BERINGERクラッチマスターCR12、BERINGERブレーキマスターMC16とも
ZRX1100に装着してから、約5年、約50000km走行しているので
不具合はまだ出て来ていませんが、ぼちぼちOH時期が来たと思います。
それで、ブレーキマスター、クラッチマスターをOHするにあたり、
必要になる部品の選択をバイク屋さんに相談して、
クラッチマスター用シール3種類、ブレーキマスター用シール3種類を
取り寄せました。
http://www.devil-technica.com/beringer/images/be_pricelist.pdf
クラッチマスターCR12用シール
・プライマリーcup(CR12用)
・セカンダリcup(CR12用)
・ダストシール(CR12用)
ブレーキマスターMC16用シール
・プライマリーcup(MC16用)
・セカンダリcup(MC16用)
・ダストシール(MC16用)
シール類の他にはベアリングも新品に交換します。
※ベアリングについては独自のルートで入手しています。
※BERINGERに付いているベアリング
レバー側(ベアリング1個使用)
・内径:5mm
・外径:16mm
・厚さ:t5mm
・型番:625RS(接触ゴムシール)
画像はNTNベアリングの同等品・・・625LLU(接触ゴムシール)
新しいNTN 625LLUベアリングは、シールを「まち針」でめくって
中身のグリスを入れ替えたいと思います。
新品ベアリングに入っているグリスは、
とても少ないように見えますがこれ位の量が普通のようです。
ペットボトルの底を切り抜いた容器を利用して、これに灯油を入れて
ベアリングを漬けて、中のグリスを洗い流します。
この後、自然乾燥させておきます。
BERINGERのブレーキマスターや、クラッチマスターに使うベアリングが
常に回転しているベアリングでは無い点と、
接触ゴムシールのフリクションがある事を考えると、
中のグリスを入れ替える必要性は、ほとんど無いと思います。
ただ、色々と実験してみたかったのが本音です。
NUTEC MPグリスに、エンジンOIL(NUTEC NC-50)を加えて
粘度調整(柔らかくする方向で)して使います。
画像で見てとれるように、常温でもかなり柔らかい状態になってます。
こちらのベアリングは、接触ゴムシールが設定に無かったので
鋼板シールドの605ZZを使います。
このベアリングは、中のグリスを入れ替える事が出来ませんが
防水性&耐蝕性についての耐久性を確保するために
ベアリング表面に薄くグリスを塗って組込む事で対応するつもりです。
※BERINGERに付いているベアリング
マスター側(ベアリング2個使用)
・内径:5mm
・外径:14mm
・厚さ:t5mm
・型番:605RS(接触ゴムシール)
画像はNTNベアリング・・・605ZZ(鋼板シールド)
(重大なお知らせ)
OH記事はユーザー自身が作業を行う事を推奨するものではありません。
作業ミスに起因するクラッチトラブルや、ブレーキトラブルは大変危険な上
バイクの故障や、重大事故を引き起こす恐れがあるので
作業は必ず認証工場にて実施して下さい。
また、OH用のパーツについては、使用環境、走行距離などによっても
ブレーキマスター、クラッチマスターの部品の消耗度が異なるので
他にも必要なパーツが出てくるケースがあります。
次はクラッチマスターのOH編です。

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