさい。
小倉へと戻り、SPAIN BAR O に寄って、ワインを飲んだ。
ただの、飲んだくれな時間が、そこにあるだけだった。
それでもいいんだと思う。

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