2007/4/18

紀尾井シンフォニエッタ東京の新シーズン  ニュース

紀尾井シンフォニエッタ東京(KST)が、今シーズンの残り2回のコンサートを前にして、新しいシーズンのプログラムと指揮者、ソリストを発表した。

今シーズンは独墺系音楽の王道に回帰してのプログラムだったが、来シーズンは独墺系音楽を中心におきながらも、若干、幅のある内容になっている。特に注目されるのは、2008年の5月に予定されるコンサートで、VPOコンマスのライナー・ホーネックを弾き振りに迎えてのコンサートだ。

このコンサートは、オール・シューベルト・プログラムで、メインは「未完成」だが、歌劇「アルフォンソとエストレラ」序曲で幕を開け、ヴァイオリンと管弦楽のためのポロネーズ(D580)、ロンド(D438)、ウェーベルン編による「10月のドイツ舞曲」、ロザムンデの3つの間奏曲と、なんとも凝った演目が並んでいる。

さて、来シーズンは、KSTのアンサンブル力の磨き上げが、テーマとなるシーズンだ。5回の演奏会のうち、純粋に指揮者として活動しているのは、広上淳一だけ。あとは、過去数回の共演では指揮も振ったマリオ・ブルネロが、武満の「3つの映画音楽」と「田園」を指揮する。あとは、このシーズンの最後を締め括る指揮者なしの演奏会のほか、世界を代表する3人の弦楽器奏者による弾き振りで演奏会をおこなう。

ブルネロとホーネックのほかでは、これも前回の共演で印象的だったコーリャ・ブラッハーが、ゲストに呼ばれている。彼をソリストに立てての、ブラームスのコンチェルトは聴き逃せない。

広上淳一は、人材豊富な日本の指揮者のなかでも白眉の存在であり、その彼が、KSTでハイドンの「粗忽者」交響曲(60番)を弾くというのだから楽しみだ。メインは、バルトークの弦チェレ。これは指揮者なしでも弾けるだろうが、広上のタクトで、どのように整理されるのか。最近、つとに評価の高まる伊藤恵が、モーツァルトの20番を弾くというのも面白く、そういえば、KSTの演奏会でピアノの演目が聴けるのは、かなり珍しいことだ。

今シーズンは、レジデント(定期会員)が1000席を突破というから、かなりの勢いだ。紀尾井ホールは800席だから、2日あわせても1600席。60%以上が会員で埋まるというのは、N響のB定期を除くと、わが国のオーケストラでは、ほとんどあり得ない数字ではなかろうか。

なお、今シーズンから休日(土曜日)の演奏会の開始が14:00からと早まり、開演前のロビー・コンサートは休止となっている。
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