1960年前半(微妙)生まれの男の、映画について、音楽について、旅について、本について、そして人生とやらについてのブルース。自作の詩のおまけ付き。書いているのは、「おさむ」というやつです。
since 6.16.2005
To travel is to live. -H.C.Andersen
2007/3/12
ということで、いつものとおりの『情熱大陸』解説。
最近の情熱大陸は、結構、ライブ感覚を取り入れている。
フランスでの世界のパティシェ大会に同行したり、
世界ボディーボード大会で、ハワイへと行ったり。
撮影には、時間をかけているのだろう。同時進行で
いくつかの作品をつくっていく。中にはボツになったもの
もあるはずだ。
さて、本日(昨日)の日曜日の作品の主人公は、サッカーの
中田選手。というと、大抵の人は、中田英寿を思い浮かべる
と思うが、中田浩二、その人。スイス一部リーグ、バーゼル
に所属する中田浩二、ディフェンダー、27歳である。
ドイツとフランスの国境のバーゼルに住んで2年。
カメラは試合についていき、休みのときのフランス行き
にもついていく。
ホームの試合では、中田が活躍して、取材人のカメラマン
たちに、地元のファンから、ビールがプレゼントされていた。
27歳、まだまだこれからだ。
若いっていいなと、しみじみと思った。
しかし、45分間、フォアードであろうが、ミッドフィルッダーであろうが、
ディフェンダーであろうが、走り回る必要があるサッカー選手にとっては、
27歳は決して若い年齢ではない。
運動量が少ない野球とは異なり、サッカーは走れなくなったら、おしまい
なのだ。だから、サッカー選手の引退時期は、野球選手のそれより、ずっと
早い。
だから、中山ゴン選手やキングカズ選手は凄いのだ。
カメラは、しっかりと中田選手のプレーを追い、ちゃんとファンもそれを
追い、活躍したときには、心からの賞賛を与えていた。
数カ国から集まってくる同僚とは、英語でコミュニケーションをしていた。
そんな姿こそ、日本中のサッカー小僧たちは、じっくりと見るべきだ。
そして、ずっと先にあるかもしれない世界を感じ取ることができれば、
サッカーでプロになり海外へと出て行く選手になれない数百万人の1人
になったとしても、何かをつかむことができるはずだ。
向こう側にある世界を。
この地球の広さと、逆に狭さというやつを。
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