2008/9/10

エリシュカ 札響とのドヴォルザーク6番が発売 久しぶりに聴く地方色ゆたかな響き  CDs

本年4月11日、ラドミル・エリシュカが札幌交響楽団を指揮した公演については、はるばる札幌まで足を運び、このブログでもリポートしてあります。その公演のライヴ音源が、オフィス・ブロウチェク(パスティエル・レーベル)から発売さました。私の聴いた11日と、翌12日のライヴ録音です。曲目は、モーツァルトが省かれ、ドヴォルザークの6番と、ヤナーチェク「タラス・ブーリバ」の2本立てです。

プライヴェーター的なレーベルからの発売ですので、アマゾンなどのサイトはともかく、大手CD店などの一般的な流通経路には乗らない可能性もあります。このCDの発売に先立って用意された以下のサイトから、購入が可能です。

 ラドミル・エリシュカのページ(非公式):
 http://members3.jcom.home.ne.jp/eliskafan/

インディーズからの発売ではありますが、KITARAが会場だったということもあり、音質はクリアーですので、その点でのご心配は不要です。むしろ、こうしたプライヴェーターによる製品でありながら、私が実際にホールで聴いてきたのと、さほど変わらないクオリティを実現している点では、このディスクの製作者がエリシュカへの強い共感のもとに、特別の思い入れをもって作成を進めていったような印象を与えます。もちろん、私は音盤づくりの仕方については無知ですし、実際は、チョイチョイと小手先で出来てしまうものかもしれませんけれど!

演奏の内容については、以下の記事をご参照ください。このライヴの印象から、大きく隔たるものではありません。ライヴですし、すこし目立つ瑕もあるのですが、全体を通してみたときに、それがまったく聴くに堪えない汚点であるとは思えないはずです。うしろ向きな姿勢での失敗はストレスを与えますが、前向きに突っ込んでとちった場合、確かに瑕は残っても、その部分が全体にとって必要なものだったと感じることがあります。

 当ページ、4月の過去記事:
 http://moon.ap.teacup.com/applet/alice2006/200804/archive?b=4

また、このディスクの大きな特徴は、私が現地で感じたように、ドヴォルザークの曲が本質的にもっているチェコの空気が、響きのなかに詰まっているということでしょう。例えば、このページでも取り上げたアンチェル&チェコ・フィルによる、「新世界より」の録音のような空気が、このディスクからも感じ取れるということです。

タラス・ブーリバも、ライヴで聴いたときよりも洗練された響きとして、受け取れます。この楽団は2日目の出来がより良いということなので、そういうことなのかもしれませんが、札響というのは荒削りなイメージもあるけれど、ヤナーチェクのこうした曲も、本来は得意分野なのだという印象を与えました。KITARA自慢のオルガンの響きも楽しむことができます。

さて、CDがいよいよ贈られてきたとき、「おお、コレコレ!」と思ったのは、ジャケットのエリシュカさんの指揮姿。上品な喜色を浮かべ、まことに素晴らしい表情でオーケストラを導いておられる。これが、札響とエリシュカの関係を象徴的に示しています。

さて、この記事を読んでくださった方がいたら、是非、私に連絡をください。このディスクを数名の方に、差し上げたいと思うのです。もちろん、お代は頂きません。エリシュカさんのこの素晴らしい録音を、多くの方に確認していただきたい、そして、これからの音源も少量ながら、コンスタントにプレスされ、我々の手もとに届くようになってほしいとの想いを込めてです。私は特に関係者でもないですので、廉価で入るわけでもないし、普通に注文して私の手もとから送るというだけですが、ご連絡方法は改めてご案内します。すぐにでもという方は、コメント欄に連絡先をお教えくだされば、速やかに対応します。

エリシュカさん、次の登場は間もなくで、大阪(大フィル)での「グラゴール・ミサ」です。いまごろは、稽古をつけておられることでしょう。そのあと、N響での公演が待っています。
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