1960年前半(微妙)生まれの男の、映画について、音楽について、旅について、本について、そして人生とやらについてのブルース。自作の詩のおまけ付き。書いているのは、「おさむ」というやつです。
since 6.16.2005
To travel is to live. -H.C.Andersen
2007/1/31
ナビオ阪急の前の広場には、ブレイクダンサーたちがいた。
1980年代初期の頃のことだ。
大阪の梅田のその場所は、『フラッシュ・ダンス』に出てくる
ロックステディに影響を受け、『ワイルド・スタイル』の途中に
出てくる、エレクトリック・ブギやブレイキングに目を丸くして
いた、ブレイクダンサーの第一波のたまり場だった。
日曜日と休日には、そこにいた。
懐かしい。原宿の歩行者天国では、もっとレベルの高いエレクトリック
ブギーやブレイキングの第一波が起こっていたのだろう。
ウェイブのような動きをもっとカクカクとしたのがエレクトリック・ブギ。
床のフットワークと背中でくるくる回るのが、ブレイキング。
体をロックしながら踊るのがロックダンス。
まあ、いいか。
そのナビオ阪急がHEP って呼ばれるようになっている。(のでしょ?)
隣には、大観覧車がビルの中に出来上がっている。
そのHEP の上のTOHO のひとつの映画館で上映されているのが、
『不都合な真実』が。元副大統領のアル・ゴアのドキュメンタリー
映画だ。
2000年、アル・ゴアは、得票数では勝ちながら、どういうわけか
現ブッシュ大統領に敗れた。ここから世界が雪崩を起こし始めた。
(まだ、その雪崩は続いている)
アル・ゴアは、昔から環境保護の重要性を訴えかけていた。
副大統領任期後は、世界中をめぐりながら、映画での内容のスライドショー
を行っている。地球温暖化が与える世界的な影響について。
本も出版されている。早速、購入した。
映画は、もの凄く聞き取りやすい英語のナレーションで始まる。
映画の間流れるのは、アル・ゴアのモノローグとスライドショーの
講演内容そのものだ。
教条的な内容ではなく、自分の人生(子どもが事故にあって価値観を
変えたこと、お姉さんが肺がんのために亡くなったことで、父親が
たばこ畑を手放したこと)の日陰をその映像の中に
投影させていく。
もの凄い情報量で流れるように進むので、情報が多すぎると思って
しまうと負担に感じてしまう。そこに出てくる具体的な数値としての
情報は、忘れて、映像とそのリズムと地球の呼吸とを体で感じて欲しい。
2000年、アル・ゴアが大統領になっていたら、世界の様子は、
もう少し違ったものになっていたのだろう。
難航する京都議定書を世界レベルで成功させたのは、アル・ゴアの
力が大きい。しかし、皮肉にも、ブッシュ大統領は、世界でオーストラリア
と合わせて議定書にサインをしなかったたった2つの国のひとつに
アメリカをしてしまった。
これは、政治的な問題ではなく、モラルの問題なのだ。
それが、強調されるポイントだ。
できるだけ多くの人が見るべきだ。
太陽光発電などでは、日本は世界的にも技術先進国だ。
シャープや三洋電機などね。もっとそこに関しては、政府は
お金を使うべきだ。石油がない日本であればあるほど。
エコでは経済的に発展できない。そんなことはない。
『未来を変える80人』を読んで欲しい。
映画は、上映人数が少ないとすぐに打ち切られる。
結構、入っているようだ。
出来るだけ長く、出来るだけたくさんの人に。
DVDが出たら絶対買おうと思う。
例えば、英語の聞きとりのための教材としても優れている。
ちょっと上級者用にはなるだろうけれど。
アル・ゴアの英語は、わかりやすく、聞き取りやすい。
因みに、ジョージアのCMに出演しているトミー・リー・ジョーンズ
は、(宇宙人ではない)ハーバードで、アル・ゴアとルームメイト
だったそうだ。
絶対、観るべし。
キリマンジャロに雪がなくなったら、へミングウィイの短編の『キリマンジャロ
の雪』のリアリティが失われてしまうではないか。

