梅雨時期は年間を通しても雨が多く、また高温多湿な事もあり
バイクをちょっと動かさない間に、気が付くとあちこちにうっすらと
錆が浮いていたりしますので、可動部分のメンテナンスだけでも
行いたいものです。
まずはここ、
チェーンのローラー表面にも少し錆が出ていたので、
ミッションOILをチェーンに給油しながらウエスでチェーンの両側や
ローラー部分を何回も拭き上げます。
こうしておくと薄い油膜が出来るので、多少の湿気では錆び難くなります。
チェーンのOIL汚れは、リアフェンダー内側周辺などに飛びやすいですが
飛んでしまったOIL自体に粘性は無いので、専用のチェーンOILよりは
汚れを拭き取りやすく、マメにメンテナンスする上では
ミッションOILの方が使いやすいですね。
続いてここ、
潤滑不足になると動きが悪くなる上に、異物を噛みこんだ際に
OILシールが傷みやすく、後のOIL漏れに繋がってきます。
Rショック上側の、ロッドの付根にあるOILシール部分に注油して
Rショックを上下にストロークさせておきます。
これだけでもRショックがスムーズに動くようにになりますよ。
ダンパーロッドの可動範囲の傷や、錆の確認も忘れずに行います。
※潤滑剤はゴムを侵さないシリコン系か、メタルラバーが良いです。
結構忘れやすいのがRショックのダンパーロッド下側です。
砂、埃、水などが溜まりやすいので、バンプラバー(黒いゴム)を
持ち上げて、定期的に清掃&給油を行います。
マフラー側のRショック下側も同様に清掃&給油を行います。
そしてここ、
Fフォークのダストシールが、経年劣化してくるとゴムがひび割れて
中まで水が浸入しやすく、一度は侵入した水は抜けませんので
錆が発生しやすく、OIL漏れの原因にもなります。
特に洗車好きの方は、この部分に水が掛からないように注意しましょう。
出来れば定期的にオイルシールピックツールなどで(先端が丸いもの)
Fフォークのダストシールを持ち上げて、中の様子を確認する際に
注油出しておけば、錆予防&摺動抵抗低減になるのでオススメです。
インナーチューブの可動範囲の傷や、錆の確認も忘れずに行います。
※潤滑剤はゴムを侵さないシリコン系か、メタルラバーが良いです。
ダストシールを持ちあげた中はこんな感じ。
インナーチューブに映り込んでいるので判り難いですかね?
梅雨の晴れ間は貴重ですが、バイクで走りたい気持ちを少し抑えて
走り出す直前でも良いですから、わずか約10分位のプチメンテナンスを
するだけでも、かなり気持ち良く走れると思います。

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