名言、珍言。
「貞観十五年、太宗は家臣に尋ねた。
「天下を守ることは難しいだろうか?簡単だろうか?」
魏徴は答えた。
「とても難しいことです。」
太宗は言った。
「良い人材を用いて、意見をよく聞き入れればいいではないか。
そんなに難しいこととは思えない。」
魏徴が言うには、
「古来からの帝王を見てみれば、
国が困難な時には良い人材の意見を聞き入れますが、
国が安定してくると心の油断が出てきます。
そうなると家臣たちも我が身が大事になってきて、
帝王に間違いがあっても意見をしようとはしません。
こうなると国は傾き、ついには滅びます。
国が安定しているときこそ、
より気持ちを引き締めて政治を行わなければいけません。
なので私はとても難しいことだと答えたのです。」
貞観政要 君道第一「貞観十五年〜」
勝手な解釈
生きていると、自惚れるものだ。
配下も、怠慢になる。
人材を選ぶも、欲しかない。
最後は、自分の欲しかない。
物事は、最後は、自分性欲、欲しかない。
だから、人の採用も、よくよく、選び方で、倒産するか、継続するか。
富、得た一族は、変な人、結婚するものだ。
才能より、人格かもしれない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
名言、珍言。
「貞観の初め、太宗は蕭?に言った。
「私は若い頃から弓矢が好きで、自分でも奥義を極めたと思っていた。
最近、十数本の良い弓矢が手に入ったので弓職人に見せると、どれもいい弓ではないと言われた。
理由を尋ねたところ、
職人は弓の材料である木の木目がみんな曲がっているという。
弓を張る力が強いだけでは矢をまっすぐに射ることは出来ないので、良い弓とは言えないと答えた。
私ははじめて悟った。
私は弓矢を使って天下を平定したように、
弓矢を使う機会が多かったにもかかわらず、何も理解していなかった。
まだ皇帝になって日が浅い私が、
世の中を治める原理について知っていることは、当然弓矢に及ぶものではない。」
貞観政要 政体第二「貞観初〜」
勝手な解釈
好きと、美術品、見せるものと、違う。
使うから、解る。
いいものと、使えないもの。
人も、道具も、最後は、使うものが、問われる。
工芸品は、何一つ、美しか、役立たない。
現実は、私生活で、どうする。

0