1960年前半(微妙)生まれの男の、映画について、音楽について、旅について、本について、そして人生とやらについてのブルース。自作の詩のおまけ付き。書いているのは、「おさむ」というやつです。
since 6.16.2005
To travel is to live. -H.C.Andersen
2006/7/30
『
アリー・マイラブ』それが、日本でのタイトルだ。悪くないと思う。
オリジナルは、そのままの名前の『アリー・マクビール』。
全編を覆う色を考えると、マイラブというのは、結構、あたっている。
アリー・マクビールは、恋多き女性弁護士だ。その恋がいつもうまくは
いかない。そして、シーズン2では、昔付き合っていたビリーと同僚
になってしまう。おまけにビリーの奥さんも同僚ということになる。
かなり数年前に流れていたテレビシリーズだ。主演は、キャリスタ・
フロックハートで、ゲストとして、いろいろな人が出演してくる。
今は、リーシー・リュ−がレギュラーになった。
少し、出来すぎなところはあるが、ほろ苦い感じのするアメリカの
典型的なドラマだ。
日曜日は、そのシーズン2のうちのディスクを2枚(1枚に4話)
を見ていた。なかなか面白かった。
ボックスセットは、シーズン5まで(確か)あって、それぞれに5枚
くらいのDVDが入っている。
アリー・マイラブを見ていると、思い出すことがたくさんある。
そして、それらは、僕の胸を少しきゅんとさせ、それでいて、
悲しくさせる。
イーグルスの『デスパラード』の最後の歌詞は、こんな感じだ。
YOU BETTER LET SOMEBODY LOVE YOU
BEROFE IT'S TOO LATE

0
2006/7/28
新梅田食堂街は、いくつものお店が並ぶ、昔ながらの一角だ。
立ち飲みやに、お好み焼きやに、洋食屋に、バーに、うどん屋に、
ラーメン屋、鉄板焼き屋に、おでんやに、マクドナルドに、カレーや、
パン屋に、喫茶店に、プロント、などなど。
結構、お好み焼きを食べに、会社の帰りに寄ったりする。1階と2階が
あって、2階に行く人は少ない。2階には、今では珍しくなくなったが、
昔からベルギービールをサーブする店がある。
そんな店のひとつで、お酒を飲んだ。木曜日の夜のことだ。
串かつやさんだ。店は煙でいっぱいだった。バックには、「男のこぶし」
とかいう歌詞の演歌が流れていて、カウンターで立つ2人の会社員は、
無口に、キャベツをかじっていた。目の前には、串をディップするためのソースがなみなみと入った容器があった。
さすがに、2度付け禁止というような張り紙はなかった。
「えっと、牛と、しし唐と、レンコンと、うずらの卵と、・・・」
カウンターの向うには、無口なおばさんと、ボーっとしたおっちゃんと
わかめの兄ちゃんがいた。
カウンターに落ち着くと、出てくるのが、キャベツが入ったお皿だ。
キャベツは、塩も振っていない。
東京の恵比寿の焼肉やさんに行ったとき、よくキャベツが出てきていた。
しゃきしゃき、ぱりぱり。
他には、3人の客がいたが、誰も無口で、串をソースにディッピング
しながら、串を口に運び、ビールで流し込んだ。
壁に水着姿の女の子のビール会社のポスターが何枚も張ってあった。
揚げ物のお店なので、ポスターはどれも黄色く枯れた色をしていた。
ビールの2杯目は飲まなかった。たのんだ串をソースの容器にダンクし
、口に運び、ビールを飲んだ。それを繰り返した。
単純明快に、安い食べ物をビールを飲みながら過ごす場所だった。
実は、そんな時間がなんとなく楽しかったりするのだ。

0
2006/7/26
青いトーン
おさむ
ブルースってかっこいいじゃん
(あちょー、それはブルース・リーやって)
本当はようブルーズって濁るんだけどさ
(なんで?)
まあいいか
ブルースを帯びる俺
どうよ
(えっつ?なんのこと?)
着古した茶色の革ジャンに纏わり付く青
(それカビちゃうん)
かっぽかっぽ歩く俺
かっこよくない
(ないない)
ブルースハープ鳴らすよ鳴らすよ
(ちっちゃい、はーもにかやなあ)
おいらのるるる
(るるぶって、旅行でもいくんか)
もの凄く平坦な色の白のように広がる青
青な日常
だれもが持っているそんな青色
空は青く
緑は明るい
水をください
わらっちゃうさわらっちゃうさ
(えっ、どないしたん)
きぼうとひらがなでアスファルトに書いた
歯を磨く
朝がやってくる前に
夜に入り込むために
しずかなしずかな歌が聞こえる
まとまりのないトーンで
いくつものブルーズ
聞こえるよ
あなたのブルーズも
かすかにかすかな音で
おやすみなさい

