2002/10/31
無意識の力
14・10・31
今月20日に旅から帰って、昨日は10日目である。
10日間は、荷物を片付けたり、文章を書いたりして、家から出ていない。
昨日は、午後になって、妙に気持ちが落ち着かなくなったので、日吉さんに渡す原稿と、カレー屋「うふふ」のマスターに渡す玄米を持って、上屋久町に向った。
日吉さんは 出掛けて居なかったので、原稿を奥さんに渡して、「うふふ」に向った。
「うふふ」の店は、楠川の「地球の年輪」と私が呼んでいる、岩層の丁度上に有る。
店に着いて、チャイを飲みながら、マスターと色々と空の話をしていると、女性客が一人店に入って来た。
其の客と、マスターと挨拶が有って、話しの内容を聞いていると、最終便の飛行機17時20分発で東京に帰ると云う。
其の女性は、昨日、店の前を通り過ぎたが、気に成ってUターンして店に入って来て、今日が二度目の来店だとの事。
どうしても帰る前に、屋久島の焼酎「三岳」を飲んで帰りたいとの事で、レンタカー屋さんに電話を掛け、店の前で乗り捨てる事を了解して貰い、焼酎を飲み始めた。
話を聞いていると、屋久島に来たのは初めてで、島を一周して来たらしい。
途中、一湊の海水浴場でしばらく眠っていて、友人の電話で起され、楠川まで車で走って来たと云っている。
私は其処で、二人の話に口を出してしまった。
「一湊の海水浴場は 屋久島の一番北に位置し パワースポットですよ」と云うと、其の女性客は、一湊で手がビリビリ感じたと云う。
体が感じたのは、一湊の手前のトンネルの所からで、どうしても運転出来なくなって、海水浴場の駐車場に車を止めて、眠って居たとの事である。
一湊のトンネルは、永田側の花崗岩地帯と、東南側の熊毛層の境目に位置している。
トンネルの掘られている山は、花崗岩にブツかっている熊毛層の盛り上がりなので、彼女は熊毛層に突入した時から、体が異変を起したらしい。
私が地層の説明をして、「海水浴場のある矢筈崎は 崎だけが礫岩・へきがんで出来ており、矢筈崎が屋久島の真北で 反対の真南は平内だ」と謂うと、平内でも体が反応して、平内の「八幡神社」で車を止めて、お祈りをしたと云うのである。
私は、自分の知り合いは、矢筈崎の突端に案内し、エネルギーを感じて貰っている。
案内した人達の半分ほどは、手を北に向けて意識を集中して貰うと、エネルギーを感じて納得して貰っているが、自分で、其れを感じた人に会うのは、初めてである。
彼女は、レイキ治療をしているそうなので、他の人よりは敏感なのだろう。
彼女も、一週間屋久島に滞在していたが、其れらの話は、誰とも出来なかったとの事である。
其の女性にとって、私の存在が、屋久島でこんな話しが出来た最初の人間であるとの事であり、これ迄の体験から、誰にでも話すと友人を失うので、話さないと言っていた。
私は、30代の女性と、これ等の話をする事が多く、其の数も多い。
他にも、知らない所で、多くの人達が話しを出来なくて、孤独で居るものと思われる。
宇宙はいま、新しい段階を迎えようとしているので、多くの人達が、新しい体験を得ているだろう。
しかし、未だ其れ等の事は、一般的には、変な話に受け取られるので、何処でも話せる訳ではない。
何故、この様な現象が起きているかと言うと、人間の相対的な自己認識とは別に、無意識の世界・絶対的な神の世界が、働き掛けを起して来ているからである。
仏教では、アミダ仏とか、ビルシャナ仏・大日如来とか呼ばれている、人間世界ではない動きが、始まっているのだ。
其れ等の働きは、人間が気付こうとの努力を起さない限り、知る事が出来ない事である。
だから、「無意識の世界」と呼んでいるのだ。
現在・いまは、新しい世界が始まろうとしているので、敏感な人達は、其の事に気付き始めている。
其の動きの中で、屋久島は一番大事な働きの場所であり、情報管理システムのコンピューターに例えれば、一番大事な回路に当たると言えるだろう。
私は、其れ等の事をインターネットで「森の木」として発信しているが、昨日の女性は、正に、其の回路に接触を起こした事になる。
私が、昨日急に、出向いて行く事に成ったのも、その無意識の情報で、予感を受け取ったからであろう。
今後、益々彼女の様な人達が出て来るであろう。
其の現象が、善い事に成るか、無駄に終るかは、今後の、我々の活動以下に掛かっている。
無意識の世界は、別な言い方をすれば、これ迄、神の世界とされて来た世界である。
神の世界も、人間側の受け取り方が上手く行かなければ、又失敗に終ってしまうのだ。
