1960年前半(微妙)生まれの男の、映画について、音楽について、旅について、本について、そして人生とやらについてのブルース。自作の詩のおまけ付き。書いているのは、「おさむ」というやつです。
since 6.16.2005
To travel is to live. -H.C.Andersen
2006/10/29
BEST CLASSICS 100 2 を購入した。6枚組みのオムニバスだ。
1の方も購入した。
クラシカル・ミュージックは、時々、教養的にみられるが、
ヨーロッパでは日常的なものなのだ。
ドイツでも、イタリアでも、ストリートでチェロやバイオリン
でクラシカルミュージックを演奏している人がたくさんいた。
そして、その姿は、街にぴったりとはまっていた。
版権がフリーになった(だからオムニバスが乱立している
ほとんどが、死んだ人たちの作品だからだ。著作権という意味では、
国際法でも、使いやすくなったのだと思う)作品たちがオムニバスで
でやすくなったのだろう。
ベスト・オブ・バッハとかベスト・オブ・バロックとか
様々な数枚組みの企画物が発売されている。
アエラの記事で、そんな風にクラシックの入り口にたつことは
いいことだが、一方で、3分から5分くらいのその作品の一部を
聴いて、それがその作品の全てだと解釈するのは、あまりにも
浅はかだとあった。
確かに、そうだ。例えば、曲のリストは、こんな感じだ。
●チャイコフスキー 交響曲第4番 第4楽章
●ショパン 別れの歌(エチュード作品10−3)
そう、全ては、20分とか30分とかの作品の切り売りなのだ。
魚の切り身を集めてうっているようなもの。
あっ、きいたことがあるという曲も実は、一部で有名になった
部分だけが強調されているのだ。
結婚式で思い浮かべる、ぱぱぱぱーん、ぱぱぱん、ぱぱぱん、
(わかるでしょ)ってやつは、メンデルスゾーンの
結婚行進曲というタイトルだ。
まあ、いい。かじるだけでも。魚をまるごと捌くことが
できないのだから。
そこにある重厚さを感じることができれば。
クラシックに小さな頃から親しんできた人。
回りにクラシカル・ミュージック好きがいたか、
お家に品があったか。(これは、昭和30年代〜40年代
あたりにあてはまる)
楽譜も読めず、ずっと隣の女の子に、ドとかファとかを
書いてもらって、リコーダーを音楽の時間に吹いていた
僕にとっては、そういった人がちょっとうらやましい。
この、2には、1にはなかった、エリック・サティの
ジムノぺディ第1番が入っている。(絶対、ドラマとか
できいたことがありますよ)
音楽は、全てを解決はしないが、そこにいて、仕方ないよ
とか、それでもいいと思うけれどとか、それはまずかったねとか
そうなんだとか、少なくとも、同じリズムで呼吸を合わせて
はくれる。
時々、忘れたようなことを思い出させてくれるけれど。
いいことも、わるいことも。

0
1 | 《前のページ | 次のページ》