2006/10/12

読売日響が東京芸術劇場と提携  

読売日本交響楽団が、東京芸術劇場と業務提携という地味なニュースだが、扱っておこう。ソースは、WEBぶらあぼ。まだ、ホールと楽団のページには、まだ記載がない。

WEBぶらあぼ http://japan.mde.co.jp/blog/f/10001145.html

ここで、とりわけ注目すべきは、「今後は可能な限り、公演前日のリハーサル会場として利用する」ということであろう。読売日響はここのところ、ゲルト・アルブレヒト首席指揮者と、継続して楽団を振る優秀な客演指揮者陣のトレーニングが功を奏し、非常に高レヴェルなアンサンブル精度(特に、弦は素晴らしい)を獲得している。そこへ来て、リハーサルにおいて制限の多い練習所ではなく、芸劇のような立派なホールをより多く使えるようになるのは、重要なことである。

完全なフランチャイズではないので、ミューザ川崎&東響、すみだトリフォニー&新日本フィルのコンビにもたらされた福音ほどは期待できないものの、オーケストラにとっては歓迎すべきことである。

なお、放送オーケストラである当の楽団は、アウトリーチ活動には消極的という印象があったが、芸劇を「都内小中学生を対象にした音楽鑑賞教室の場としても活用」するということなので、オーケストラの社会的意義という点でも、一歩前進をみたことに一定の評価を与えたい。

具体的な取り組みで、これまでになかったものとしては、ホール主催による演奏会形式オペラの開催がある。アルブレヒト体制下で、ワーグナー作品などの上演があったが、その延長線上において、発展的な試みといえる。

読売日響の話題でいえば、10月より、ソロ・ヴィオラ奏者として、フリーのソリストとして、また、音楽祭など、臨時編成のアンサンブルで活躍していた鈴木康浩が加わることになった。同楽団のソロ・ヴィオラ奏者には、生沼晴嗣がいるが、既に申し述べたようなストロング・ポイントに、さらなる補強を加えたことになる。これを以って、ヴァイオリンとヴィオラの陣構えにおいては、この楽団、N響をしのぐ厚みといってもいいのではなかろうか。
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