2010/1/16
最近ほとんど本は読んでいない。
それでも何冊の本かをつまみ食いしている。
そして、本日読み上げた本。『知的幸福の技術』橘玲さんの作品だ。
経済の専門家(?)の作家だ。
この作家の『永遠の旅行者』(上・下)と『マネー・ロンダリング』を
読んだが、もの凄い経済的な知識と(きっと知識を自分だけの頭で自分だけの
言葉で、人にわかりやすく説明できない知識を山ほど持っている人は、大した
ことないよというかもしれないが。でもね、山ほど知識を持っていても、誰の
役に立たなければ意味ないっすよ。自分の知識を誰かのために役立てり、
わかりやすく説明できたりすることを「知性」というわけですね)達観した
ように見える(クールに見える視点でということですね)姿勢で「熱く」語られた
ものだった。
その小説ではなく、日経新聞に書かれたエッセイをリライトしたりしたものだ。
『雨の降る日曜は幸福について考えよう』という単行本を文庫化したものだ。
オリジナルは買って読んだが、すっかり昔のことだったので、今回読んで
「ああ、前に読んだな」なんて思わなかった。そう、短期記憶の中にしか残らなかったのかもしれない。
お金についての経済のこと、政府のこと、国家のこと、そして、幸せのこと。
しかし、あとがきにもあった「気になったこと」。
子どもが生まれたばかりの頃、六畳一間に小さな台所があるだけの
古いアパートで、その寝顔を見ていた。いつの間にか日が暮れかけて、
雨の音がした。玄関を開けると、雑草生い茂る庭に銀色の雨の匂いがした。
そんな些細なことを覚えているのは、その時、人生は美しいと知ったからだ
ろう。 −『雨の降る日曜は幸福について考えよう』 あとがきよりー
素敵だ。そして、本質的だ。
カクウチスタイル ありありで 卵焼き(甘くておいしいやつ)とゴマ鯖を
食べた。
・・・福岡で「ごまサバ」といえば、・・・・サバを刺身にし、ゴマを
薬味としてふりかけた、独特の料理を指すのである。
俗に「生き腐れ」とも言われるほど、サバはアシの早い魚である。そのため
通常、サバはしめサバ、あるいは塩サバにして食べる。そのサバを刺身として
食するのだから、よほど新鮮なものでないとだめである。
−『博多学』岩中 祥史 新潮文庫ー
ありありでは、合馬のたけのこの刺身も食べた。
そして、spain bar o の門司の恒見の牡蠣もしゅるると食べた。
橘さん、確かに、人生は美しいです。
そのことをたくさんの人にわかってもらうこと、わかってもらうような
状態になること、それが大事ですね。

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