2007/3/12

群響 @すみだトリフォニーホール 3/11  演奏会

今回は、あまり詳しく書くつもりがない。すみだトリフォニーホールを舞台とした、地方都市オーケストラフェスティバルの、群馬交響楽団の演奏を聴いていたのだが、この日は、どうも聴いている自分の側のノリが悪すぎる。こんなこともあるのね・・・。

誤解のないように言っておくが、高関に率いられた群響は、毎年、この場に高い意識で臨んでいるのがわかるが、今回も、その例に漏れない熱演だった。マーラーの交響曲第7番。そういえば、この曲も、マーラーの中では、よくわからない曲のひとつだ。広告では「高関版」などと謳っているが、プレトークによれば、間違いの多いことで知られる現行スコアにおいて、明らかにおかしい部分を手直ししたぐらいで、聴いてわかるような変更は加えていないということだった。なお、対向両翼配置を採用した。

演奏は、冒頭から高い緊張感を維持して、実の詰まった第1楽章が白眉である。あまりいじくることなく、メインストリームを中心にして、ハケで丁寧に塗りこめていくような演奏だが、コバケンのマーラーとはちがって、情報量も豊富だ。中間3楽章も、意外なほどミスが少なく、精度の高い演奏だった。第2楽章冒頭の表情の豊かさなども印象的。ただし、全体に音色が単調で、潤いがないのは難点だった。第4楽章のマンドリンなどは見事だった。

終楽章のロンド・フィナーレは、その点で、やや強引に聴かれた。私のページでは、これは褒め言葉であるが、「アマチュア的な」演奏で燃焼度が高い一方、いささか不安定さも感じられ、テンポが揺るぎない分、ときどき暴走気味の印象も受けた。私はこの楽章は、ハ長調でも、ときどき弱奏に引っ込むとき、デモーニッシュな響きが出てくるのがミソだと思っているので、この日の群響の演奏は、まともすぎるように感じる。ただし、その部分に、この日はトランペットの高音が上手に嵌められていて、バロック的な要素を醸し出しているのが特徴的だった。

ティンパニーの強打は、リズムもはまっていて、自信たっぷりだ。おわりから2番目の主題演奏で響きを持ち上げすぎて、これでは最後が大変だと思ったが、もう一段、腹から音を搾り出したので、これは凄かった。しかも、その部分は、金管だけに頼りきっていないのだ。最後の一打の響きが消えるか消えないかの瞬間、客席から猛然とブラーヴォの声が上がったのは、私にとっては余計なことだったが・・・。

やはり、このフェスティバルの群響は聴き逃せない。会場も、盛り上がっていた。このところ、4番、7番とマーラーがつづいているが、いよいよ、再来週はアルブレヒト&読売日響の締めとなる9番が演奏される。これは、本当に楽しみな公演だ。
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