1960年前半(微妙)生まれの男の、映画について、音楽について、旅について、本について、そして人生とやらについてのブルース。自作の詩のおまけ付き。書いているのは、「おさむ」というやつです。
since 6.16.2005
To travel is to live. -H.C.Andersen
2006/4/30
その白塗りのおばあさんが、戦後の日本で将校相手の娼婦だということを
知ったのは、確か、山崎 洋子さんの『天使はブルースを唄う』という本の中のでことだったと思う。横須賀が仕事のベースで、そこからいつの間にか横浜へと移っていたようだ。横須賀をベースにしていた頃は、メリーさんではなく、皇后陛下と呼ばれていたらしい。(ドキュメンタリー映画『ヨコハマメリー』で語られることだ)
僕が目にしたのは、1990年くらいからのことでメリーさんが横浜の街から消える1995年までのメリーさんだ。
顔を白塗りにし、白いドレスに身を包んでいた。
『ヨコハマメリー』横浜ニューテアトルで上映されている。5月12日までの上映だ。今日もきっと賑わっていることだろう。
この映画は、中村 高寛という1975年生まれの監督のデビュー作だ。
映画は、メリーさんだけではなく、その当時からの横浜の空気、風俗の記憶を記録していくという側面も持っていた。
「根岸屋」は、24時間営業の飲み屋さんで、昭和20年に開店、昭和55年8月に閉店になっている。そこは、パンフレットによると、「米兵やパンパン、やくざ、愚連隊、警察が出入りし、24時間のオールナイト営業を続けてきたもので、戦後横浜の名物のひとつだった。黒澤 明監督の『天国と地獄』の舞台にもなった」という場所だったらしい。
メリーさんが歩いていることもあった松坂屋の前は、最近に近いところでは、ゆずのストリートライブの場所だった。
シャンソン歌手の永登 元次郎さんは、癌で亡くなったが、この映画の中心的な役割を果たしていく。メリーさんに経済的援助をしていたようだ。
若い頃には、川崎堀の内で男娼をしていたこともあるらしい。そのことが、メリーさんに傾倒していくひとつの理由だったようだ。2人は、よく当時の森永ラブ(その後、バーガーキング、現在は居酒屋さん)で話をしていたらしい。
1995年、メリーさんは横浜から消え、帰郷した。
ラストのシーンでは、元次郎さんが、老人ホームで、白塗りではない「メリーさん」を観客の一人として、マイ・ウェイを唄うシーンがある。
永登 元次郎さんは、2004年に亡くなり、メリーさんも、2005年1月17日に85歳で亡くなった。
(続く)

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2006/4/30
ゴールデンウィーク(英語では通じない。同様のものがないからだ。あえて説明するとしたら、holidays,succsessive,なんかを使って適当に表現してくれ)が始まった。5月1日・2日も休みにして、長い休みを設定している会社もあるらしい。きれいな海を持つ土地への(アジア)への旅行が多いらしい。記録的な出国者の数だということを聞いている。
海外へ脱出の人たち、enjoy yourself
但し、言っておくけれど、入国で成田空港を出ても、いつまでもバゲージクレームのシールを荷物につけたままにしておくのは見苦しいですよ。
(意図的に自分が海外へ行ったということを自慢したいとして、バゲッジクレームのシールをいつまでもつけておくのは「恥」です。誰も、海外旅行なんてうらやましがりません。多少の羨ましいはあるかもしれませんが)
ジムへ行き、伊勢佐木町にある映画館へ行った。バージョン・ジョンの並びにある「横浜ニューテアトル」で上映されている映画を観る為だ。
『ヨコハマメリー』それが、映画のタイトルだ。ドキュメンタリー映画だ。横浜に実在した娼婦の「メリーさん」の行方を追ったものだ。
メリーさんは、白塗りのかっこでずっと福富町、伊勢佐木町辺りにいた。
顔は白塗りの女性だ。僕自身も何度か見たことがある。(10年以上前のことだけれど)
浜のメリーさんは、1995年に街から消えた。そのメリーさんを追ってのドキュメンタリー映画だ。
上映中の横浜ニューテアトルでは、連日の盛況で整理券が配布される始末だ。僕が得た整理券は、最終回19:00〜の77番というものだった。
神奈川県では、横浜ニューテアトルでしか上映していないらしい。
異例のことだが、19:00からの上映の前に、映画館の館長が、いかにこの映画がヒットしているか、そのことによって、100数十の座席の映画館がどれほど潤っているか、パンフレットがいかに品薄になっているかということ(最終的な目的は、パンフレットの販売もあったのだけれど)を上映の前に伝えていた。
様々な人が出てきてインタヴューを受けていた。
最期に素顔がカメラに移しだされる。
それは、とても感動的だった。
(続く)

