最近桑の木を見なくなったと思っていたら、近所の垣根に「赤い実」を見ました。
懐かしさに童謡も思い出しました。童謡「赤トンボ」に出てきます。
≪夕焼け小焼けの、赤トンボ 追われて見たのは、いつの日か
山の畑の、桑の実を小籠に摘んだは、まぼろしか
十五でねえやは、嫁に行きお里のたよりも、絶えはてた
夕焼け小焼の、赤トンボ止っているよ、竿の先・・・ ≫
昭和16年ころまでは私の住む豊田にも養蚕組合があり、春蚕と秋蚕の2回に分けて飼育していまし。その後食料不足のためか桑の畑は次第と小麦や大麦、陸稲の畑に変わっていきました。
・・・・ 秋のある夕方雨が急に降り出しました。子供の足で30分以上かかる桑畑に行って祖父の手伝いに行かされたとき、狭い農道の両側から覆いかぶさる桑の葉で、うす暗い道を雨に濡れ恐々と歩いて・・・大八車に桑の木を乗せて、引く祖父を見つけたときの嬉しかったこと今でも思い出します。
もう、むかしむかしのお話で恐縮です。
