2007/8/21

濱倫子 22日にリサイタル R.メリクセティアンとピアノ・デュオ  期待のコンサート

個人的に、とても好きなピアニストがリサイタルをやることになっている。それもあした、22日に! 濱倫子さんのことは、以前にも取り上げたが、ようやくリサイタルへ行けそうなのが嬉しいという記事だ。濱倫子の日本でのライヴ活動は、2005年4月、チェロのG.アルミャンとのデュオ、2006年4月のソロ、本年2月の「ベートーベン・トリオ・ボン」公演に続いて4回目。決して親バカではない音楽厨房さんのサポートもあってか、定期的にリサイタルを開催し、この間、アルミャンとのデュオによるものと、トリオによるものが、それぞれ録音もされて、一応、我々が聴ける形になっているのも、ファンにはありがたいかぎり・・・。

8月22日のリサイタルは、ルベン・メリクセティアンというアルメニア出身のピアニストがパートナーとなる。国内デビュー時は勝手知ったるアルミャンとのデュオで押していくのかと思っていたが、ソロ、トリオ、ピアノ・デュオと、次々にいろいろな表情を見せてくれるのも嬉しいことだ。メリクセティアンはあまり知らないが、濱同様、向こうの音楽祭などで活動し、母校のカールスルーエ音大で教鞭もとっているというから、それなりのものではあろう。どうやら音大時代からの付き合いということだから、ピアノ・デュオで大切な2人の呼吸は心配せずともよい。

曲目が、また楽しみを掻き立てる。まず、モーツァルトの2台のピアノのためのソナタ(KV448)で、チャーミングにデュオを印象づける(ちなみに、この曲の第1楽章は「のだめ」関連曲に当たるだそうだ)。つづいて、ラヴェルの「スペイン奇想曲」は、管弦楽曲としてのほうが有名だが、ラヴェル自身によって、管弦楽曲版に先駆けて4手連弾で成立している。濱のもつ音色のゆたかさと、優雅な響きを、存分に足しませてくれるだろう。

3つ目のプログラムには、ヴォルフガング・リームが選ばれており、興味ぶかい。目下、ヘルベルト・ヴィリや、トーマス・アデスと並び評価される現代の人気作曲家だ。「4手のためのいくつかの短いワルツ」。最後が、2台ピアノの曲としては、知る人ぞ知る人気曲であるラフマニノフの「組曲第2番」である。超のつく名曲「ピアノ協奏曲第2番」と同じ年に書かれたこともあり、当時の充実を思わせるゆたかな楽想がきれいに織り込まれてる。タネも仕掛けもない正面突破の真っすぐな作品でありながら、ずっしり隙のない濃密な音楽的内容を誇る名曲といえるだろう。第2楽章がワルツだから、その前の曲との対比も楽しみである。

こんな感じだから、行く前から、かなり期待に胸が膨らんでいる状況になっている。ちなみに同日の昼には、アグネス・ホテルで、谷口睦美のリサイタルがある。これは無料。24日にはサイトウキネン(室内楽)で武満を聴いたかと思えば、一泊で戻って、週末には神田慶一待望の新作オペラをみる計画があり、今週は1週間、とても充実した時間が送れそうである。

【プログラム】 2007年8月22日

1、モーツアルト 2台のピアノのためのソナタ KV448
2、ラヴェル スペイン狂詩曲
3、リーム 4手のためのいくつかの短いワルツ
4、ラフマニノフ 組曲第2番

 於:トッパンホール
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2007/8/2

興味ぶかい内容の【第1回ワールド・フルート・コングレス】 でも、システムがよくわからない!  期待のコンサート

夏のコンサートは、よく調べた者がちというところがある。今年は、ワールドフルートコングレスに注目したい。このイヴェントは、日本フルート協会による日本フルートコンヴェンションとの併設イヴェントであるため、「最新三大国際コンクール優勝者による協奏曲のひととき」と「ファイナル・ガラ・コンサート」だけが一般公開となっており、そのほかのイヴェントへの参加(視聴)は、(会員のための)コンヴェンションへの参加が必要ということになっている。

さて、これがすなわち、我々のような一般客を完全にシャットアウトするものであるのか、非会員参加費(全日 20,000円/単日 10,000円)というのを払えば、視聴可能であるのかは、ホームページの記述からは判別できないので、後日、確認をかけてみるつもりでいる。もしも参加可能なのであれば、フルート使った「現代音楽」や、「東欧の音楽」「ロマンティシズム」などのテーマによるコンサート、私の大好きなピッコロを中心としたコンサート、マスタークラス、コンヴェンション主催のコンクール、高木綾子&小山京子のリサイタルなど、盛りだくさんの内容で、見逃せないイヴェントとなる!

出演者には国内外の著名なフルーティストたちの名前もみえ、当初は、あのマテュー・デュフォーも参加予定だった(キャンセルが発表された)というほどである。また、若手の有力なフルーティストが多く参加している。一般チケットの発売もなされている2つの公演よりも、彼らが散らばって演奏するその他の演奏会は、マニアックな曲目も少なくなく、各地の演奏グループのパフォーマンスなども含まれており、こちらのほうがはるかに魅力的だ。

先年、似たようなイヴェントがあった。すなわち、パルテノン多摩と武蔵野音大のパルナッソス多摩を舞台とした「国際クラリネットフェスト」(2005年7月)だが、こちらはより開かれたイヴェントで、誰でも参加できた。世界中から名うてのクラリネット奏者が出演し、映像とのコラボーレション作品を紹介したり、現代作品を様々に演奏したり、ワークショップのような試みもあった。ウインド・オーケストラを組んで、井上道義が指揮するなど、かなり質のいいイヴェントが1週間ちかくも続いた。また、パルテノンとパルナッソスの間の散歩道を行き来するのも健康的で、心体ともに喜んだイヴェントであった記憶がある。

今回は、8月16−19日の3日間、会場は藝大の奏楽堂を中心に、東京文化会館、寛永寺、国立博物館、旧奏楽堂などを含む、周辺地域を予定している。
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