2007/12/4

乳がんフォーラムA  乳がん

昨日は日曜日に行われた
第3回東京乳がん市民公開フォーラムでの講演内容を
掻い摘んで記事にしたが、省略しすぎていて
実際に講演を聞いていた方には「これだけ?」と
思われてしまったかもしれない。
全部伝えたいのだが、論文を書いているわけではないので
この程度で終わってしまう事をお許し願いたい。

今日は国立がんセンターの向井先生の講演を紹介する。
講演内容は「科学的根拠に基づく予防・検診・診療を考える」

向井先生は検査について重点を置いて語られた。
乳がんは早期に発見すれば、根治の確率がかなり高い。
そのために検診は非常に大切である。
では、検診を受けている人と受けていない人の
乳がんでの死亡率を比較するとどうか・・・。
大方の予想は5〜60%が改善されるという事だったが
せいぜい20%しか改善されないという結果だった。
これは世界で8つの大規模臨床に基づく結果。
検診の恩恵を受けられる人というのは
しこりの大きさが1〜2cmで、
2cm以上になって初めて微小転移を起こす人のみ。
しこりが2cm以上でも微小転移を起こさないがんもあるので
これは神のみぞ知る・・・と言ったところだろうか。
検査を受けても無駄とは言わないが、検査の限界を知り
内容を見極める事。
過大な検査は必要ないとの事だった。
アメリカではがんセンターがHPでゲールモデルという
乳がんになりやすいかどうかを調べる項目があるそうだ。
いくつかの質問に答えると
「あなたは○年以内に乳がんを発症する可能性が□%」
という具合で計算され、予防治療が受けられるそうだ。
日本とはこうも違うのか・・・。

その他、検査については述語の検査についても述べられた。
術後は年1回のマンモと半年に1回の触診エコー。
これで十分だそうだ。
あとは症状が出てから検査をすれば良い。
過剰な検査は、無駄にお金と精神的負担を強いられる
事になるだけで、その後の治療に差はない。
・・・そうは言うが、早く発見されれば治療も少しは
楽になるのではないかという期待と、
がんと戦う心積もりが早くできるという点を考えれば
無駄とも言えない気がするが・・・。

パネリストの中には千葉がんセンターの野田先生もいらした。
野田先生はご自身が9年前に非浸潤がんで
片側の乳房を全摘している。
その後の検査で健側乳房に怪しい影が映り
度重なる検査をしてきたと言う。
結果はいつもグレーで、針を刺したのは片手では済まない
程の回数で傷だらけ。
野田先生はこんなオッパイなら要らないから取ってくれと
直訴したそうだ。
しかし、医師もグレーを取る事はできない。
日本の司法じゃないが、疑わしきは罰せずなのだ。
野田先生は過剰な検査をやめたそうだ。

難しい問題だ。検査の機能がもっと高くなり、
グレーゾーンが小さくなることを接に祈る。

今回のフォーラムは、考えさせられる事が多かった。
今後、医師と患者が積極的に話をする機会を持ち
ともに勉強して治療を進めていくことが理想だ。
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