私が、1984年11月21日に 伊勢神宮に参拝したら、22日の未明に神が夢に現れた。
そして、22日の朝、車を運転して走って居ると、磯部町で右側に有る「正傳寺」の階段が気に成り、道路の横に車を止めて、階段を上がって行った。
すると、境内に、神懸りに成った車椅子に乗ったお爺さんが居て、其の傍らでは、お婆さんが「朝から お爺さんの気が狂った」と云って、激しく泣いて居るのである。
其のお爺さんは、寺の住職に向かって「地球が危ない」と叫んで居るのである。
其のお爺さんは、私が階段を上がって境内に入ると、私の気配を感じたらしく、後ろを振り向いて、「ああ お前だ。此処の坊主では 何にも解らん。」と云って、私に「是まで 八回トンネル潜りに失敗して 今回が九回目で 最後のチャンスである」と、云うのである。
今日迄は、其れらの事が、何とか、上手く進んでいる様である。
是からどれだけの人々を、共通意識に持って行けるかが、私の役割と成って来るであろう。其れには、私の理解者を増やすしかない。
今年の7月26日、マヤの元旦の日に、屋久島出身の先輩が3・4名夢に出て来て、私と係わりを持つ事が示されて来た。
私に「地元の先輩方にも 協力をお願いしなさい」との事だろうか。
9月1日の夢には、若いスマートな女性が、カサを差して五名訪ねて来るのが映って来たので、30代の女性達が、関わりを持って来る予感はしていた。
屋久島の先輩達と、島外の美しい若い人達との結び付きで、是から、何が起きるのか楽しみである。
平成14年10月31日
礒邉自適
2002/10/26
ハッキリ違うものが混る
14・10・26
現在では、遺伝子・DNAの事が解明されつつあるが、まだまだ解らない事が多過ぎる。
しかし、人間の頭で理解出来なくても、草木や、虫や、小鳥なども、其の遺伝子の働きに因って、完璧に生命を存続させているのだ。
私が、此の文章の題を「ハッキリ 違うものが 混る」としたのは、遺伝子の働きが同化を進めるのではなく、違いを作ろうと、努力を続けていると想われるからです。
日本の猿や、アフリカのライオン迄、雄は、自分の産れた群ではなく、違う群のボスに成る為に、命を懸けて生きています。
是は、自分の遺伝子情報が、近く成る事を避けているからです。
人間社会の決まりでも、血族結婚を禁止している程ですから、遺伝子が同化して来る事は、大変危険な事なのです。
例を挙げると、蜜蜂の仕組みは驚異的です。
女王蜂は、多い時は一日に1500個もの卵を産み、一生の内に100万匹もの子供を作るそうです。
処が、その子供達の父親は一匹ではなく、子供を産み始める前に六〜八匹の雄と交尾をし、複数の遺伝子の子供を産むのだそうです。
此れも、一匹だけの遺伝子が増えて、遺伝子が同化する事を防ぐ為です。
是らの事は、何を意味するのでしょうか。
私が意うには、遺伝子も単なる情報システムに過ぎません。
情報は、単一化されると刺激を失い、マンネリ化して衰退して行きます。
衰退して行く事は、生命の世界では消滅するのと同じ事です。
ですから、生命活動の活性化の為には、何時も異分子が、刺激剤として必要なのです。
生命活動にとって、何が、其の刺激剤として必要かと言うと、雄の遺伝情報です。
では、何故、雄の方が刺激剤側かと言うと、生命の世界は雌の側が主体であり、雄は情報を運ぶ役目の為に、雌から分離した物だからです。
蜜蜂の世界も、「働き蜂」は全て雌であり、雄は交尾の為に存在しているだけで、働きません。
この事からも、雄は情報を運ぶ物と言う事が解ります。
雌が、主体である事の証明は、動物の雄は環境が悪化すると、雌化する事で判ります。
ワニや巻貝の雄が、環境ホルモンの影響で雌化して、個体の存続が難しく成り問題となっています。
人間も、其れと同じく、雄が男でなくなって来ています。
雄が、刺激的な情報を運ぶ事が、出来なく成っているのが現状です。
自然の働きは、雄雌の働きがハッキリ分離する方が、上手く機能する様に出来ているのです。
犬も、雑種の方が「頭が良い」と言われ、人間も出来るだけ、血の遠い者が結婚すると、善いと言われています。
韓国では、「同じ名字同士は 結婚出来ない」と聞いた事が有りますが、其れも昔の人の、智恵だったのでしょう。
因みに、私も、鹿児島出身の父親の血と、東京出身(元は新潟)の母親の血の混血ですので、両方の血筋を辿れば、他民族の流れが見えて来るでしょう。
だから、私は他の人に比べれば、少々変人なのかも知れません。
少々ではないかな?
