はなさんの日記
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「生きものの豊かな田んぼ」 Cの3 2008年10月04日07:18
NHK教育テレビ
知るを楽しむ 人生の歩き方 −岩澤信夫
生きものの豊かな田んぼ−<全4回>
第四回 田んぼを守るために (3)
黒田アナウンサー :K
岩澤信夫さん :I
父親が築きあげた20年近い実績、中村さんのうちでは それを息子が引き継ぐことになりました。
少しずつ全国に広がってきた 耕さない田んぼ。
その田んぼを 次の世代が そのまた次につないでくれる、これが 今の岩澤さんの願いです。
K 「農業に従事して50年ぐらいですか?
そして この不耕起に従事して 四半世紀、30年近く経ち 20数年ですよね。
この事に ご自分の人生かけてこられて・・・。」
I 「私の場合は ある程度道楽的なとこがあったんですよ。
だから 道楽を通せたってのがね、非常に幸せな人生を
送ったんじゃないかな と思うんですよ。」
K 「う〜ん。道楽って?」
I 「道楽ってのは お金と暇をかければかけるほど面白いって
言うんです。
しかし そうですね。
唯一 年をとるっていうのがね、計算してなかったような
気がする。」
K 「ご自身が 年をとることを?」
I 「え、だから今でも 新しいことに遭遇すると わくわくして
20代にかえったような 気持ちになるんですけれども。」
K 「今 その不耕起を全国に広めて これで20数年
かかったわけですよね。
これだけ時間がかかると思いました?」
I 「いや、5年か10年で できると思いましたよ、初めはね。
だけど やってみたらそうではない。
しかし これからある程度の形ができてきて これを今度は
日本中に広げていく。
こういう時になると もう10年20年かかるでしょうね。
だから それまで生きられるかどうか。
ここがちょっとわかりませんけどね。」
「大蔵の田んぼを育む会」のお母さんたちが 育てた稲も 収穫の季節を迎えました。
春に田植えをした子供達も 集まりました。
みんな 自分の手で植えた米を収穫するのを 楽しみにしていました。
子供 「おもしろい。刈るところが おもしろい。」
この稲刈りから 参加した親子もいます。
毎年この輪が 広がっています。
母親 「お米はどうやってできるの?って 聞かれたんで それで
いいチャンスだな と思って来ました。」
記者 「あんた 自分でやってみなさいって?」
母親 「そうそう。
雑草見て これお米?って言ってるから、違うよっていうのを
見せてあげたくて。」
都会に住む人々も 実際の田んぼに触れたことで みんなが 米作りの大切さを あらためて考えるようになりました。
川井 「なんか、やっぱりその 田んぼの価値とかを 初めは当初は
全くそんなことは考えたことがなくて、私も町の育ちですから
やったこと一度もなかったので、一回くらいこういう経験を
してもいいかな と思ってやりはじめたし、子供もきっと
やらなかったら ずっとやらないかなと思って、なんでも
経験だからと 思ったんですけど。
それが なんかずっとここまで続いてしまうのは 何なんで
しょうね。
やっぱり 田んぼが人から求められている所だった っていうのが
あるのかもしれませんね。
だから求められているから 人がこう集まってくると。」
7年前に 岩澤さんが教えた 耕さない田んぼでの米作り。
今では 町田市から東京23区内へも 広がりはじめました。
岩澤さんの考えは 農家のわくを超え 一般の人々の共感を呼ぶようになりました。
K 「岩澤さん、これまで歩いてこられた道のりを 振り返って
どう思います?
これにかけてきて よかったですか?」
I 「これはね、これは悔いがないんですよ。
自分の好きなことをやってきたんですから。 それで今でも
これをやれるっていう事は やっぱり 自分が蒔いた種ですから
刈り取らなくちゃならない。」
K 「でも しっかりと後を継いでいこうっていう人たちが
生まれてきていますから。」
I 「はい。この人たちに 是非ね、その今の 点をですね、線にして
次は 面にして広げていただきたいと こう思っています。」
K 「不耕起の田んぼに 足跡できました?」
I 「そうですね。
足跡つけようと思って 一生懸命になってやったんですが
まあ、ようやく 乗っかったくらいなんです。
これから ぐっと踏みしめて 足跡にするのは 死ぬまで
かかるでしょう。はい。」
農薬や化学肥料を使わなくても 美味しい米が作れる。
そのことを この子供達が大人になったとき 米の味とともに 思い出してくれればいい。
残る人生のすべてをかけて 耕さない田んぼを日本中に広げたい。
岩澤さんは そう考えています。」
完