週刊現代は。そうなのか。
「『鬼滅の刃』の特徴として、複数回鑑賞するファンが多いという点があり、興行収入はまだまだ伸びそうです。『千と千尋の神隠し』(308億円)を超える可能性もあると見られています」(大手映画会社社員)
『鬼滅の刃』も…ドイツ在住ライターが「日本アニメ、すごいのに残念」と言う理由
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の勢いが止まらない。公開からわずか17日間で、興行収入が157億円に到達。興行収入ランキング歴代トップ10に入った。
コロナで危機にあった映画館には、千載一遇のチャンスだ。
「新型コロナ流行以降、映画館では座席の間隔を空ける間引き販売を行ってきました。それが10月の鬼滅の刃の公開に合わせる形で、全席販売を解禁したのです」(都内映画館スタッフ)
だが、映画業界はこれを手放しに喜べないジレンマに陥っている。
9月に全国興行生活衛生同業組合連合会が感染拡大予防ガイドラインを改訂し、収容率100%にする場合には「館内での食事をさせないように努める」と定めたからだ。多くの映画館がポップコーンなどを含め、館内での食事を禁止している。
「映画館の飲食品の利益率は50〜80%と非常に高い。映画館にとってチケットと飲食は両輪なのです。全席販売を解禁した反面、ポップコーンなどの売り上げが激減し、稼ぎ頭が奪われているのです」(前出・スタッフ)
映画会社も同様だ。映画がヒットした場合、最もうま味が大きいのは、製作委員会に入っていること。だが、今回製作委員会方式はとらず、「製作」として集英社など3社が入るのみ。大手映画会社は入っていない。
「鬼滅は高い興行収入が予想されていたので、製作に入れる企業を絞っていたのです。大手の東宝は、アニプレックスと一緒に配給会社として参加しています。配給の取り分は、興行収入全体の1〜3割。
もちろん鬼滅は大きいのですが、東宝は8月の中間連結決算で、純利益が前年同期比83%減という惨状。焼け石に水なのです。鬼滅ヒットでも特別ボーナスなどを出す予定はないようです」(前出・社員)」
考えると、感染のせいか、それとも、ろくな、映画を作らないからか。
普通は、広告で、売れるのが映画。
毀滅は、テレビのアニメから、映画に続編。上手い、広告である。
広告なしで、広告。
時代は、作品と、企画は、雑誌会社のおかげ。

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