2007/10/13

コンクール・イヤー 日本に3冠目 河村尚子、クララ・ハスキルを制す  ニュース

ピアニストの河村尚子が、第22回クララ・ハスキル・ピアノ・コンクールで優勝を飾った。すこし前のニュースだが、あまり話題になっていないので取り上げておく。当コンクールは、エッシェンバッハ、グード、ダルベルト、コロリョフ、フェルナー、ウルズレアサ、ヘルムヒェンなどを輩出してきたコンクールで、レヴェルの高さは折り紙つき。今年は、エリーザベト王妃、仙台国際、チャイコフスキー、ロン=ティボーとつづく中で、谷間に入った感も否めないが、河村の成果を素直に認めたい。日本人の優勝は、ちょうど20年前の坂上博子以来という。

河村は1981年生まれ。既に相当の実績があり、ヴィオッティ国際、カサグランデでは優勝を果たしているほか、昨年は、難関とされるミュンヘンARDコンクールの2位入賞で注目された。本年は、エリーザベト王妃コンでも本選進出を果たしており、その実力の高さは、もはや疑うべくもない。国内でのリサイタル、オーケストラとの共演も多く、才色兼備のピアニストとして注目されているが、私はまだ聴く機会に恵まれていない。

ジュリーは、委員長のミシェル・ダルベルトのほか、ファニー=ウォーターマンなど7人。スイスのべべーで行われた。オーケストラ伴奏は、ローザンヌ室内管だ。このコンクールは、1位以外の順位をつけない。ファイナリストは他に2人で、ルーマニアのアリーナ=エレーナ・ベルク、ロシアのヤナ・ヴァシリエヴァと、ハスキル・コンらしく女性ばかりになった。セミ・ファイナリストは6人で、英国のサム・アームストロング、ベルギーのルーカス・ブロンデール、ドイツのアレクサンダー・シンプが加わる。

大きなコンクールの多い今シーズンだが、主要コンクールにおける日本人の優勝は、仙台国際の津田裕也、チャイコフスキーの神尾真由子に続いて、3人目となる。20日からはじまるロン=ティボーには、仙台国際の覇者である津田が事前審査を通過しているので、自身の2冠、そして日本人による年間4冠も夢ではない。こちらには、浜松国際組のクレア・ファンチやキム・テヒョンの名前もみえる。日本は韓国と並ぶ最大級の勢力を送り込んだが、津田のほかでは、前山仁美、倉澤杏菜などに期待が集まる。
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