KAWSAKI ZRX1100のエンジン(水冷ニンジャ系)は
純正キャブレターを温めるため、冷却水の一部をキャブレターに廻してます。
その個所の冷却水通路にはフィルターが設けてあるんですが
これがゴミが結構溜まるんですよね。
ある程度フィルターにゴミが溜まると、冷却水が流れなくなってしまい
ホース内部の圧力が高くなり、パンクして冷却水漏れに繋がります。
クランクケース上に、冷却水が少し漏れた痕跡があって
フィルター周辺のホースが抜けかけていました。
間一髪セーフ?
ホースクランプの所から外してフィルターを分解してみると
案の定、フィルター内部にゴミが堆積していました。
ゴミは塗装が剥がれた物、アルミの切粉などがメインです。
黒いのはエンジンの塗装がはがれた物のようですね。
ZRX1100の場合、フィルターの内側(穴径は約3mmくらい)から
網目の外側に向けて冷却水が流れる構造になっていて
ある程度のキャパシティを超えるとすぐに目詰まりを起こします。
ZRX1200Rでは改善されて、多少のゴミでも目詰まりし難いように
フィルター外側から内側に向けて(つまり画像とは逆向きに)
冷却水が流れるように変更されてます。
いずれにしても、目詰まりすると最後には冷却水漏れを起こすんですが
裏を返せば冷却水通路の不純物をキャッチするためには
フィルター機能は必要って事ですよね。
社外キャブレターに交換されている方は、
キャブレターヒーターが不要になるため、バイパスさせたり
フィルターを取ってしまう方も多いのですが、フィルター機能は
残しておいた方が良いのではないでしょうか・・・
目詰まりしたフィルターは、水洗いしてゴミを綺麗に取り除いて
元通りに組み付け、分解した際に流れ出た冷却水を
ラジエターキャップの所から補充して作業完了!
結構面倒な作業ですが出先でトラブルを起こさないためにも
定期的なメンテナンスは必要ですね。


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