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2006/4/27
昨日と本日と大阪で研修があった。会議等は大阪の南の難波で行われる
ことが多いが、今回は、大阪キタの梅田だった。宿泊は、イル・モンテ
(えっ、あのチューブに入った?それは、君、ケチャップやがな)という
ホテルに宿泊した。HP経由で予約をした。そこには、イタリアの巨匠●●(名前を忘れました)どいうデザイナーがデザインしたホテルだということ。デザイナーホテルっていうやつね。
ホテルに泊まるというのは非日常的でたまにはいい。しかし、そのシーンとした空間は、場所によっては何かの存在を感じさせるらしい。(昨日の夜、同僚と一緒に飲んでいたときに、霊感について話ているときに話題とし出た)僕は、そんな勘(感)が全く働かないので、何かの存在をそこに感じたりすることはないのだけれど。
部屋に持ち込んだ、ビールを飲みながら、その地方のテレビのローカル番組を見ていると、なぜか幸せになれる。
阪急ホールディングスが、阪神電鉄の株を取得しようとしている。
阪急の狙いは、梅田にあり阪神電鉄の持っている土地だとアエラに書いてあった。阪神デパートの1階には、いか焼きが売られている。いかを丸焼きにしたものではなくて、小麦粉の中にいかが入っているものだ。亡くなった父がよく買ってきたものだ。
阪神デパートのあたりの土地が、キーポイントになるらしい。
買収が成立して阪急タイガースなんものが生まれたら、絶対に阪急デパートが放火されたり、阪急電車の窓が割られたり、そんなことがさらにコピーキャットを生み、大変なことになると思う。
大阪では、たこ焼きを食べなかった。新幹線で横浜へ戻り、菊名でたこ焼きを買った。

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2006/4/22
久しぶりの土曜日休み。今週は、水曜日も休んだ。指定休日貯金を使っている。
本日と明日は、横浜桜木町の野毛で、「第31回 野毛大道芸」が開催される。(ている)1986年に始まったらしい。僕は大学を卒業しようとしていた。その年に生まれた赤ちゃんが、もう成人している。そう、年に2回開催されている。野毛にとっても重要なイベントなのだ。ただ、12:00−17:00までと限定されているので、飲み屋さんの多い野毛には、直接の利益はもたらしにくいのかもしれない。せいぜい、出店を出して外で
大学の文化祭の出店のように、フランクフルトや缶ビールを売るというところだ。しかし、さすがは、フランクフルトだけではない横浜の風土。
おいしい中華料理のお店が、豚まんやシュウマイを売っている。鯨の串揚げなんかもあったりする。
大道芸には、海外からゲストがやってきたりする。国内のその筋では有名な(もうプロフェッショナル)ストリートパフォーマーたちも集まってくる。このときばかりは、いつもは静かなメイン通りが、アスファルトのストリート劇場になる。
ジャグラーにパントマイマーに現代舞踏に民謡に手品にBMX。いつもは、ファンクダンスなんかもあったが、今年は、パントマイマーが多い。
大学の頃、パントマイムをかじった僕としては、ちょっとパントマイマーたちに傾倒する。ミュージシャンもいる。その筋の人には、根強いファンを持つ長谷川きよしさんなんかも、土・日と出演している。
今日は、加納 真実さんという女性のパントマイマーのパフォーマンスをしっかりとみた。面白かった。老若男女が集まり、拍手をしていた。
酔っ払いのおっちゃんが、「この人こんなことで受けていえ、いいの」と繰り返していた。JRAの場外馬券売り場もあり、その流れのおっちゃんたちもしっかりと、なんだ、なんだという感じでパフォーマンスを見ていくのだ。その前には、あきば系の兄ちゃんが、バックグランドミュージックに合わせてサイド・ステップを踏んでいた。家族連れもたくさんいた。
子どもたちも、わけがわからないまま、なんとなく場の空気に酔いながら笑っていた。(そう、世の中には、わけのわからないものもたくさんあって、それでいて、なんとなくでも、人っていうのは生きていかなければいけないわけで、つらいこともあるけれど、生きていればきっと何か、微笑むこと、笑うことができるようなことに出会うわけで、そんな姿を大道芸のパフォーマーに重ね合わせたりしているから、みんな、わっははと笑ったり、大きな拍手をしたり、投げ銭を帽子の中に入れたりするんだ、ボーイズ アンド ガールズ、わけのわからないものに真摯に向き合うんだ。そして、感じるのだ。YOU ARE NOT THE ONLY
ONES.)
紅トンでビールを飲み、いくつかの串を食べる。店のホールの女の子の笑顔がものすごく、素敵だ。「店長、いい読みです。そんな笑顔の素敵な女の子をホールにおいておけば、入ってくるおっちゃんたちは、いちころです」意図的かナチュラルなのか、チェックのときも、レシートとお釣りを渡すときもそっと、自分の手を僕の手の下においていた、ちゃんと手と手を触れ合わせて。ボディコンタクト。これは、いい。しかし、気をつけないと、それで勘違いするお客さんがいるからね。
僕が、バーのオーナーで女の子を雇うとしたら、アメリカンな店なら、ユニフォームは白の厚手のTシャツで、チノパンかジーンズをユニフォームにする。化粧は出きるだけ少なめに。ブリティッシュスタイルのバーであれば、襟のついた白いシャツに黒いトラウざー。そして、条件は、笑顔が素敵なことだ。
まだ、まだ、続く。今、これをインターネットカフェで打っている。
ブルーズが静かに流れるきれいなところだ。結構、人が入っているようだ、他のお客は、漫画を読んだり、カップルでインターネット上のゲームをしている。アップルティーやジャスミンティーもサーブされる。
enjoy your night?

