2006/10/2

4度目の大企画『ベートーヴェンは凄い!』演奏会 〜岩城追悼の大晦日は・・・  期待のコンサート

今年、日本の楽壇のために人生を捧げた、岩城宏之がこの世を去った。その彼が、最後の数年、夢中になった企画が大晦日のベートーヴェンの全交響曲連続演奏会だった。三枝成彰の事務所が全面的なサポートをおこない、重い病と闘いながら厳しい仕事に挑む岩城を支えつづけて3年。聴衆のつよい支持も得て、年末の大事な企画に成長した。テレビでも取り上げられ、その企画を語った岩城のインタビューは、まるで遺言のような重みのある内容だ。

岩城が亡くなり、この企画も中軸を失ったが、その「追悼コンサート」と称して、今年もコンサートがおこなわれることが発表された。全交響曲連続演奏会として、既にチケットも販売開始しているから、昨年までの路線が踏襲されることは間違いない。だが、指揮者やオーケストラについては何の発表もないから、誰かひとりの指揮者でいくのか、故人ゆかりの指揮者たちが出てきて、岩城の霊を囲む形になるのかはよくわからない。会場は昨年、東京芸術劇場に移され、食事などにおいては便利だったが、今回は東京文化会館に戻る。芸劇のほうが一体感があるが、三枝=大友のルートがあるから、この方が、本来はスッキリしていることと思う。

今年の公演は「追悼」のためのものだが、来年以降、個人の遺志を継いで企画が続いていくのか、代えのきかない存在の消滅とともに、今年で最後を迎えるのかは、さらにわからない。三枝は、どんな風に考えているのだろうか。

私はこの公演、最初の年と、3年目の去年の公演に立ち会っている。会場は意外に和やかな雰囲気で、リラックスして楽しむことのできたのは、岩城の指揮のふかい度量を示すのであろうか。今年も、大晦日をもう一度だけ、この企画のために準備するつもりである。詳細がわかり次第、すぐにアップすることにする。
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