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2007/1/29
サブウェイは、フランチャイズのサンドウィッチ屋さんで、
アメリカからやってきた。
パンを選び、野菜をカウンターの向かおう側で、サック、サックと
入れながら作ってくれる。とてもヘルシーってやつなサンドウィチだ。
初めて行ったsubway は、横浜の大通り公園のところだったような気が
する。今はもうそこにはない。
結構、いろいろなsubway に行った。そのいくつかの店舗には、ディープな
思い出が、野菜と一緒に詰まっていたりする。
新宿のいくつかのサブウェイ、千駄ヶ谷のサブウェイ、横浜の桜木町の
サブウィイ、通りすがりに入ったサブウェイ。
難波にもある。
初めは、全席禁煙で頑張っていた。日本で、禁煙ビジネスで成功して
いるのは、スターバックスくらいだから、(タリーズでさえ、分煙だね)
ビジネスとしては成立しなかったのだろう。上陸して数年で分煙をし始めた。
難波のそのお店は、2Fに禁煙席があるが、空気がこもるつくりになって
いるので、1Fのほうがずっとましだ。
まあ、仕方ない。
以前の職場の横浜のダイエーの中に、サブウェイが出来たらしい。
もっと早くつくって欲しかったな。
ケイジャンチキンとポテトのバジルがいいです。
ということで、本日、サンボマスター聴いています。
ソリッドでストレイトなロックンロールです。
なぜか、ビースティー・ボーイズも聴きたくなる音楽です。
「不都合な真実」絶対、観に行きなさい。MUST,MUST,MUST
助動詞×3
明日にでも詳しく書こうと思う。現代のできるだけ多くの地球人に
みて欲しい。

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2007/1/28
1月27日が残り1時間弱になった頃、僕は、神戸の元町の南京街の
裏通りにある、TALISMAN というバーにいた。
バックには、ジェイミー・カラムが流れていた。雨が降り、街は雨に
濡れていた。
ペルノの炭酸で割ってもらったやつをたのんだ。
何も生まない時間。
氷が入ったグラスには、薄い黄色のペルノが揺れていた。
甘いと思っていた思い出の形は、時々、苦くなったりするものなのだ。

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2007/1/27
人生には、いくつのも、なんらかの思い出の日がある。
記念日だったり、誕生日だったり、初めて付き合い始めた日だったり。
男って、結構、そういうのは忘れてしまうことがある。
(まあ、人によるけれど)
なんらかの思い出の日は、嬉しいことばかりとは限らない。
災害にあった日だったり、家族が亡くなった日だったり、
誰かと別れた日だったり。
人生の過去に、そんないくつもの日があることは、ある
意味、大事なことなのかもしれない。
時々、ポケットからごそごそごそと出しながら、じっと
その形を見て、微笑んだり、息苦しくなって涙を流したリ、
そうやって、その時のことを思い出して、自分を形作って
いるものに触れるのだ。
例えば、日付が変わった瞬間に誕生日のメールが入ったり
すること、そういったことで、きっと、人は元気になれたり
するのだ。
世界のどこかで、誕生日を迎えた人、今日は、あなたの
one and only の日なのだ。
お誕生日、おめでとう。

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2007/1/26
目の前の黒いタクシーに映る男。ベージュのステンカラーコートに
茶色のマフラーを首にまいて、黒の細めのフレームの眼鏡をかけ、
丸顔で、坊主頭。
誰だ、お前は。
自分だった。
タクシーの窓にある、660円の文字。タクシードライバーは、
ネクタイを緩め、信号が変わるのを待っている。そのタクシーのずっと
上には、お椀をちょっと斜めにしたような月が、黒い黒い碧い空に浮かんで
いる。
両手は、コートのポケットに入ったままだ。
十三で降り、南へと向かった。駅の高架下のところで、2人の若者が
歌を歌っていた。ギターの音にボーカルが重なる。
そういえば、大学生の頃、神戸の阪急の駅を渡ったところにある
スペースで、ロボット系のパントマイムに、ちょっとダンスを
取り入れながら、ストリートパフォーマンスをやっていたことを
思い出した。
神戸新聞のローカルなコラムで取り上げられた。ポートピア・アイランド
のローカルなダンス大会で優勝した(地域のLマガジンという雑誌に小さく
出た)ことがあったのを思い出した。パントマイムのグループで、神戸祭り
や御堂筋パレードに出ていたことを思い出した。
結構、変な奴だったんだな、そう思い出した。
信号が変わるのを待ちながら、タクシーに映る自分の姿にちょっぴり
うんざりしながら、月をじっと眺めた。
変な形のかっこ悪い月だった。

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