エンジンOILの温度上昇を抑える為に、断熱材を使った対策を施して
これが割と良い具合に効いてますので、同様に燃料系統にも幾つかの
対策を施してみようと思います。
ゴボゴボとガス欠に似た様な症状が夏の暑い時に出る事があります。
これは「パーコレーション」と言う症状でして↓(詳しくはコチラ)
http://www.viswiki.com/ja/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
もっとも、この症状は割と限られた条件の時に出るのですが・・・
・気温35度以上の猛暑日など
・昼間の走行時
・ガソリン残量は満タンの半分以下
1年の内、最も暑い夏場に数回有る程度なので、
パーコレーションが出始めたら、無理せずに休憩を入れて
人間もバイクも、クールダウンさせるように心掛けています。
対策としてまずは、エンジンの熱の影響を1番に受けやすい個所から
段階的に様子を見ながら、施工していこうと考えています。
エンジンに最も近い場所(吸気ポート側面)を燃料ホースが通っているので
(隙間は6〜8mm程度)断熱材を巻いてみたいと思います。
こんな感じで・・・
固定はタイラップです。
続いて、燃料タンク裏側にも断熱材を貼り付けていきます。
ZRX1100/1200はフレームの間にサーモスタットカバーがあります。
この場所はちょうど燃料タンクの裏側にあたります。
このサーモスタットカバー、中は熱いクーラントが循環しているので
夏場はコレが
「熱源」となってしまい、燃料タンクの底から温めてしまい
パーコレーションの元になっていると思います。
レース車両などでは、パーコレーションを嫌ってなのか?
サーモスタットカバーの位置を、燃料タンク下から→外に移動するケースも
見受けられるので結構関係アリ?だと思うのですが・・・
燃料タンクの汚れを落として、軽く脱脂しておきます。
サーモスタットカバーのちょうど真上に当たる部分の燃料タンクは
逃げ加工が施されていて、凸凹なので断熱材を平らに貼れません。
前もって凹部分の型紙を当てて、大体の大きさに断熱材を切り抜いてから
現物合わせで、断熱材を隙間なく張り合わせていきます。
まずは、最も高温になるであろうサーモスタットカバー付近のみに
断熱材を使い、ロングランテスト走行で様子を見たいと思います。
断熱材を貼る面積が不足して、まだパーコレーションが出るようであれば
更に燃料タンク裏側全体に断熱材を貼り付けてみたいと思います。
これで駄目なら、純正キャブレターに冷却水を循環させているのを
夏場に限って循環させないようにバイパスさせてみる手もありますね。
※8月某日、気温31℃、曇り時々晴れ
約100kmほど走行テストをしてみました。
交通の流れが良い時は油温80℃前後、渋滞で油温MAX95℃まで上昇し、
電動ファンも繁雑に動いている、人にもバイクにも厳しい条件でした。
おそらくこの辺りが、日中にバイクに乗ろうと思うギリギリの
ボーダーラインのお天気になると思います。
暑い時に感じられたゴボゴボとガス欠にも似た症状は
ほとんど改善されたので、断熱材の貼り付けは成功だったと思います。
燃料タンクの裏側全面に、断熱材を貼り付けても良いかもしれませんが
2009年の夏はそれほど熱くないだろうと言う事と、
これ以上暑い日にはバイクに乗る気が起きないだろうと言う事で、
断熱材を貼り付けるのはひとまず終了です〜

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