2007/6/10

神田慶一 青いサカナ団 新作「アゲハの恋」を8月に上演  ニュース

ヤキモキしていたが、ようやく出た。神田慶一率いるオペラ・カンパニー「青いサカナ団」の公演は、1年ごとに独特の舞台づくりで楽しませてくれるのだが、今年は1月にオペラ彩の舞台でピットに入って、その後、公演予告がなかったので、もしかして・・・と心配していた。

だが、ようやく決まったようだ。日にちは8月25、26日の両日。従来は半年ぐらい前には告知できていたので、やや忙しない発表になった。会場は中野ZEROから、新国の小劇場に変わった。これまでは、どんなに質のいい舞台でも、1回きりの公演で残念に思っていたが、小さめの会場にして、2回公演にするという形に改めたようだ。この小劇場では、新国主催の「外套」で指揮を振ったことがあり、馴染みの場所でもあろう。

HPの記載によれば、神田自作による「アゲハの恋」は、まるで作者自身のような(?)「才能は溢れる程あるものの社会と上手く付き合えないギタリスト」が主人公という。「ある日、蝶を助けた事でアゲハと名乗る美しい女の子と出会い・・・と、まるで『鶴の恩返し』か『浦島太郎』の様な導入ですが、青いサカナ団特有の現代社会への批判や刹那的なロマンティシズムは健在」と謳っている。

例によって、原作・脚本・作曲・指揮・演出の5役は、神田が兼ねる。ギタリスト=ケンジは、オペラ彩の「トゥーランドット」でカラフを歌った秋谷直之が演じるが、同時に、本物のギタリストである松尾俊介がキャスティングされているのは楽しみだ。神田の選ぶプリマは、菊地美奈、飯田みち代、並河寿美と、味のある若いソプラノたちがつづいている。もうひとりの主役、外題役ともいうべきアゲハには、角野圭奈子が起用された。

彼女の実力はわからないが、2005年のメキシコ、セルヴァンテス国際フェスティヴァルのオープニング公演として、日本から派遣された「夕鶴」チームでタイトル・ロールを務めたのが、代表的なキャリアになる。この公演は、雑誌でも小さな記事になっていたのを記憶しているが、かなりの好評を得たという内容だったはず。

さて、この2人に対して、「歌姫ルビー」などという、あやしげな役どころに蔵野蘭子がクレジットされているのは、目を惹くのではないか。彼女はワーグナーを歌えるようなスケールの大きな歌手で、新国「リング」でジークリンデなどを歌い、二期会ではゼンタ(ダッチマン)を歌っているが、同時に、とても繊細な表現力を備えた歌唱で、玄人筋からも高く評価されたと聞く。

鶴女房を思わせる筋からすると、昨年10月に惜しくもこの世を去られた、木下順二さんへのオマージュという意味もあるのかもしれない。

詳細はこちら・・・

 青いサカナ団HP:
 http://www.aoi-sakana.jp/performance/2007/index.shtml
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