2007/9/19

地方オーケストラ 三題B 〜京都市響・広上淳一〜  クラシック・トピックス

最後に、広上淳一と京都市響についてでる。まず、京都市響であるが、現任者の大友直人は、2001年4月から、実に7ヶ年の実績を積み上げた。この間、大友自身のステータスも上がったが、そのもっともスイートな時期に、彼の指導を仰げたというのは幸運だったのではなかろうか。

現在の大友は、京都市響のほか、東響の常任指揮者としてのポストをもち、「東京芸術劇場シリーズ」と子ども向けの定期公演のディレクターを務めている。また、2004年からは、大賀典雄館長の下で、東京芸術劇場の音楽監督を務めてもいる。三枝成彰氏との親交もあり、六本木男声合唱団の指揮者としての副業もよく知られており、また、その副産物というべきか、幅広いコネクションを誇る国内屈指の実力者に成長した。

大友の京都市響での実績については詳しくないが、7年という任期は、先々代の井上道義に次ぐものであり、今後も桂冠指揮者として関係を保つということから、楽団の基盤を整えた指揮者であるとは言えそうである。

そのあとを継ぐ広上淳一は、コアなクラシック音楽ファンから、絶大の信頼感を得ている指揮者だ。北欧などでキャリアを積んだが、いちど、その成果をリセットして、意識的に充電期間を置く決断をした。その後、近年はフリーの活動でコスモポリタン的に各所で指揮活動をおこなっていたが、2006−07シーズンから、米国のコロンバス響にポストを得て、新たなキャリアを積み上げた。コロンバス響での成果は不明だが、楽団のHPにはNHK「芸術劇場」で取り上げられた、広上のドキュメント(日本語、英語字幕付)が見られるようになっていたり、自分たちのシェフを盛んにフィーチャーしている。

コロンバス響での仕事について、結構、ざっくりしたことを、広上自身が喋っている記事があったので紹介する。

 おでかけ アメリカ快適生活サポートHP:
 http://www.odekake.us/index/brilliant_people41.htm

8月には、コロンバス響のコンサートマスターが、ヴァイオリン独奏者として京都市響の舞台に迎えられており、2つの手兵を交流させようという構想もあるようだ。出来上がったオケだけが素晴らしいのではなく、自分が来たことで、オーケストラに息吹きが入ったということになれば、自分の再出発としては理想的だ・・・と語った、広上のインタビューが思い出される。どちらのオケも、まだまだ完成したというには早いだろう。

広上に選ばれた2つのオケが、どのように育っていくのかは、なんとも興味ぶかい。
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