梅雨明け宣言後だと言うのに、天気予報もあてにならない位に
晴れの日よりも雨の日がとても多い関東地方です。
連日のように雨が降り続いたので、バイクカバーを掛けているにも拘らず
カバーの中のバイクまでびしょ濡れ状態・・・
久しぶりに雨が降らなくて、僅かな晴れ間にエンジンを始動させてみたら
明らかにエンジンの調子が良くないです。
・スロットルを開けても、音がバラついて4気筒エンジンの音がしません。
・レスポンスが悪くチカラも無い状態。
・マフラーから出る排気ガスの臭いを嗅いでみるとガソリン臭い。
このような症状の場合、
今までエンジンの調子は悪くなかったので、真っ先に確認したのは
「1番プラグホールの水没」です。
外装をつたわって流れて来た水が、シリンダーヘッドカバーの
ちょうど1番プラグホール周辺の凹部分に水が溜まります。
ZRX1100/1200系のエンジンは、サイドスタンド側にカムチェーンがあり
サイドスタンドを掛けて停めている状態だと、
左側に斜めに傾いてるので、水はけが悪い状態が続いてしまうんですね。
そうなると、溜まった水はプラグホールに徐々に溜まっていきます。
溜まった水が極少量の内は、プラグの失火もほとんど出ないので
気が付くのが遅れてしまいます。
雨天走行している時なども、同様にエンジン不調の症状が起こりますが
ある意味、このカタチのエンジンの持病とも言えるものです。
現状確認のため、早速プラグキャップを外してみます。
既にキャップには水滴が付いているのが確認出来ます。
(プラグキャップの色の濃い所が水滴が付いてる箇所です)
プラグホールを覗いてみると・・・やっぱりプラグは水没してました。
この状態だとプラグに火は飛びませんので調子悪いのも納得です。
エアコンプレッサーがあれば、エアブローして溜まった水を飛ばせますが
残念ながら自宅にはコンプレッサーが無いので、原始的な方法ですが
ティッシュでこよりを作って、プラグホールの水を吸い取らせます。
ティッシュ3枚分のこよりで、プラグホールの水は大体取り除けたので
エンジンからプラグを外してみました。
プラグのネジ山からガイシの間には水垢が付いていた事から、
水が少しづつプラグホールに侵入して(水深15mm位?)
溜まった水分が蒸発する前に、再び水が浸入してしまい(水深30mm位?)
プラグに火が飛ばなくなってしまった事が判ります。
プラグに火が飛んで無かったので電極も黒くなってました。
プラグの電極を掃除して(ウエスで拭いたら汚れが落ちた)
ターミナルにはパーマテックスの接点グリスを薄く塗り
プラグを元通りエンジンに装着しました。
防水効果はあまり期待出来ないかもしれないですが、
シリンダーヘッドカバーの1番プラグホールの部分と
プラグキャップと嵌合する部分に、シリコングリスを塗って隙間を無くし
なるべくプラグホールに水が浸入しないようにしてみました。
プラグキャップを嵌めたところで、
シリコンスプレーをヘッドカバー全体に吹き付けて
カバー表面に水が着いても流れやすくしておきます。
多少の予防程度にはなるでしょうかね?
エンジンを再始動したら、バッチリ直ってました。


3