1960年前半(微妙)生まれの男の、映画について、音楽について、旅について、本について、そして人生とやらについてのブルース。自作の詩のおまけ付き。書いているのは、「おさむ」というやつです。
since 6.16.2005
To travel is to live. -H.C.Andersen
2005/9/12
ロジャー・フェデラー。
ロジャー・テイラーとか、ロジャー・ファラデーとかに変化してしまいそうだ。2005年度の全米オープンテニスのチャンピョンだ。明日になったら、ロジャーのファミリーネームの記憶がきっとあやしくなる。
今年度のチャンピョンは、スイス出身で、その相手は、アンドレ・アガシだった。アガシは、今、35歳らしい。
それぞれの人にそれぞれの時代のヒーローがいる。僕が大学の頃にテニスを始めた頃には、ビヨン・ボルグ(スェーデンの英雄だったのだろうな。アバ以来のスェーデンの有名人。失礼。今は、スカーレット・ヨハンソン?)がドネーのウッドのラケットでボールをひたすらこすり上げ、トップスピンをかけて、相手のコートの深くにストロークを打っていた。そのボルグに対抗していたのが、天才型のジョン・マッケンローとフラットで全身全霊でボールをフラットで叩いてたジミー・コナーズだった。
勿論、いつも悲しそうな表情のイワン・レンドルも、またまたスェーデンの貴公子ステファン・エドベリ(ケビン・ベーコンに似ていない。なんとなく)もその後に出てくる。なんか、多少前後するけれど、たくさん名前が浮かんできた。ヤニック・ノアにヴィンス・バンパタンにマイケル。チャン。みんな元気なのだろうか。
ちなみに、鹿の子編みのポロは、ラコステがオリジナルだ。そして、その鹿の子編みは、ユニフォームとして、ルネ・ラコステが着ていた。アディタスのスタン・スミスもテニスプレーヤーだった。スタン・スミスはテニスシューズなのだ。
アンドレ・アガシ。35歳。テレビで、ヤンキースとレッドソックスの試合のダイジェストが流れていた。ヤンキースの投手は、ランディ・ジョンソンで42歳ということだった。速球をビュンビュン投げていた。1−0でヤンキースが勝ち、レッド・ソックスに3ゲーム差と迫った。
知らないうちに確実に時は重なっている。知らぬ間に、僕たちは年を重ねている。
ふと、気付く。自分のヒーロー、ヒロインの重ねた年輪を目撃した時に。
スポーツ選手、ミュージシャン、俳優、作家。
ふと、気付く。自分の親のちょっとした言動に、ちょっとした仕草に。
そして、誰もそれを止めることはできない。

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