1960年前半(微妙)生まれの男の、映画について、音楽について、旅について、本について、そして人生とやらについてのブルース。自作の詩のおまけ付き。書いているのは、「おさむ」というやつです。
since 6.16.2005
To travel is to live. -H.C.Andersen
2011/5/4
NHKの連続ドラマの『てっぱん』の再放送が流れていた。昨日と本日の朝。一昨日から
かもしれない。編集され、スピンアウト的な新しい話が入れられていたりした。
朝のNHKのドラマは、大阪と東京が交互に制作していて、今の『おひさま』(東京制作)
の前が、大阪制作の『てっぱん』だった。その前が、『ゲゲゲの女房』だった。
『てっぱん』は、脚本の中に様々な細かい「仕掛け」があった。
例えば、初めて、あかりちゃんが、おばあちゃんのご飯を食べたのが、卵丼。
そして、下宿で最後(最後ではなくなるのだけれど)につくられるご飯が、親子丼。
家族が出来たからだ。
あかりの実のお父さんが、あかりに(あるいは、あかりのお母さんに)プレゼントした
曲が、テーマ曲の「ひまわり」(そのテーマ曲の名前もずっと知らないままで、視聴者
は、最後の方で知らされる)。
欽也さんの奥さんが出産したときに、あかりの育ての親の遠藤さん(本名)があかちゃん
を抱いて、もらす言葉が「かわいいの」。同じ台詞を聞いて、安田成美(本名)
あかりを育てようと思ったという。
まだまだ、脚本の中には、細かい、細かい、しかけがあった。
話の内容がわかっているのに、何度も泣きそうになった。
今日の再放送は、兵庫県の加古川で見た。
実家に帰って見ていた。
北九州にも飛来していた黄砂は、加古川にも飛んできていた。
新幹線で移動するとき、広島も岡山の空も黄砂にに覆われていた。
母親の携帯の周波数の関係で機種変更が必要だったので、機種変更をしてきた。
「最新の、スマートフォーンとか、いらんよ」
お母さん、当たり前です。メールと電話の機能しか使っていないではないですか。
ずっとauで契約しているので、無料で変更できた。
早速、持っていったカーネーション(ちょっと早いですが)が写真に撮って、
メールに添付して送られてきた。その写真は、ほんのちょっぴりぼやけていた。
東日本大震災による死者14755人(警視庁調べ)。
宮城県石巻市で津波に巻き込まれたのが、英語教師のテーラー・アンダーソンさんだ。
昔から日本が好きだった、テーラーさんが大学卒業後、日本のJETプログラムで採用
された。石巻の小中学校の7校で英語を教えた。地震当日も、生徒たちが保護者に
引き取られるのを見届けて、自宅に自転車で向い、行方不明になり、最終的には
遺体のなってしまった。
テーラーさんは、今年8月にアメリカに帰って、婚約し、大学院か
日本関係の職業を目指す予定だった。
僕たちが知らないいくつもの命の物語が、そこにあるのだろう。
そのひとつひとつの物語を、僕たちは心に刻まないといけない。

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2011/5/2
NHKの番組で、『世界ふれあい街歩き』というものがある。ニューヨークやボストンや
パリなどの街をカメラを回しながら、そのカメラに映る人々にインタビューをすると
いうものだ。
29日には、ロイヤル・ウェディングとタイミングを合わせたのか、ロンドンの街歩き
だった。シティからイーストエンドに戻り、またシティに戻ってくるコースだった。
シティの昼間のパブには、ビールを飲むサラリーマンの姿があった。平日のことだ。
カメラは人の視線と視点が同じだが、そこにいる人たちに質問をしたりする。
「そんな風に、ビール飲んで、仕事大丈夫ですか」
「ビールを飲んだ方が仕事がはかどるのさ」
そうネクタイをしたビジネスマンは、同僚らしき人と微笑みながら、グラスを
傾けていた。
『情熱大陸』は、Kスタジアム宮城での「開幕戦」を迎える選手たちと同行して
いる。地震が起きた3月11日には、遠征をしていて、開幕戦を迎え、ずっと仙台へ
と帰っていないことに罪悪感を持っている選手たち。東北楽天イーグルスの
誰を追うというわけでもなく、それぞれの選手を追いかけていく。
嶋選手は、選手会長で、大学時代にキャッチャーへとコンバートし、楽天へと
入団し、野村監督にしごかれる。
嶋選手は、様々な場所で、挨拶をしている。落ち着いたクールで、それでいて誠実な
感じは、サッカーの長谷部選手のようだ。
アメリカのウィスコンシン州のアシュリン・ニーダーさん(小5)が、戸別訪問などで
日本への募金を集めている。2006年に、石川県の小松市に来たことあるらしい。
そのときに日本が好きになり、今回の行動を自分の意志で始めたそうだ。
当の僕たち、日本人、負けてられません。

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