1960年前半(微妙)生まれの男の、映画について、音楽について、旅について、本について、そして人生とやらについてのブルース。自作の詩のおまけ付き。書いているのは、「おさむ」というやつです。
since 6.16.2005
To travel is to live. -H.C.Andersen
2011/8/30
その昔、福岡の中洲に週末に行った時、人のエネルギーに圧倒された。
勿論、新宿でも、原宿でも、横浜でも働いていたので、人の混み具合や
エネルギーはよく知っているし、経験したつもりだ。
そうそう、難波や梅田や神戸の混雑も知っている。小倉のもね。
しかし、その時に感じたエネルギーは特別だった。
金曜日で、酔っ払った人がやたらに多かったからかもしれないが。
そんな中洲で、26日と27日に、ジャズ祭があった。
全て無料で、ケイコ・リーやマンデー・ミチルやたくさんの有名な
ジャズミュージシャンの演奏を聴くことが出来たイベントだ。
今年で3回目らしい。
『真夏の夜のジャズ』風の夜を演出する感じだ。
昔、横浜に住んでいた頃、ジャズ・プロムナードというイベントを
見に行っていた。日本中だけではなく、世界から集まったジャズミュージシャン
の演奏を、ライブハウスで、関内のホールで、外人墓地近くの会館で、様々
なところでジャズが演奏されていた。無料で聴くことができるステージもあった
が、ホールなどに入るためには、入場料が必要だった。
その筋では有名なジャズ喫茶の「ちぐさ」(よく行って、キース・ジェレットや
リー・モーガンやハービー・ハンコックやビル・エバンスをリクエストした)が
まだ横浜桜木町の野毛にあった頃のことだ。
その「ちぐさ」には、有名な、吉田さんというおじいさんがいて、秋吉敏子をはじめ
渡辺貞夫やクレージー・キャッツが、あっ今回、中洲ジャスに出演していた日野さん
も、慕っていた人だ。もうお亡くなりになってしまい、「ちぐさ」もなくなってし
まった。
大昔に付き合っていた女性は、ジャズピアノを趣味でやっていて、2人並んで、
壁にかはれたレコードのジャケットを眺め、濃いめのコーヒーを飲みながら、
大きな真空管のスピーカーから流れるハービー・ハンコックやビル・エバンス
を聴いたものだ。僕が今より、「圧倒的に」若かった頃のことだ。
ジャズは、大人の音楽ではなく、誰でも身近に聴くことが出来る音楽だ。
その範囲は広く、ブルースとクラシックとロックとタンゴと色々なジャンルの
音楽と融合してしまう。圧倒的に広い範囲の音楽をカバーするジャンルだ。
だから、これがジャズだということは、なかなか定義しにくい、と思う。
だから、ある意味自由な音楽なのだ。
中洲のジャズフェスティバルで、コンビニで買ったビールを飲みながら、
ウォッカのカクテルを飲みながら、チューハイ缶を飲みながら、
マンデー・ミチル(ピアニストの秋吉敏子さんの娘さんですね)やタンゴの
TRIO LOS FANANGOS'やPRIED PRIDE を聴いた。
川からの涼しい風を受けながら、世界は平和だった。
音楽、久しぶりに、自分の好きな音楽に触れてみてください。
そして、ちょっとだけ、何気ない自分の周辺の平凡な平和に感謝しましょう。

