今 前の『私のポエム」を整理して居たら此の詩で 指に反応が有った。
夢の続きを
貴方は 小さい時から
ズーっと 夢の中に 居たのですよ
貴方が 昼間
自分の目で 視ている 世界は 幻なのです
食べた物が 何処かに 消えて行く様に
何も 無いところから 食物は 現れて
人を 生かし また消えて 行く
其の様に 人も 宇宙も
何も 無いところから 生れて
何も 無いところに 還って 行くのです
それが 幻ではなくて 何でしょうか
此の 幻の世界は
貴方の意識を 育てる為に 存在するのです
貴方が 幻の中で 迷わない様に 夢を与えて来ました
貴方は 何も 知らず
その 夢に 導かれて 今日まで 来たのです
ボール遊びの 鞠が 転がって行って
川面を 流れて行ったのは 鞠ではなく 貴方だったのです
川面を 風で遊ぶ 鞠は 貴方の 潜在意識です
自由に成りなさい
誰かが 貴方を 拾って
遊んでくれるまで ただの 球でいて 良いのです
ダルマさんの様に 手足を出さず
丸い球のままで 川面で 風に揺れていなさい
やがて ボールが 欲しい人が 遣って来て
手に 取って くれるでしょう
それ迄 静かに 夢の中に 帰りなさい
幻の世界を 見詰める事を 止めて
子供の頃に 帰るのです
美しい 故郷の 景色は 昔のままです
貴方の 細胞は それらの記憶を 全て 蓄えています
夢が 夢で終らない様に
静かに 夢の続きの中に 住み続けるのです
貴方が 貴方で 在り続ける 為にも
平成15年5月30日(旧4月30日)
礒邉自適