0
2006/7/25
日付が変わる頃、チェックアウトを済まし、ジムの外の駐輪場を抜ける
風を感じる。すぐそばが、阪急電車で、いつも「3番線より梅田行き
最終電車が発車致します」というアナウンスメントが聞こえてくる。
マウンテンバイクにまたがり、ゆっくりと風を感じる。運動をして
ゆっくりと大浴場につかって、少しほてった体がから汗が出てくる。
きっと真夏になれば、汗結構かくんだろうな。風があるときは、六甲
山系からの風が流れてくる。すぐに山が見える。関東に住み始めたとき
の違和感、それは、山の姿が見えないことだった。広い広い関東平野が
ずっと広がっていた。だから、場所によっては、神奈川県から結構、
富士山の姿も見えていた。
12時を過ぎるとずっと人通りが少ない。街はひっそりとしている。
その割には、西宮北口の周辺には、結構、明け方近くまで開いている
バーがたくさんある。
ゆっくりと自転車をこぎながら、アクタ(コープの大きなビル)の
前を通る。今は、5周年のときらしい。反対側の商業地には、阪急百貨店
が立つらしい。また、西宮北口が賑わいを増す。どうせなら、単館系の
映画ばかりを上映するような映画館をコンプレクスとして集めて欲しい、
ついでに。(なんとなくわかりますでしょうか、その希望のニュアンス)
そのアクタの脇のところで、会社の帰りに、蝉を見つけた。
閉まった自動ドアのそこにじっといた。
じっと動かなかったので、じっと見ながら、何度が行き来を繰り返して、
意を決して、左手でその蝉を掴んでみた。どこかで、記憶の装置が動いた
のか、その時と同様に、さわられると蝉は、ぎいっと動きだした。
しかし、飛びながら逃げる力は残っていないようだった。左手でつまみ
ながら、アクタの下の木を目指した。なんとかその脚をむごむごと動かし
ていた。専門店街の入り口の自動ドアで、こてんではなんかかわいそうな
気がしたからだ。木のところで、手を離したが、木には掴まれなかった。
もう、力も残っていなかったのだろう。羽を動かして鳴くこともなかった。
ほんの1週間ばかりの命。数年を幼虫としてずっと過ごしていくのだ。
今度、蝉の声をきいたら、うるさいなあとだけ思うのではなく、ああ、
こいつ、地上に出て何日目なんだろうなとくらいは思ってあげてほしい。
プロバンスには、蝉がいるらしい。フランスでは、その地域だけにしか
蝉がいないので、プロバンスの人たちは、蝉に対しての愛着があるそうだ。
僕は、やっぱり、あの、青いブルーズのような音の、ひぐらしが好きだ。

0
2006/7/22
夏が近づき、太陽の光が強くなってきた。天気のいい日には、
サンセべりア(観葉植物)をベランダに出す。
朝、cicada の声を聞いた。そう、蝉だ。蝉の地上での寿命は
もの凄く短い。土の中で数年眠って、地上に出てきて、1ヶ月も
もたない。1週間くらい(?)だったりする。
空気、水のきれいなところ、夕方にひぐらしの声が聞こえる。
夏、東北の新花巻駅をおりて、宮沢賢治博物館に行ったときの
ことだった。駅を出て、歩き始めたときだった。ひぐらしの少し哀しげ
なそれでいて、涼しい声が聞こえてきた。(羽根をこすり合わせる音
だっけ)なぜか、小さい頃を思い出す。小さい頃に聞いたわけでもない
のに。
ジムへと行く。西宮北口のコナミスポーツだ。大きな施設だ。
大浴場があり、露天の温泉まである。いつも、41度から43度
あたりだったりする。気分がいい。夏にどこかの温泉へ行ったような
気分だ。露天といっても、室内の中にあり、天井があいている。
お湯はちょっとぬめっていて、薄茶色だ。
他にも、4種類くらいのふつうのお風呂がある。勿論、サウナも
あるが。
横浜のルネサンスには、浴場はあったが、小さかった。新宿の
ティップネスは、シャワーだけだった。横浜のヴィブレの上に
あったセレ(エグザス系列 コナミがその後、エグザスを買収、
マイカルグループだったのだ。ニチイにあった元ピープルが
原点だ。エグザスの)もシャワーだけだった。
あれだけの大浴場なので、近くの数人は、きっと銭湯みたいな感覚で
通っていると思う。
12時まで開いているので、どちらかというと、僕も、11時過ぎとか
にチェックインして、有酸素運動を20分くらい、本を読みながら、
腹筋と他のウェイトトレーニング、それで、お風呂。って感じになる。
マウンテンバイクでちゃりちゃりと帰ってくる。
同僚が言っていた。江坂のコナミスポーツは、25時まで開いている
らしい。
おかみさん、時間ですよお。

0
1 2 3 4 | 《前のページ |
次のページ》