1
2011/8/26
日本近海のさんまは、夏季にオホーツク海方面で回遊し、秋に産卵のために
寒流(韓流ではありませんね)に乗って、太平洋側では、東北・関東沖を通過し、
近畿・九州沖まで南下する。
日本海側でも新潟県沖を南下する。
鰹は、太平洋を北上し、オホーツク海あたりで栄養を蓄えて(オホーツク海は、
栄養が溢れる場所なのだ)、東北・関東沖を南下する。戻り鰹だ。
高い値段がつく(江戸っ子は、初物が好きです)初鰹より、戻り鰹の方が栄養を
蓄えている分、おいしいのだ。
さんまの水揚げ高が高いのは、北海道と宮城県、岩手県だ。鰹を違って、あまり
南下しすぎると、せっかくのった脂がなくなってしまうのだ(人間は残酷です)。
だから、栄養を蓄えたばかりの、北海道や東北で水揚げしてしまうのだ。
今年は、東北産のさんま、ばんばん、食べましょう。
毎年、東京都目黒区で、さんま祭りが行われています。
目黒のさんまという落語に因んだお祭りで、東北産のさんまが無料で提供
されます。今年は、東北への応援のイベントになりそうな感じです。
http://www.asahi-net.or.jp/~xq7k-fsm/sanma.htm
ちょっと、さんま、スーパーで買ったりする前に、どこの産地か
確認しましょう。できるなら、東北のさんまを。

2
2011/8/25
通っているジムでは、有線が小さな音量でかかっている。
ワークアウトを終えて、シャワーを浴びて、着替えている時にかかっていた
のが、Tony tone tone (多分、スペリング間違っているけれど)の、Annivesary
だった。男の側が、今日は2人のアニヴァーサリー(記念日)だよねという歌だった
と思う。一般的に、女性の方が、「2人の記念日」には詳しいのだと思う。
付き合い始めた日、初めてキスをした日、初めて「どうなった日」などなど。
男の方がきっと、そういったことには疎い。それは決して、彼女との時間を邪険
にしているというわけではなくて、その日は、その日で、今が一緒で楽しいし、
充実しているからいいじゃないと思ってしまうからかもしれない。まあ、結婚され
た人は、結婚記念日や(勿論)誕生日を忘れないということは基本だと思うけれど。
トニー・トネー・トネーは、素敵なボーカルの90年代(80年代後半?)のバンドだ。
バラードとダンスミージックを得意とする黒人の3人組(多分)だったと思う。
丁度、朝、遅くまで眠って(今日は、休日出勤の振り替え休日だった)、起きてから、
洗濯機を回しながら聴いたのが、Boys To Men のカバーばかりを集めたCDだ。
CDは死に瀕している。Tower Recordも、HMVも、Virgin Record もだ。
その昔、たまに行っていた渋谷のwaveも潰れてしまった。
Boys To MEN は、モータウンの曲などもカバーしている。今朝、かけていたのは、
Love というタイトルのCDで、ボニー・レイトやシカゴやアースやビートルズや
ジャーニーやシンディー・ローパーなど、様々なジャンルのカバーだ。
歌唱力があると、どんな曲でも形作れるのだ。
Boys To Men もピークは、80年代後半から90年代のソウルミュージックだ。
自分が若かった頃の音楽を聴くと、その頃のことが、なんとなくその時の
ことが、ぼんやりと思い浮かぶ。思い浮かんだことが、何かを生み出すこと
はない。あるとすれば、そのときの、「なんとなく」の気分のようなもので
あったり。思い出だったりする。
今を大事にしようと思えば、過去の自分もそのまま、受け入れる必要が
あるのだと思う。肯定はしなくてもいいけれど、どんな自分であっても
「微笑む」ことくらいはしてあげるべきだと思う。
No music , no life.
Tower Record のコピーだ。 no life とまでは言わないけれど、
音楽がない世界は、ちょっと無味乾燥している。
自分が今より若かったその頃に聴いた音楽を、もう一度、聴いてみませんか。
そう、音楽を「消費する」のではなく、ちょっぴり「慈しむ」のです。

