2007/10/18

予告 新国「フィガロの結婚」再演 若杉/沼尻/田尾下ラインの動きやいかに?  クラシック・トピックス

順調にいけば、18日、新国の「フィガロの結婚」再演の初日を観ることができるようになった。今回は、ラウラ・ジョルダーノが降りたものの、フィガロにロレンツォ・レガッツォ、伯爵にデトレフ・ロート、伯爵夫人にマイヤ・コヴァレフスカと、若いながらも、実力派と見なされる強力なキャストが陣営に馳せ参じ、これが最大の話題となるだろう。

そのことも楽しみだが、私は、もうひとつ注目すべき点があると思う。それは、演出である。これが3度目の再演となるわけだが、私の知るかぎり、若杉監督は、このホモキ演出を気に入っていなかった。就任前のインタビューでも、この白い箱だらけのプロダクションに関しては、明確に批判していた。せめて、序曲の間は待ってほしいという台詞も吐いていたと記憶する。だから、シーズン・プログラムの発表時に、この演目が再演で挙がったときには、意表を衝かれたものである。

これまで、新国では、再演ではプレミエからほとんど手を入れず、若い座付きの演出家(田尾下哲、もしくは、菅尾友)が、マスを含む役者の動きに、若干手を入れるぐらいのものであった。だが、今回は、もうすこし本格的にメスを入れるのではないかと考える。もっとも、ホモキほどのステータスある演出家の舞台を、そうそういじくり回すわけにはいかないから、白い箱が、急に、なにか意味あるものに変わるというようなことになるとは思わない。ただし、2度目の再演時には田尾下を「演出補」としていたのが、3回目の再演で「再演演出」に繰り上がっているのは見逃せないだろう。

まずは、序曲に注目したい。有名なフィガロの序曲は、その相当部分が経過しなければ、幕は開かないと予想する。それ以外にも、どこか変わっているところがないか、注意ぶかく観てみたい。この公演には、若杉の懐刀ともいえる沼尻竜典が指揮に起用されており、若杉−沼尻の一家言あるコンビに加え、座付きの田尾下を結んだラインで、あの舞台がどのように変わるかが注目に値する。ちなみに、私は、ホモキの原演出にも否定的ではない。
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