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2006/4/19
まあ、タイトルは気にしないってことで。
本日は、3月の休日出勤の振り替え。今日は会社にはいかない。
水曜日。ぐるーっと怠惰な眠りに浮かんでいようかなと思ったが、目が覚めてしまい、眠りに戻れなった。早く起きれるのであれば、中野に映画を見に行きたいとこだ。ドキュメンタリー、三池炭鉱のことを綴ったものだ。市が後援している。筑紫哲也さんの番組(なんてタイトルだっけ)でも紹介されていた。
DVDをつけ、アリー・マクビールを見る。だんだん、僕自身もリチャード(グレッグ・ジャーマン)の法律事務所の登場人物の一員の気持ちになってきた。(こうやって人は、連続ドラマに乗せられていくのだ。いいじゃん、楽しんでいるなら。結構、マジ、英語の勉強にもなるぜ)
お気に入りの定食屋さんへ行く。馴染みのお客さんがいる。(近くのスーパーで勤めるおじさんと近くの歯医者さんだ)言葉は交わさないが、2人はその店のレギュラーだ。(僕は、DHというところ)
最近は、その下にこじゃれた感じのカフェ風の店が出来、少しお客さんを取られている感じだ。
食事の後のコーヒーを飲みながら、『不道徳教育』ウオルター・ブロックを読む。気になる箇所があると、モール・スキンの手帖に記入をする。
地元の本屋さんで、NHKビジネス英会話(ラジオ)の5月号のテキストとCDを購入する。放送の時間が、10:45−11:00から11:15ー11:30に変わったので聞くことが出来る時間ガ増えた。CDは復習のためだが、結構、聞かないうちに溜まってしまっている。(強迫観念
、本・CDパイル症候群)
花屋さんで花を買う。切花で375円。カーネーションにカーネーションにカーネーション(3色)。表示は、350円だった。消費税表示の義務があるねんで、知らんのおおお。
商店街のBGM(英語では、エレベーターミュージック)が流れている。
STRAGER IN THE NIGHT
フランク・シナトラの声が聞こえる。(流れているのはカラオケだけど)
別にCDを持っているわけでもないし、シナトラが好きなわけではない。
どこで聞いたのだろう。映画?
横浜の住宅街の地元の商店街で流れるSTRANGER IN THE
NIGHTのカラオケバージョン、なんて国なんだろう。
(-に、にほんですが、サー)
部屋に戻り、洗濯をする。インターFMから流れ始める、Ain’t
That Just The Way 。Lutricia
Macneal が流れる。いいテンポの曲だ。この曲のテンポであれば、かっこいいシークエンスのダンスが出来る。今でも大丈夫。古いけれど、ステップの貯金はまだ残っている。
お休みは、これからです。
rewind→
月の夜から、野毛へと下り、girasoleに入った。須貝さんと世界のバックパッカーについて話をした。結構、気合が入ったバックパッカーだったようだ。
日本でのユースホステルのがちがちルールについて、料金について、国際的なスタンダードとの違いについて話をした。なかなかおもしろかった。
横浜にましなユースホステルを、いっちょう考えようかなと言っていた。
日本のことをわかってもらうには、たくさんの人に(特に若い人ね。これからのその国を支えていく人たちだからだ。各国で国が補償する留学があるが、フルブライトもそうだね、それには政治的な意味合いも含まれる。将来その国の中枢に入る人間-試験に通って来る奴等だからね-にしっかりその国のことをわかってもらって、しかもその滞在費を出したりすれば、その人のその国に対しての印象も変わろうというものだ。そんな、感情が政策を決定するときに影響するのだ。人間は、感情の動物なのだ)来てもらって、わかってもらうしかない。高い広告費を使うより。そいいったことを充実させてちょっと予算を割り当てるだけで、世界中で日本のイメージをアップさせることができるのに。
月曜日、終電を逃し、タクシーで帰った。個人タクシーだった。物凄く乗り心地がよかった。週が始まったばかりだった。

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