まず、Fフォークのプリロードを15mmとして現状よりも
「抜く」方向で
テストコースを走行して様子を見る事にします。
プリロード14mm→15mmにしたところ、
フロントサスペンションのストローク感も感じられるようになり
コーナーリングのバンク中は、安定した中にもラインの自由度が出て
前よりも浅いバンク角で走れる様になりました。
フロント〜リアへの荷重の受け渡しも、自然な感じへと変わってきて
リラックスしてバイクに乗っていられます。
プリロードを抜く方向で調整したところ、改善傾向に向かいつつある事から
プリロードを16mmとして
「更に抜く」方向で試してみます。
今までのセッティングよりも、Fフォークのストローク量もだいぶ増えて
ストロークセンサーは67mmの位置に来ました。
150mm-67mm=83mm(有効ストローク量)
125mm-83mm=42mm(残ストローク量)
これを割合に当てはめると、
125mm(全ストローク量):83mm(有効ストローク量)
125mm(全ストローク量):42mm(残ストローク量)
↓
「6.64:3.36」
フロント周辺の挙動もどんどん好印象になって来て、ストロークの割合も
講習会で説明を受けた8:2の割合に近づいてましたね。
フロント側のプリロード調整を行った時に、リアは手を付けずに
未調整のままテストコースを走りました。
フロント側のストロークを確認後、リアサスペンションのストロークを
確認してみると、ストロークセンサーの位置は33mmに来てました。
※(計測方法をスプリングの座面からの高さに変更します)
33mm-20mm(バンプラバーの厚さ)=13mm(残ストローク)
73mm-13mm=60mm(有効ストローク量)
これを割合に当てはめると、
73mm(全ストローク量):60mm(有効ストローク量)
73mm(全ストローク量):13mm(残ストローク量)
↓
「8.22:1.78」
若干変動がありましたね。
やはり、シーソーの様に互いに影響しあうようです。
フロントを調整した影響が未調整のリアにも表れているので
リアは少しプリロードを掛ける方向で調整します。
現状から+1.5mmして「4mm」のプリロード掛けました。
タイヤ交換の際に、前回とは違うタイヤメーカーに変えた時や、
サスペンションをOHした際など、それまで何処となくコシが無かった
バイクの挙動が、シャキッとして大きく変化しますよね?
その都度、闇雲にサスペンションをあちこち調整していましたが
セッティングの手順が解れば、後は自分の好みに合う様に
少しづつ順番にセッティングを進めていけば良いですからね。
1番目:プリロード調整(フロント&リア)
↓
2番目:伸び側の調整(フロント&リア)
↓
3番目:圧側の調整(フロント&リア)
↓
4番目:車体の姿勢(フロント&リア)
時間の都合上、
ここでタイムアップになったので、続きは次回に持ち越しとします。
また暫くしてからテストコースを走ってみたいと思います。
(気温の寒暖差が大きくない内に・・・)

0