1960年前半(微妙)生まれの男の、映画について、音楽について、旅について、本について、そして人生とやらについてのブルース。自作の詩のおまけ付き。書いているのは、「おさむ」というやつです。
since 6.16.2005
To travel is to live. -H.C.Andersen
2010/4/21
牛河さんは、「うしかわ」だと思う。「ぎゅうかわ」ではないと思う。
BOOK 1 2 はとっくに読んで、BOOK OFF に持っていってしまったので、
部屋には残っていない。BOOK1 2でも説明はなかった思う。
村上春樹氏の本は、大学になって読み始めた。デビュー作は講談社文庫の
やつを大学の生協で買った(生協では、定価より安くなるのだ)。
『羊をめぐる冒険』も文庫本だ。
ハードカバーは、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』だった
と思う。大学の紹介の短期のアルバイトをしていたとき、一緒に働いて
いた男の子も(とっいっても、同い年くらいだから、もうおっさんなんだけれど)
村上春樹ファンで、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』が
出版されてうれしいという話をしたのを覚えている。
うれしくって、友だちにその本を贈ったといっていた。きっと村上龍ファン
(僕は、村上龍も結構、好きで読む。2人の村上のファンは結構、はっきりと
分かれていたりする。村上龍のファンの人は、村上春樹が好きじゃない人が
多い)は、本を友人に贈ったりはしない。
『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』からは、ほとんど、初版の
ハードカバーで村上春樹氏の作品を購入した。
『ノルウェーの森』の大ヒットまでは、比較的、「ハルキスト」は少なかった
(勿論、たくさんのファンはいたけれど、当時から)。
好きな作家は、と聞かれれば、村上春樹と答える。
しかし、村上春樹の本は、読んでは古本屋へと売ってしまっている。
どうして?
BOOK 3 完読。
おもしろかったです。
僕にとっての村上春樹氏 NO1 は、『ねじまき鳥のクロニクル』だった。
それが、『1Q84』になるかもしれない。
生きるうえにおいて大事なことが、直球で語られているからだ。
3人の主人公という感じだが、青豆という女性の存在が、圧倒的に「男」の
立場からすると「カッコいい」。
そして、牛河さんの存在が「マイナーコード」でブルースの音色を
織り成して、悲しい。
月が、気になる。
村上春樹氏の新作(長編)を読めるのは、
次はいつになるのだろう。
5年後くらには、『1Q84』も文庫本で発売されるのだろう。
久しぶりに、物語の素晴らしさに触れた。
読みきってしまって、なんか悲しい。
ジムで読み、部屋で読み、モノレールの中で読み、昼休のプロントで読み、
朝のドトールで読み、カクウチスタイルありありで(カクウチで読むんじゃ
ありません。これが、集中できるんですね)読んだ。
小倉の町の色んなところで読んだ。
さてと。

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