1960年前半(微妙)生まれの男の、映画について、音楽について、旅について、本について、そして人生とやらについてのブルース。自作の詩のおまけ付き。書いているのは、「おさむ」というやつです。
since 6.16.2005
To travel is to live. -H.C.Andersen
2008/6/20
久しぶりに、詩のようなものを連続で投稿した。
come and 詩 me
http://www.rondz.com/poem/
言霊の深をクリック。おさむ、です。

0
2008/6/20
ドラゴン桜は、21巻まであって、経営不振に陥った龍崎高校を
中卒の弁護士の桜木建二(『スラムダンク』の桜木花道との接点は?)が
立て直す物語だ。主人公はその弁護士の他に、2人の学力の低い男女の
高校生だ。たった1年で、学力の低い3年生の男女に、東大合格を目指させる
というプロットは秀逸だし、各教科のエキスパートとして出てくる先生も
「カラフル」だ。
ところどころに出てくる桜木弁護士の言葉は、教条的な匂いのする
こともあるが、その方向性は、理想主義というより、たぶんに「プラグマティック」
だ。この漫画に関しての関連本が出てくるのが、よくわかる。
桜木建二は、アウトローの140kmのストレートなのだ。
『ドラゴン桜』によって、希望を持った人もいれば、逆に勘違いして
しまって、東大を受けた人もいるかもしれない。
しかし、この本が説いているのは(村上龍がよく言っているように)、
誰もひとりで、最終的には自分を救うのは、自分しかいなくて、その自分
を救うにもちゃんと戦術(やりかた)というものが存在しているという
ことだ。
それでいて、この物語は、人はひとりでは生きていくことはできないし、
人を変えることができるのは、人でしかないのだということも教えている。

0
1 | 《前のページ | 次のページ》