しかし、男性の役割が、刺激剤であると考えれば、私は、凄い刺激剤である事は間違いないだろう。
何しろ、気狂い扱いをされていたのだから。
今は、なるべく大人しくして居ようと努力しているので、あまり刺激的では無くなっているが・・・
それでも、正直に言えば、昔の私とは、違った意識・おもいが、どんどん内側に育って来ており、人類の行く末を心配しています。
そして、現在では、私の情報が必要とされる人達と、そうでない人達が二通り存在します。
其れは、遺伝子的に捉えれば、正しい方向なのだが、近代社会の物質偏重の側から見ると、私の情報は受精したくない情報の様である。
「スポーツ万能」との言葉は有るが、「生活万能」との言葉が使われていないので残念である。
人間の本当の幸福の為には、生活中心で生きて来た、私の情報の方が、自然の法則に適っていると意っているのだが、近代教育を受けた人々には、受け入れ難い情報であるらしい。
七歳から小学校に出向いて、都会に住む人達の価値観を、植え付けられた人々には、屋久島の自然の中で育った私の情報は、異文化の様に受け取れるらしいのだ。
私が今朝気付いた事は、私が何故、この様な人生を、送る様に成ったかと言うと、人類の未来創造の為に、新しい情報を受精する必要が有り、私の一生はその為の刺激剤としての役割であり、遺伝子の世界にも、新しい記憶をインプットする為なのであろう。
其れが本当であれば、私は、現在の社会や人々に対して、妥協するのではなく、新情報を持ち込まなければ成らない事になる。
私が、其の事に、一生を懸けて遣り通さなくては、これ迄、私にエネルギーを注ぎ込んだ神々の業績が、報われない事に成ってしまう。
私が、これ迄の社会の価値観とは、ハッキリ違うものを、明確に表現しなければ、未来が開かないのだろう。
ハッキリ違うものが混入されてこそ、それ迄の情報は、刺激を受けて活性化し、新人類が誕生するのだ。
その為の、神のプロジェクトが、今回の一連の動きであろう。
私の18年の旅も、其れを、自覚する為のものであったのだ。
私の役割が、100匹目の猿物語の、最初の芋洗いの猿に成れるかどうかは、是からの私の活動に掛かっているのだろう。
私が、人々に妥協して生きるのではなく、私が、自分自身納得出来る生き方をする事で、何か新しい時代が生れるのであろう。
私が18年間、意識・こころの旅を続けた結果の答えが、今朝の意識・おもいである。
私が、新しい群の雄として選ばれるかどうかは、相手の群の都合に因る。
古い雄に勝つ事と、群の雌達に選ばれる事とは、別問題である。
私の情報が、未来の子供達の遺伝子にとって重要かどうかは、母親に成る者達の選択能力に掛かっている。
人間社会が、どんなに悪い状況に陥っても、遺伝子の世界では、間違いなく神が働いているのだ。
是からの未来社会創造には、宇宙本来のシステムを温存している、女性達の直感に頼るしかないだろう。
世界は、新しい戦いの時代に入ろうとしており、武器使用に拠る争いの中からは、何も良い結果は生れない。
男性の働きは、雌の奪い合いだけではなく、正しい情報を運ぶ事が、本来の目的である理・ことを、自覚しなければならない。
中国の老子は「雄の立場を良く理解した上で 雌の立場に身を置け」と謂っているが、私がいま想うのは、「雌の本来の働きを悟って 雄の本当の働きを 取り戻さなくてはならない。」と、言う事である。
現在、若い女性が結婚したがらないのは、女性に問題が有るのではなく、女性が「この人の 子供が欲しい」と意う様な男性が、居ない事ではないだろうか。
今こそ、男性は、雄である事をハッキリと示して、其の能力の違いを、表現する時ではないだろうか。
平成14年10月26日
礒邉自適
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