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2011/8/23
愛媛FCは、J2のクラブで、愛媛県の松山市を本拠地とする。
1970年に松山サッカークラブが前身となり、四国リーグでに参加し、
2001年にJFL(J2の下の組織ですね、松田選手がいた松本山雅は、このJFLの
リーグです)に昇格。2005年、JFL5年目で、J2に昇格する。
2006年のJ2では、19チーム中9位、その後、J2で10位、14位、15位、2010年
には19チーム中11位だった。
ホームは、松山にあるニンジニアスタジアムえ20,000人が収容できる。
J1昇格の条件のひとつが、スタジアムの収容の基準が1万5千人なので
その基準はクリアーしている。
マスコットは、みかんをモチーフにした「オーレ君」とか、「たま姫」とか
「伊予柑太」とからしい。あまり、強い「におい」がしない。
愛媛県全体のチームとして存在しようとしているが、なかなか県民から
関心が持たれないので困っている感じだ。愛媛FCのファンの掲示板に
そんなことが書いてあった。
北九州ギラヴァンツは、1947年創部の三菱化学黒崎サッカー部が前身だ。
2010年にJ2に昇格し、2010年は、19チーム中19位だった。
31試合、連続勝利なしのJRリーグワースト記録をつくっている(それまえ
は、2003年のサガン鳥栖がワースト記録を持っていた)。
ホームの本城陸上競技場の収容人数は、10,202人。
チームマスコットは、かもめのギランだ。
北九州ギラヴァンツを知らない北九州の人は多い。
日曜日に、愛媛FCとの試合があった。18時キックオフ。
夏休みということもあって、子どもも多かった。
前半、2点を取られたギラヴァンツが、後半に2点を取って追いついた。
負けるかと思った試合だったので、サポーターはほっとしたが、
負けていても仕方ない試合だった。
雨があがって、涼しい感じだった。門司港の地ビールを飲みながら
試合を見た。
愛媛のオレンジのユニフォームのサポーターの数は、FC東京の時なんか
よりぐっと少なかった。アウェイのギラヴァンツの黄色のユニフォームの
色の配置具合と同じかもしれない。
試合が終了して、折尾駅の小倉行きのプラットフォームにいたオレンジの
ユニフォームの、ほんの数人の姿が、ちょっぴり目にしみた。
小倉から、松山からは、21時55分にフェリーが出ている。それぞれの
目的地に、朝5時に着くようになっている。日曜日の夜の試合を応援して、
日曜日の夜、21時55分に小倉発、松山観光港5時着のフェリーに乗って、
月曜日に職場へと向かうオレンジのサポーターもいたかもしれない。
自分の好きなものがあるのは、嬉しい。
しかし、その好きなものが、なかなか自分の思い通りにならないのは、
ちょっと悲しい。
だから、世の中から、ブルースはなくならない。
そして、ブルースがあるから、なんとか救われる人たちもいるのだ。
J2のサポーターたちよ、JFLのサポーターたちよ、好きな人とうまく「ならない」
人たちよ、わけのわからない上司に悩まされる人たちよ(逆も真なり)、
お金の無い人たちよ、お酒ばかり飲んでる人たちよ。
きっと大丈夫、なんていえないが、上る太陽は皆を分け隔てなく照らしだす、
それだけは言える。
ブルースをポケットに、手の平を太陽に。

1
2011/8/21
第93回全国高校野球選手権大会が終了した。
20日が決勝戦。西東京代表の日大三高と青森の光星学園との試合だった。
11対0で、日大三高が圧倒的な勝利をおさめた。吉永投手は、5連投で、641球
を投げた状態で決勝戦に臨んでいた。春の選抜では、準決勝で姿を消していた。
監督の小倉監督は、選手たちに気を配り、生徒たちと同じ目線でチームを
つくってきた。
大会の延長戦が最多記録にならぶ8試合、満塁ホームランに、さよならホーム
ラン。今年もさまざまなドラマがあった。
また、夏のひとつが終了した。
甲子園球場の屋根には、1600枚の太陽光パネルがある。
甲子園球場の試合用の電力だけではなく、地域の電力の一部も生み出している
らしい。その太陽光パネルは、ホンダによってつくられているということだ。
太陽は、すこしずつ表情を変えているようです。
ちなみに、北九州市の若松区には、メガソーラーと呼ばれる1,000KW(パネル
5,600枚)の発電所がある。本年度中には、市内の市立小学校全てに太陽光
パネルを設置する予定らしい。
太陽光の基本は、ローカリティです。地産地消。スマートグリッドの力が
必要です。

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